Hail Hail

 

2016年12月28日(水) その2

 

ウヒョー、帰ってきたぜ、グラスゴー。わーい!

クルーを発車した列車は、今までの遅れがなかったかのように快適に走る。
車内で今日二つ目のベーコンバーガーを食べる。さすがに飽きてくる味。
まさかこれがこの日最後の食事になろうとは。

 

ウィガン、プレストン、ランカスター、カーライルと順調に到着し、グラスゴー到着は1時10分過ぎになりそう。
今日の試合にはどう考えても間に合うが、早く着いて持ってきたバッジをどこかで売りたかったのだけど、そんな時間は取れそうにもない。。。

 

今の所、予定していることがことごとく外れまくる今回の旅。(まだまだこんなもんじゃないけどね)
31日の試合が見れない、ということだけはないといいんだけど。

車内アナウンス通り1時10分過ぎにグラスゴーセントラル駅到着。(^o^)/
乗車してからは意外にスムーズに定刻通り運行してくれたので朝のストレスも発散できた。

グラスゴーセントラル到着!(^o^)/ なぜか顔がパンパン。

毎回思うのだけど、この駅につくときだけは格別の思いがある。
グラスゴーの象徴、クライド川を越えて駅舎に着くのと、ロンドンの各ターミナル駅と同じように、ここが終着駅=(もちろんスコットランドの他の方面に乗り換えはできるけど)が、雰囲気を醸し出している。

 

到着後、もう東京駅よりもよく知っている駅構内を通って、ホテルのある方面の出口を出る。

グラスゴーセントラル駅前、本当にここは昔から変わってない。

今夜宿泊するレニーマッキントッシュホテルは、駅に面しているので歩いて30秒。

以前ここには1度泊まった事があるのだが、ホテル内にエレベーターなどない。
全部階段という仕打ちが待ち受けている。

当然、20KG近いキャリーバッグをヒイコラ担いで階段を上がる。受付でチェックインすると部屋はなんと最上階の4階。ロンドンの地下鉄に続き、安宿でも階段トラップ発動。( ;´Д`)

駅近くのスコティッシュお土産やさんの前。

部屋に入り荷物を置いて着替えてから外に出る。

駅前で再度ライブ撮影、自分の顔よりグラスゴーの街並みを見てもらえたら、いいなと思ってできるだけ景色が映るようにする。

その後、駅で待ち合わせしているトーマスと合流。トーマスは25歳で2015年の夏に友人2人と日本に旅行に来たセルティックファン。彼の従姉妹のクレアとその前の月にラスベガスで会い、従兄弟が日本に来るからよろしくね、と言われ、来日時に一緒に飲んだ仲。

その年の12月にもイスタンブールでのフェネルバフチェ戦で再会する予定だったが、自分が渡航をキャンセルしてしまったため、1年半ぶりの再会となった。

 

初めて来たセントヴィンセンツ。駅から2、3分で行けます。

久しぶりに再会し、去年オープンしたセルティックパブ「セントヴィンセンツ」へ。

このパブはもともと「フォルシェ」(Failte)が、2015年6月に閉店し、同じオーナーが別の場所に新規開店したお店。

前回の2015年5月にはまだフォルシェはオープンしていて、店員のマークと仲良くなったのにその後すぐに閉店を聞いてショックを受けていた。
今回、グラスゴーに行く時には必ず寄っておきたかった店。
店は名前の通りセントヴィンセント通りにあって、ビルの半地下にある。

まだまだオープンして一年ちょっとなので新しい感じ、店内には、ステージもあり毎週ライブも行われている。

二人で店に入った時はまだ客も全然いなく、ステージにも誰も立っていなかったが、飲み始めると同時に客もだんだん増えていき、大音量でのライブが始まったので、さすがにトーマスの声が聞こえなくなってしまい、ステージ近くのテーブルで飲んでいたのだが、ステージから離れたところに場所を移す。


トーマスとは、日本旅行での思い出、何が一番楽しかったなど近況も含め話をしながら飲む。もともとは彼の父親が日本で仕事を短期間していたこともあり興味を持ったそうだ。

今年大学を卒業して(まだ25歳!)就職しているが、フレックスで今日は早引けしてきたそうで、この後いったん自宅(マザウェル)に戻ってセルティックのストリップに着替えて父親や兄弟、そして彼女の家族とともにセルティックパークに行く予定らしい。

 

ここからは個人的回想というか感想なんだけど、いろいろ彼の話を聞きながら、セルティックは一つの大きな家族、とよく言われるが、セルティックが家族というのもあるけれど、自分たちの家族が中心であって、そこにセルティックが必須?必要事項?というか家族を結びつける大きな要素の一つとして存在している。といった印象を受ける。

もちろん、いろいろな家族いるけれど、家族=セルティックに近いものはあるものの、まずはベースとなっているのが自分たちの家族、たとえカソリックであってもプロテスタントであっても一緒で、もちろん彼らに限ったことではなく日本でもそうなんだと思うんだけど、自分の家族、親戚も含めたファミリーがしっかりとしたコミュニティの基盤であり、基本になっている感じがする。
自分の家族や国と離れれば離れるほど(特に距離)離れた先で見えたものって、結局自分のコアに戻ってくるような印象を強く持った。
つまり、よく言われることだけど、海外に行けば行くほど、自分が日本人であることを意識せざるをえなくなるし、家族から距離が離れれば離れるほど、行き着く先では家族とは何なのかを身につまされる。
フットボールを見れば見るほど、フットボールの試合はひとつの要素であって、コアとなっているのはフットボールクラブを取り巻くコミュニティだったり、フットボール以外のこと(世界や文化や歴史)を知らないとクラブやファンを理解できないのと一緒のような感じ。

 

相変わらずのナイスガイなトーマス

 

世界に出ると言っても、結局は行ったところのローカルな話題や人々と交流をすることであり、行った先は世界という場所じゃなくて、日本とはまた別のローカルなんだということ。

 

なんてことを端々に感じながら、酔いも手伝いながら会話を楽しんだ。

3時前になってトーマスは一旦家に戻るということなので、店で別れる。来年のラスベガスにはこれるかわからないと言っていたが、今度は彼女連れて日本に来たいと言っていたので、その時はまた連絡してよと言って握手して別れる。

 

まだ飲みかけのビールがあったので、それを飲んでから店を出る。
セントヴィンセンツはいい店なんだけど、半地下なので電波が入らないのはちょっと痛い。 Wifiはないらしく店の外に出ないと携帯が繋がらない。

この日のグラスゴーは薄日が差していい天気だけど、さすがに日が陰ってくると寒くなってくる。

 

めちゃめちゃ夕焼けが綺麗なグラスゴー

3時ぐらいに店を出て、今度は駅の反対側にあるアートホテルへ。

ここには、大阪からダブリンに帰国して家族とともにグラスゴーにやってきているポールが泊まっている。
ポールは、かつて東京CSCがホームパブにしていた六本木の「Paddy Foley’s」ではたらいていたセルティックファン。その後、彼は大阪に行き英語教師をしながらアイリッシュパブを経営していたが、今年残念ながら閉店。
5年前、セルティックパークでのオールドファームの時にも一緒にスタジアムにいたのだが、試合後にパブで合流することができず、ニアミスだっただけに、今回は、再度のチャレンジでグラスゴーで再会することを約束していたのだった。

ホテルのドアを開けると受付と一緒にパブがグランドフロアーにあり、すでに大勢の人が飲んでいる。

そんな中で、カウンター近くで飲んでいるアイリッシュと目があう。今まで、FBで顔は知っているもののあったことがないポールの兄貴、リアムだ。
リアムがこっちに気づいてくれて呼んでいる。
初の対面なのだが初めてな感じがしない。彼とさらに一緒に来ているお父さんとも初対面で挨拶。すでに自分の存在は面が割れているww
リアムが他のところにいたポールを呼んできてくれ、東京、大阪に続きグラスゴーでもようやく再会。実際会うのは昨年の大阪以来なので、1年半ぶりか。
ありがたいことにグラスゴーに来ると日本在住経験のある人の英語が格段にわかりやすい。

 

ポールと再会! 東京Timと大阪Tim(Timはセルティックファンという意味)

しばらく4人で飲んでいるが、今回一緒に来ているアイリッシュ(ここでいうアイリッシュはアイルランド在住のアイルランド人のこと)のセルティックファンにも紹介され、いろいろ談笑しながら飲む。ダブリンのあるCSCのツアーでいつも来ているようだ。

この日はポールの誕生日でもあるので、持ってきたバッジをポール、リアム、そしてお父さんの分をプレゼント。するとポールCSCの他の仲間にセールスしてきてくれて10個ほど別にお買い上げ頂いた。中にはユーロで支払ってくれた人もいたが。。。

ポールからは、前にやっていた店のこと、今後新しいアイリッシュパブをオープンすることを考えていることなどを聞き、日本に来るアイルランド人の多くがイングランドのクラブを応援していてセルティックファンが少ないことを話題で盛り上がる。

本当、アイリッシュのセルティックファンて日本にいないよねー。おかしいよねー。と。

 

明石のアイリッシュパブがバックアップしている兵庫ケルティックというフットボールクラブがあるが、ポールによるとここにもセルティックファンはいないとのこと。

 

そんな中ポールは貴重、東京にいるときからセルティックの試合になると、バーテンの仕事が手につかなくなるほどのコアなセルティックファン。前の店では週末のイベントが多くセルティックのイベントができなかったが新しくオープンを考えている店では、大阪CSCを立ち上げたいと言っていた。

 

この旅では初日も3杯だけにしてあまり飲まないようにしているが、ここでもできるだけセーブして一杯だけにして夜もあるので飲むのはセーブする。
昔のようにセルティックサポーター仲間と同じペースで飲んでいると、酔いつぶれること必至だし、次の日にも必ず影響が出るので、セーブが効くときにセーブしておくことにする。


その3へ続く