Hail Hail
2016年3月11日(金)その2
S3からU3に乗り換え昨日見つけたハイリゲンゲイスフェルド?駅(ようはザンクトパウリ駅の一つ先)へ。
ザクトパウリからよりスタジアムに近いかと思ったが、スタジアムにアクセスできる道がザンクトパウリ駅の方が近かった。
チケットの受取りは夕方試合前にならないと始まらないので、とりあえずグッズ購入とスタジアム外観見学のためにFCサンパウリのスタジアム、ミラントアへ。
入り口にでかいサンパウリのクレストのモニュメント。
モニュメントを前におきまりの記念撮影。
ぐるっとスタジアムを一周したかったが、バックスタンド側は建物で遮られ半周しかできない。
クラブショップへ入り、お土産を物色。いろいろ買いたいところだが、意外にユーロ/円で換算するとグラスゴーより割高。スカーフのコーナーには、サンパウリブランドだけじゃなく、セルティックオフィシャルのセルティック/サンパウリスカーフも売られていた。
セルティックも数年前サンパウリレンジと称して、幾つかのサンパウリグッズを「オフィシャル」で販売していたぐらいだから、いかにクラブ間の交流があるのかが見て取れる。
今回の旅で油断してすっかり持ってくるのを忘れた手袋(試合中絶対必要)はマストで、スカーフとフラッグを購入、後で、もっとT−シャツとかパーカーとか買えばよかったとも思ったが、これだけで80ユーロはなかなかの出費。
試合までまだ時間があるので一旦スタジアムを離れ、今度は南にあるエルベ河へ。歩いても行ける距離だけど、ザンクトパウリ駅から一駅だけ乗車。ランダングスブリュッケン?駅へ。
駅を降りて歩道橋を渡り川沿いの遊歩道へ。
ヨーロッパの港湾都市は、グラスゴーもリバプールもそうだけど、海沿いではなく海に近い大きな川沿いにある。日本だと横浜、神戸、長崎など完全に海沿いに発展していってるが、やはり気候なのか戦争なのかそれとも物流的事情なのか、川沿いで発展しているのが、日本人からするとちょっと不思議に感じるところ。
遊歩道沿いには、川クルーズ船のチケット販売や土産物屋が立ち並ぶ。暖かい時ならいいけど、寒い時に川クルーズするのは、さすがに気が乗らない。釣りの時だけで十分。
そのまままっすぐ歩いていくと遊歩道が終わり、その先に有名な市場の「フィッシュマルクト」があるらしいので、昼食をとりに行ってみることに。
道路沿いにはフィッシュマルクト近くということもあり、魚料理のレストランが数軒立ち並ぶ。
案内板を見ながら行ってみるが、それらしき市場はやっていない。市場で使われるであろう建物はもぬけの殻で、工事業者?が出入りしている。
あれえ、おかっしいなあ、と思いぐるぐる回ってみるが、どおやらやってないのか場所を間違えたのか、と思い、持っているガイドブックを覗くと、、、
「フィッシュマルクトは日曜日の朝のみ開催」
とありました。(/ _ ; )
ちなみに今日は金曜日、出入りしている業者さんは、準備のための設営業者さんみたい。
仕方なく、リーパーバーンに戻って食事をしようかとも思ったが、せっかくなので、さきほど通り過ぎた魚料理レストランに行ってみることに。
ただ、さっき通った時に大型の観光バスから何十人も出てきてレストランに入って行ったから、大混雑かもなー、と思いながら入ってみると、レストラン自体がかなり広い。
さっきの観光客団体も席で食事しているが、席はまだ空いている。奥には階段があって階段の下にもフロアがある。
ただ、広さと席数の割には店員の人数が少なくて、しばらく入り口でぼーっと立ってたら、ここは客が多くて回らないので2階に行ってくれと言われる。
で、2階に行くと同じレストランで別キッチン、別フロアのようで、入り口で立ってると中の席に案内される。メニューをにらめっこし、ビールと3種類の魚のフライを頼んだら、窓側の席が空いたので移らせてもらった。
朝からかなり歩いたのでヘトヘトで、ビールが体に染み渡る。魚のフライも白身2種とサーモンでマスタードソースが美味しかった。
合計17ユーロぐらいなので、20ユーロ渡して店を出る。歩いてホテルに戻り4時すぎまで部屋で休憩を取り、改めてミラントアに出発する。
試合開始2時間前だがもうファンが集まり始めてる。露店でスカーフを売る店や、フェンス越しにビールを売る露天もあり、マッチデーを思わせる。
スタジアムメインスタンドにある、ファンレイデンというサポーターズクラブが独自に運営するチケッティングルームがあり、そこでセルティックファンはサンパウリCSCからチケットを受け取ることになっている。
中に入り、しばらく様子を伺う、手前にカウンターがあり、奥にはファンが列をなしている。
しばらく見ているとどうも手前のカウンターがその受け取り場所のようなので、カウンターに立っているファンに声をかける。今回唯一の日本人なので向こうもすぐにわかってくれて試合のチケットとパーティのチケットを渡してくれる。
今回事前にコンタクトを取っていたソンク?ソンケ?ともチケット受け取り中に初対面。とても綺麗な英語のメールを送ってきてくれたが、バリバリのドイツ人。どうやらサンパウリCSCは、サンパウリに在住するスコティッシュ、アイリッシュのセルティックサポーターが作ったサポーターズクラブではなく、ドイツ人サンパウリファンが作ったセルティックサポーターズクラブらしい。
東京CSCもそうだけど、元々はやはり現地在住のスコティッシュ、アイリッシュが立ち上げるのだが、現地住民が立ち上げたサポーターズクラブはかなり珍しい。それだけサンパウリファンのセルティックに対する親密度がうかがえるというもの。
チケットをもらってゴール裏への入り口を教えてもらって挨拶をして別れる。
まだ時間がたっぷりあるのでスタジアム周りをぶらぶら、この時間帯になると太陽が顔を出しひなたにいると暖かい。露店で売っているオフィシャルじゃないバージョンのセルティック/サンパウリのスカーフがきになる。
グラスゴーでもそうだけど露店はマッチデーの時にしか出ない、さらにはオフィシャルよりもバリエーション豊富なセンスのいいスカーフやバナー、グッズを売っているので、ついつい欲しくなる。
周りをウロウロ、買おうか買うまいか思案にくれてたが、ええいと購入、15ユーロぐらい。
購入後、スタジアム前を歩いていると、ギターを持って歌っているおっさんに「ヘーイ、セルティック〜」と声をかけられる。ダミ声で話しかけられるが言葉通じないのでその場のノリだけで握手して別れる。
それにしてもパンクファッションに身を包んだファンが多い、髪の毛をモヒカンにしているファンも何人もいる。スタジアムに来ているというよりライブハウスに来ている勘違いをしてしまいそう。
しかもみんなパンク的なファッションセンスがいい。さらに来ている革ジャンやブーツにしても年季が入っていてこなれていてかっこいい。
つい、パンクなファンを見るとフラフラ追いかけて行ってしまう。
すごいかっこいいショートモヒカンのにいちゃんがいるなあと思ったらサンパウリグッズを売っている露店の店員の兄ちゃんだった。また、女の子でもライダースジャケットとブラックスリム、エンジニアブーツをビシッと着こなしているかっこいいおねーちゃんがいた。
ドイツ来てから寒くてあまり飲む気にならなかったが、日差しが出てくると別、でやってくるファンを見ながらビールを一杯。ビールを飲みながら歩いていてもまだセルティックファンにあってはいないのだが、「お、緑!」と思うとサンパウリのファンだけど、嬉しいことに本当に多くのサンパウリファンが、緑と茶色のセルティック/サンパウリのスカーフを身につけてくれている。
今回のセルティック/サンパウリフェスティバルは関係なく普段から身につけてくれているファンが多いのだろう。
ゴール裏側スタンド外側から入れるファン向けのバーに入って暖をとりながら飲んでいると、ようやくセルティックファンらしき3人組を見つける。ちょっと様子を見ていたらどうやら向こうもこちらに気づいたようで、合流する。
うち2人はアイリッシュのセルティックファンだが、一人小柄なファンの英語は発音は綺麗なんだけどたどたどしい。
彼はドイツ人でサンパウリCSCのメンバー。その場でちょこっと飲み、またファンレイデンに戻る。
ファンレイデンにもサンパウリファンが運営するスタンディングのバーがあり、そこでしばらく飲んでいる。
ここは試合後ものすごい混み具合になるそうだ。
会ったセルティックファンの一人、ノエルが盛んに「ロビー」という友達が自分のことを知っているんだけど、お前はロビーを知っているかと聞いてくるが、ロビーという名前は知らない。
と返すと何度も「いや、ロビーからお前の話を何度も聞いている」エーー、、誰だろ?ロビー、って思っていたら、ロンドンにいる友達のロビンのことだった。
ロビンは日本に2度ほど来ていて、東京でも一緒に試合観戦したり、ロンドンでも会って飲んでいる。あー、ずーっとロビー、ロビーって聞こえてたけど、ロビンねー。とセルティックファンつながりの世界の狭さを実感。
それよりもむしろ、自分の中でセルティックファンのつながりが大きくなってきたってことなのだろう。
小柄のドイツ人のアンディから試合が終わったらここに集合してくれ、でもしよかったら試合後に何かデモ行進をファンでやるのでそれに参加してみないか、と誘われる。
まあ、試合後特にないので、いいよと言って承諾。
時間も近くなってきたので、ゲートの場所を教えてもらい、彼らとは別れていよいよスタジアムに入っていった。
その3へ続く。
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