Hail Hail

 

セルティックのウルトラス「グリーンブリゲード」が呼びかけたパレスチナ地区施設へのチャリティ総額が17万6千ポンドを上回り、2か所に寄付される。

 

グリーンブリゲードのクレスト

アメリカではトランプ大統領が、空港で一部のアラブ、イスラム系諸国の入国禁止大統領令を発令をして物議を醸していますが、対象国とは関係ありませんけど、昨年9月にイスラエルのハポエル・ヴィアシェバ相手に行ったチャンピオンズリーグ予備予選プレイオフで、パレスチナ自治区の人々に連帯を示す、パレスチナ国旗の掲示をセルティックパークで行ったことで、UEFAからセルティックへ£8,619(約120万円)の制裁金を命じられました。

チャンピオンズリーグ予備予選プレイオフ、ハポエル・ヴィアシェバ戦で行われたグリーンブリゲードを中心としたパレスチナ連帯のための国旗掲示

これに対抗してセルティックのウルトラスとして活動している、サポーターズグループ、「グリーンブリゲード」が、

のスローガン(ハッシュタグ)を打って、パレスチナの難民キャンプ並びに病院を援助するための寄付を募り、なんと

£176,000(2,480万円)の寄付総額が集まりました!!(^o^)/

 

先日の1/31 ハーツ戦の前にその全額が、セルティックパーク内の「The Celtic Way」でグリーンブリゲードの代表者から難民キャンプへ手渡されました!

その時の模様がこちら

 

 

176,000ポンドの小切手

 

以前Gofundmeのクラウドファンディングサイトを使ってこの募金活動をしているニュースをブログでも取り上げましたが、(その時のブログはこちら
この金額が集まったのは、世界中のセルティックファンはもちろんの事、普段はマンチェスターユナイテッドやアーセナル、バルセロナ、レアルマドリッドを応援しているという、中東諸国に住むアラブの人々、さらに難民としてヨーロッパや他の国へ移住して生活している人々、それを支援する人々からの寄付も多く集まっています。

彼らの中には、「今までxxxxを応援してきたけど、本当に応援すべきチームはセルティックじゃないか」

と嬉しいことにファンを鞍替えする人も中には出てきました。

UEFAで禁じられている政治的行動に今回抵触する恐れがある時、個人的には正直、掲示活動をやらないでほしいと思ったことは確かですし、グリーンブリゲードのたびたび行き過ぎる政治的アピールをあまり好きではなかったのですが、(彼等の一人一人は旅行記にも出てくるようなすごいフレンドリーなセルティックファンも多いです)
これは、セルティックのチャンピオンズリーグでの試合が行われなくなることを危惧してのものでした。

もともと労働者階級のスポーツであるフットボールが政治、宗教、文化、国籍、さらにはフーリガニズムなどによる暴力の犯罪まで密接に関わってくることも、フットボールの魅力ですし、だからこそ自分はフットボールが好きなのですが、今回はちょやめてくれ、ブレンダンロジャース体制になって、ヨーロッパでの戦いにも希望が持てるようになったのだからその芽を摘まないでくれ!

とも思ってました。

今でもそう思ってるところはあるんですけど、このグリーンブリゲードが募金活動を行って、パレスチナをはじめとした中東の人々との連帯を作ったこと、パレスチナ自治区の人々に明るい話題を届けられたことは、非常に素晴らしいと思います。

これこそ、セルティックの創始者であるウォルフリード宣教師が1888年にセルティックを創設した時の目的である「チャリティ」

の精神が、セルティックのクラブにファンに深々と根付いている証拠でもあります。
トランプ大統領の笑えないお笑いのような政策は今後もあるかもしれませんが、人々の連帯は政治を介さなくても、左右されなくても簡単に作り出せる見本のようなニュースではないかと思います。

 

 

こんな時、我々セルティックファンはこう言います。

Proud to be a TIM(セルティックファンであることを誇りに思う)

 

引用元のニュース記事はこちら