Hail Hail

 

 現在リーグ1の強敵、マザウェル相手に微妙な判定も味方して快勝!国内敵なしの4連続タイトル獲得!

 

史上初2年連続3冠を射程圏内にするシーズン初タイトル。

 

ブレンダン・ロジャース就任後国内すべてのタイトル獲得。まさしく歴史に残る快挙。

 


11月頭のインターナショナルウィークから忙しさにかまけて更新が滞ってました。
悪夢のようなUCLパリサンジェルマン戦を華麗にスルーして、年を超えずに行われる今シーズン初のタイトル戦のハイライトです。


この試合の相手は今、おそらくセルティックの相手としてまともに戦えるチームであろうとして注目しているマザウェルです。
リーグカップでもレンジャーズ相手にイングランド人FWルイス・モルトが2ゴール、さらにリーグでは2位のアバディーンにも勝利しています。

久々に好調のマザウェルが相手なので、セルティックにとっても決勝では厳しい試合になるだろうと予想はしていました。


この試合は、組み合わせ決定時から両チームで活躍しながらも、2007年の年末、試合中に心臓発作で倒れてそのままこの世を去ってしまった、MF 故 フィル・オドネルの没後10周年追悼記念試合として行われました。

”アンクル フィル”として親しまれたオドネル。セルティックではラーションとも一緒にプレイしました。

 

リーグカップを持って入場するオドネルの息子ルークくん。

試合開始前にハンプデンパークのスクリーンに両チーム時代のオドネルの写真が映されたのでした。

 


実はこの残念な事故については、我らが東京CSCと非常に深い関わりがあるのです。
オドネルが亡くなった2007年の12月29日、東京CSCのメンバー10人は年明け1月2日に行われるセルティックパークでのオールドファーム観戦のために、空路でそれぞれグラスゴーに集まり、ほとんどがオールドファーム初観戦だったので各々非常に期待を持って渡英していたのでした。


しかし、オドネルの不慮の事故により、なんとオールドファームの試合は延期!!と言う事態になり、メンバーのほとんどが、セルティックの試合を見れずに帰国するという目にあったのでした。(僕は運良く前節のグレトナ戦を見ていたのですが)

その時の顛末は旅行記に載せていますので、よかったらご覧ください。

超激震の大晦日(UK6 vol.10) 

 


さて、試合の方は超満員、スタンドの9割がセルティックファン!の中で以下のメンバーで行われました。

GK:ゴードン、DF:ルスティグ、ボヤタ、シムノビッチ、ティアニー
MF:ブラウン、アームストロング、マクレガー(ロギッチ)、フォレスト(ロバーツ)、シンクレア
FW:デンベレ(グリフィス)

サブ;デブリース、ヌチャム、アイヤー、スヴィアチェンコ、


ロバーツがようやく怪我から復帰してベンチ入りしています。スヴィアチェンコも怪我から復帰してベンチ入り。

それではハイライトをどうぞ。


ちょっと長いバージョン

 


短いバージョン

 

試合開始前にいやーなものを見てしまいました。

なんとこの試合の主審は、悪名高きクレイグ・トムソンなのです!

そのいやーな予感が的中しちゃうんですけど。


試合は意外にもセルティックのポゼッションは高くなく、気合い十分のマザウェルにイーブンから多少押し込まれ気味に進みます。
まず、早くも前半に上記のトムソンがやらかします。 マクレガーからボールをもらったデンベレがペネルティエリ
アに侵入しようとしたところマザウェルDFキプリがタックルし、デンベレが転げまわりますが、トムソン笛を吹かず!


スローで見るとキプリのタックルはボールではなくスパイクを見せてデンベレの足首へ。間違いなくカードもののファウルです。


その後、デンベレはファウルももらえなかったことに対してちょっとヒートアップし、中盤で危険なタックルをしてしまいイエローカードをもらいます。


前半は、拮抗した試合内容で互いにチャンスを作るものの無得点に終わります。

後半は開始早々にこの男がやってくれます。

エリア近くでマクレガーからボールを受けたフォレストが、DF二人がいながらも利き足ではない左足でコースを狙ってボールを流し込んでセルティックが先制します!この時だけはマザウェルのDFが、フォレストにスペースを与えて引きすぎていましたね。


その後にさらなるドラマは待っていました。


反撃に出たマザウェルもモルトがフリーで決定的なヘダーを打ちますが、ゴードンが神がかったワンハンドでパンチング!完全に決まってもおかしくないシーンでした。


そして問題のシーンがやってきます。

左サイドでデンベレからボールを受けたシンクレアがペナルティエリアへ切り込んだところ、先ほども登場のキプリがシンクレアを「軽く」ホールディング、シンクレアはすかさずエリア内で倒れこみます。

ボールはそのままラインを割ったのですが、なんとこのシーンにトムソンの判定はPK!!! シンクレアはしてやったりです。

ペナルティを指すトムソンに、頭を抱えるキプリ

さらに倒したキプリに対してはレッドカードで退場!!!

このレッドカードにはマザウェルの選手たちも猛抗議


もちろんセルティックファンとしては勝利を確実のものにするので嬉しいのですが、正直、あのシーンはペナルティではないですよねー。確かにコンタクトはありましたが、逆にダイブをとってもおかしくないシーンでした。

正直、国内ではこんな判定をもらってもあまり嬉しくありませんね。そんなことをしなくても勝てるのだから。
倒れたシンクレアにもちょっとあのプレイはして欲しくなかったです。

 


しかし、判定はPK&レッドカードで試合に水を差す格好となり、デンベレがきっちり決めて2-0とリードを広げました。


試合終了間際マザウェルはフリーキックをポストに当てるなど惜しいシーンを作りましたが、そのまま2-0でタイムアップ。セルティックが今シーズン初のタイトルを獲得しました。

 

まずは今シーズンの初タイトルを獲れてホッとしていますが、後味のあまり良くない展開でしたね。
もっとスッキリ実力差を示して勝って欲しかったというのは、ちょっと贅沢でしょうか。

ガファー(監督の意味)にとっては4つ目のタイトル。こんなキャリアを積んでいる監督は、歴史的にも世界中を見渡してもそうはいないでしょう。

そして、今後はヨーロッパリーグの確保、7度目のリーグ制覇、達成すればフットボール史上にも燦然と輝くであろう2シーズン連続の国内3冠に向けて、まだまだ栄光への道のりは続きます。

 

まずはおめでとう!