Hail Hail
12月23日(日) その1
5時起床? 30分ほどベッドでゴロゴロ。
全然時差ぼけが治らない。。。
その後朝風呂に入って朝食を食べにレストランへ。
いつも入り口で席を案内してくれるウェイトレスがいるのだが、彼女にどうしてもグッドモーニングと言えない。
そのことを気にして1日がスタートするのだが、この日は別のウェイトレスだった。そうしたらなんとあっさりタイミングよく挨拶成功!
やればできるじゃん。自分。ヽ(;▽;)ノ
プチ喜び経験の後の朝食は大盛り。気持ち悪くなるほど食べてしまった。。。7時半ごろホテルを出発、今日の目的地はもちろんリバプールなんだけど、、、なんと日帰り!!!でリバプールに行って、ロンドンに戻ってくる!というなんとも無謀なスケジュール。(; ̄ェ ̄)
まずはTubeを乗り継ぎ、ユーストン駅へ。
(実はこの時、手持ちのお金が心もとなかったのだが、小分けにしていた100ポンド近いお金が思わぬところから出てきて電車賃が確保できた、という無茶ぶり。はたしてそのお金がなかったらどうやってリバプールに行くつもりだったのか謎。ヒッチハイク?)
窓口で日帰り往復のリバプール行きのチケットを購入。49ポンド。時刻表を確認すると日曜日は本数が少なく、リバプール行きは2時間に1本出ている。ほどなく列車の入線とともに入場開始のアナウンスがあり、
他の乗客とともにぞろぞろとホームへ。
他の乗客の中には自分と同じリバプール x アーセナルの試合に行くファンも多く混ざっており、早くもマッチデーの雰囲気を醸し出している。中には自分と同じく日本人もちらほら。今日は日本で購入したリバプールのストリップを着用。(セルティック以外でストリップを持っているのリバプールだけ、ちなみにバックプリントは GERRARD 17!)車内ではYou’ll Never Walk AloneのCDを聞きながらひたすら書きかけの日記を書く。
You’ll Never Walk Alone Import Liverpool Fc CD
当時、(今でも)持っているリバプールのチャント&ソング集。
名門チェリーレッドレコードの必聴版。ファンならマストアイテム
You’ll Never Walk Alone Gerry And The Pacemakers MP3販売¥ 100
原曲はこれ。百万回(じゃなくてもいいけど)聞いて歌詞を覚えましょう。。
書きながらあれこれ不安なことを妄想しながら、過ごしていると、早くもトラブル発生!乗っている列車がSTAFFORDという駅でしばらく停車!しかも1時間ってどういうこと!(>人<;)
なんとか聞き出した車内アナウンスによると、この先のクルーとリバプールの間で架線故障だか線路のトラブルで通れなくなったらしく、代替路線を検討中とのこと。1時間以上も待たされた挙句、マンチェスター経由でリバプールに行くルートに変更されるらしい。
当初は午後一ぐらいには余裕でリバプールに着く予定だったのが、4:00のキックオフに間に合うかどうか雲行きが怪しくなってきた。((((;゚Д゚))))))) さらに、走り出してから最初の放送ではリバプール到着はなんとキックオフ40分前の3時20分!!もちろんリバプール観光はおろかクラブショップで買い物もできない、下手したらキックオフに間に合わないかもしれない!
せっかく9,000Km以上も旅をしてこの試合のために来たのに、どれだけコストと時間をかけてやってきたことか、もう二度と見られるかどうかもわかんないのに!!!と、一人車内でやり場のない怒りを大爆発!!!o(`ω´ )o
ようやく出発した列車はクルー駅で西には向かわずそのまま北上、2時半ぐらいにマンチェスターに入る。遠くには現在建築中のシティオブマンチェスター(現エティハドスタジアム)が見えてくるが、このころは見えたのは旧スタジアムのメインロードだと思っていた。
残念ながらこの時はオールドトラフォードは見られず。
列車がマンチェスターに入った途端、リバプールファンかアーセナルファンかはわからないが、乗降ドアの窓を開けて外に向かってなにやら叫び出す。なにを言ってるかは聞き取れなかったが、おそらくマンチェスターユナイテッドに対する暴言というか罵詈雑言というか、であろう。全国的に人気を誇るマンチェスターユナイテッドは裏を返せば他のサポーターから一番嫌われる(嫉妬される)チームということでもある。
マンチェスターを通過した後、アナウンスがあり、運行ダイヤの隙をうまくつけたので、リバプールには先程よりもちょっと早く3時頃には着けるだろうというとのこと。まだ心配なとこはあるが少しだけ安堵。
列車は先程のアナウンス通り、3時にリバプールライムストリート駅に到着。いよいよアンフィールドへ!!!
と思ったが、
実は全然アンフィールドスタジアムまでの行き方を知らない!(; ̄ェ ̄)
現地で調べればいいや、とかファンについていけばいいや、ぐらいのお気楽に構えていたのだが、もうあとキックオフまで1時間しかない中で調べて行くまでの余裕があるはずもない。どうするべ、と思ったが、とりあえずファンの流れに沿って駅を出るとタクシー乗り場の行列に両方のファンが並んでいる。
いくらかかるのかもわからないが、とりあえずその列に並んでみることにする。
自分の前後ではリバプールファンとアーセナルファンが見知らぬ同士なのに談笑している。なにを言ってるのかは不明。どおやらこの2チームはそれほどライバル関係が強くはなさそう。
そろそろ自分の順番か、と思っていたら、その前に並んでいたおっさんが話しかけてきてアンフィールドに行くなら一緒に相乗りしないかと相談を持ちかけてきた。一にも二にもなく賛同してイングランドならではのオースチンのブラックキャブに相乗りで5人乗車してアンフィールドに向かう。
超ラッキー!!!ヽ(;▽;)ノ
一緒に乗車したのはアーセナルファン3人とインド系のリバプールファンと自分、アーセナルファンの3人は仲間内らしく、陽気に話している。自分にもいろいろ話しかけてくれるが、なにを言っているのかぜんぜん聞き取れない。すごいフレンドリーに接してくれているのに、なにも答えられない自分が情けなくなる。リスニングはもちろんスピーキングもままならず、コミュニケーション破綻しているのにそれでもなんとか手を替え品を替え話しかけてくれる。
こんなありがたいチャンスはそうそうあるわけでもないのに、それを活かせない自分に無性に悔しくなった。
それでもこの悔しい経験を出来ただけでも来て良かった気がする。とにかく自分が今できることはこの悔しさを忘れないでおこう、ということだけであった。(原文まま)
そーこーしてるうちにアンフィールド近くに到着。
すでにその先は渋滞が激しいので途中で降りて歩いてスタジアムに向かうことにする。タクシー代は割り勘で一人2.5ポンドだったが、細かいのが2ポンドしか持ち合わせてなかったら、それでいいよと言ってくれた。スタジアムまでの道すがらは、別の南米系のアーセナルファンのおっちゃんが話しかけてくれるが、同じく聞き取れない。。。
それでもそのおっちゃんは「OK、OK、気にすんなガハハハ」と言って笑い飛ばしてくれる。
さらにはお前タバコ吸うか?と聞かれ、(当時は吸っていた)一本くれたりなにかとフレンドリー。で、アウェイ側のスタンドに行く分かれ道でお別れした。アーセナルファンではないけど、アーセナルファンの彼らには本当にありがたかった。短い時間だったけど感謝しても感謝しきれない思い出を作ってもらったよ。
2度と会うことはないだろうし名前も聞きそびれてしまったけど、この出来事は絶対に忘れないと心に誓ってスタジアムに向かうのだった。
その2へ続く。