Hail Hail

 

年明けに行われるスコティッシュカップ4回戦の相手が”あの”アルビオン・ローバーズに決定!

 

 

イングランドとスコットランドでは、毎年、FA カップ(スコットランドはスコティッシュカップ)が、下位ディビジョン及びアマチュアクラブの勝者の間で11月に1回戦、12月に2回戦が行われ、年明け1月の初旬に行われる3回戦からトップディビジョンであるプレミアリーグ勢も参加し、5月の決勝まで毎年の恒例行事として行われます。

先日スコットランドでも3回戦が行われ(スコットランドは予備予選が1回戦に格上げされ、年始は4回戦からになってます)試合後4回戦の抽選が行われました。(試合日は1月の21日、22日)

主な対戦カードは以下の通りです。

レンジャーズ x マザウェル
ロスカウンティ x ダンディーユナイテッド
セントジョンストン x ステンハウスミュアー
アバディーン x ストランラー
エルギンシティ x インヴァネス
キルマーノック x ハミルトン
ダンディー x セントミレン
ボニーリグ ローズ x ハイバーニアン
レイスローバーズ x ハーツ
アルビオン ローバーズ  x セルティック

注目すべきは、何と言ってもレンジャーズ x マザウェルのプレミア勢同士の対戦、ではなくセルティックがアルビオンローバーズと対戦することです!

この対戦が、セルティックがヨーロッパカップ(現チャンピオンズリーグ)を優勝して50周年にあたる2017年に行われるとは、奇しくも運命的な対戦となりました。
当ブログでもこの2クラブの関係は、現在中断中の「ジョックステイン自伝」でも紹介していますが、

第3章  あるローバーズの選手  その1

第3章  あるローバーズの選手  その2

第3章  あるローバーズの選手  その3

 

セルティック&スコットランド史上最高の監督と評される、「ジョックステイン」が、フットボール選手としてのキャリアを始めたクラブが、アルビオンローバーズなのです。

セルティックパークにあるジョックステインの銅像

さらに、アルビオンローバーズの本拠地がある、コートブリッジは、グラスゴー近郊の街で、非常に多くのカソリック、セルティックエリアとしても有名なところなのです。

 

こんな感じ。

有名なところでいうと、あの2012-2013年シーズンに、弱冠18歳ながら、バルセロナ相手に決勝ゴールを決めた、現在、スコットランドのハーツに戻ってきたFWトニーワットもコートブリッジ出身です。
僕のセルティックファンの友人もコートブリッジ出身が何人もいます。

ジョックステイン自伝でも触れていますが、地元クラブがありながら、昔からセルティックの求心力と影響力が非常に強い地域だったため、地元の住民にはほとんど見向きもされず、予算も限られ収容人数1,000人のこじんまりとしたスタジアムとともに、セミプロの選手がプレイする3部(リーグ1)にいるクラブです。

しかし、ジョックステインの時代以降、セルティックの伝説的選手、監督であるジョックステインの出身クラブということでセルティックファンにも認知され、今では、定期的にクラブ間交流も行われ、8月には「ジョックステインフレンドシップカップ」と称して、セルティックはU-20のチームがアルビオンローバーズのホーム、クリフトンヒルで記念試合を行いました。

ジョック・ステインフレンドシップカップ

このように、ジョックステイン、ひいてはセルティック、カソリックエリアのクラブとして親交のある両チームが、記念の年に対戦とは、結果は置いといてもドラマチックな巡り合わせではないでしょうか。

スコットランドフットボール史に燦然と輝く、セルティックとジョックステインの栄光を讃える、文字どおり記念すべき試合となりそうです。