Hail Hail

 

2006年1月4日(水)

 

6時起床。風邪はだいぶ良くなった。
洗濯物は1日分は乾いたがまだ生乾き、出発までにもう少し乾いてくれるといいが。
7時30分に朝食、イングリッシュブレックファーストだけじゃなく数種類のシリアルも用意されていた。

準備をして8時30分チェックアウト、朝食終了時にサンキューを言えなかったので、鍵を渡す時に「朝食をありがとう」とお礼を言うと「こちらこそ泊まってくれてありがとう」と逆にお礼を言われる。嬉しい。

今日はどこに行くのか聞かれたので、マンチェスターとリバプール、というと「フットボールだね」と、さすがよくわかってらっしゃる。

歩いて駅へ。

9時発のバーミンガムニューストリート行きに乗りシェフィールドへ、そこでリバプールライムストリート行きに乗り換えマンチェスターへ行く予定。

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この日も晴れたり曇ったり、典型的なイングランドの天気

9時ドンカスター→9時20分シェフィールド、9時40分シェフィールド→10時30分マンチェスターピカデリー着。

マンチェスター到着後バスでシティオブマンチェスタースタジアムへ。約10分。
チケットオフィスで今日の試合のチケットを購入するが、メンバー外は事前に登録が必要。お金を払って受け取ったのはなんと厚紙でできたカードとレシート。このレシートに席番などが書いてあるため絶対に捨ててはいけない。

クラブショップでスカーフを買ってバスで駅まで戻るが、駅近くでホテルの看板を発見したので行ってみる。

料金を聞くと£30なので即決、さらにオフピークなので£5まけてくれて£25に。部屋は最上階の角部屋だがわりかし広い。他にも何軒かあるのでそうかここが駅近くのB&B街かと記憶にとどめておく。
荷物を置いて出発。

12時45分マンチェスターピカデリー→13時30分リバプールライムストリート着
ライムストリートからカークデール行きに乗ろうとするが、一つ先のリバプールセントラルで乗り換えるので、セントラル駅まで歩いた方がいいみたい。

カークデールを降りて右に曲がると「Anfield , Everton」の看板がある。
道なりにまっすぐ進むとT字路の左手にグディソンパークが見えてくる。だいたい駅から徒歩15分ぐらいか。

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グディソンパーク、近いうちにここで試合見たい。

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エバートンのレジェンド、ディキシーディーン

スタジアムから離れたところにあるエバートンのショップでスカーフを購入しスタジアムへ。
外観の写真を撮り中に入るチャンスをうかがうが見つからないので諦める。エバートンのレジェンドディキシーディーンの銅像も拝んでくる。

グディソンパークの後はスタンリーパークを通って4年ぶりのアンフィールドへ。

前回は滞在時間2時間でしかも真っ暗、全然周りの状況や雰囲気を楽しむどころではなかったので、試合はないが改めて訪れてみた。

ビルシャンクリーの銅像もKOP Endのクレストもスタジアムの外観もさらには念願だったヒルズボロの悲劇のモニュメントまでも。
クラブショップでは昨シーズンチャンピオンズリーグ優勝した時のスカーフやバッジを購入。ヨーロッパチャンピオン関連の商品がずらりと並んでいた。

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ビルシャンクリーの像とちびっこ

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ヒルズボロの悲劇のモニュメント,念願叶ってようやくこれた

念願だったヒルズボロの悲劇のモニュメントを見ながら思いをはせる。
当時イングランドのクラブは1985年チャンピオンズカップ決勝、ハンガリーのヘイゼルスタジアムでのリバプール x ユベントスでリバプールのフーリガンがユベントスファンを襲撃し大惨事を引き起こしたため以降ヨーロッパの大会から締め出されていた。

その後しばらくイングランドからの話題が日本に届かなくなり、次に入ってきたのがこのヒルズボロの悲劇だったため、またしてもフーリガンの争いによる大惨事が起こったのかと当時は思っていた。

それまでイングランドとドイツのクラブがヨーロッパの覇権を争っていたが、イングランドの締め出しにより80年台後半から90年代にかけて東欧勢やイタリア勢が勢いづきACミランの人気沸騰により日本でもセリエAブームが起きていた。(バルサでさえ92年にチャンピオンズカップを初めて勝ったが、日本ではほとんどバルサファンは見かけなかった)

ヨーロッパのサッカーといえばドイツかイングランドという偏った見方をしていた自分にとっていきなり爆発的に増えたACミランやユベントス、ローマやインテルのファンを自認する人に違和感を覚えていたなーと振り返る。

話がずれたがその後ヒルズボロの悲劇は警察やスタジアム職員の不手際だったりファンが暴れたわけではなかったことを知り、多くのリバプールファンが亡くなったことに未だに真実が明らかにされてないことを知り、1フットボールファンとして哀悼を表しにここに来たかったのであった。

一通り用事を済ませバスでリバプールライムストリート駅へ戻り、17時発のマンチェスターピカデリー行きに乗車、17時45分着。

一度B&Bに戻って洗濯をして19時ごろ再度出発、多くのシティファンと一緒にバスでシティオブマンチェスタースタジアムへ。

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元陸上トラックがあったから楕円形なスタンドになるのは仕方ないね。

プログラムを買ってターンスタイルをくぐりスタンドへ。席はなんとコーナーフラッグの真後ろの角っちょ。

両隣のにーちゃんたちが知り合いらしく自分を挟んで会話している。
今日の相手は見るのは3度目のスパーズ。2トップはミドとロビーキーン。一方のシティはバッセルと元マンチェスターユナイテッドのレジェンド、アンディコール。

シティは現在9位、スパーズは4位ながら試合は前半からダラダラムードで両チームともかみ合わないパフォーマンス。
スパーズは右サイドの若手(当時)アーロンレノンが小気味よい突破で度々チャンスを作る。キレの良いドリブルは見ていて楽しい。

一方のシティはホームなのにチャンスすら作れず歯痒い展開。

前半38分にはちょうど席の目の前で、シティDFディスタン(この試合のプログラムの表紙を飾ってる)が先ほどから生きの良いレノンにボールを奪われクロス、それをミドがきっちり決めアウェーのスパーズ先制。前半は0-1で終了。

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ここもファンベースの規模に似合わないスタジアムキャパ。にわかが増えればいいけどね。

後半はさらにお寒い内容でシティは明らかに力不足を露呈。監督のスチュアートピアースはどんなコンセプトでチームを作ったんだろう。

スタンドからは激しい怒号が飛び交う中、中盤を抜け出したロビーキーンにあっさり2点目を奪われ、ジエンド。
この展開にシティのファンはさっさと見切りをつけてスタジアムを後にしてパブへと繰り出して行った。
スタンドは後半40分には半分に減り、試合終了時には1万人ぐらいしかいなかった。

試合後客が引けるまでいて空になったスタジアムを写してからスタンドを出る。22時30分にピカデリー駅に戻ってきた。買い物したかったが、ブリストルで嫌な思いをした Spurぐらいしか開いていなかったので渋々警戒しながら買い物。ここの店員も愛想悪い、本当ろくな店じゃねー。

B&Bで買ってきたギネスを飲みながらテレビを見ていたが、一本も空けられず撃沈、23時頃就寝。

次の日へ続く。