Hail Hail

3月6日(土)    その2

(注)2004年当時、1£=約200円換算でお読みください。

試合開始1時間前に早くも入場。ダフ屋から買ったチケットが偽かも?と一瞬よぎったが、ターンスタイルは無事通過できた。

スタンドに入り、自分のシートを探すと同じバックスタンドでも前回のユベントス戦の時よりもっとセンターライン寄りで見やすい位置。

前回はできなかったスタジアムをじっくり観察するとともに色んな角度から写真を撮る。

 

確かにいいスタジアムだわ。

夢の劇場、と呼ばれるに相応しいよね。


試合前に喉が渇いたので売店でビールとソーセージパイを購入、いい天気で飲むビールはうまい(コンコースの中だけどね)
この試合は、前回のレスター x ポーツマス に続いて見る日本人選手所属チームの試合。
フルアムにはこのころ稲本選手が在籍していた。
メンバー発表を聞いてると、なんと稲本選手はベンチ。

 

稲本選手、今日は出場なしなのー。


どおやら自分が日本人選手所属チームの試合を見る時は日本人選手は出れないらしい。
マンチェスターユナイテッドは、珍しく主将のロイ・キーンがセンターハーフ(センターバック)の位置で先発する。

 

サーアレックスはマスコットと一緒に登場


当時所属の珍しい選手情報は、マンチェスターユナイテッドには、現サンダーランドの右サイドバック、フィルバーズリーがいたのと、
これは自分が知らなかっただけだが、エバートンGKの
ティムハワードがユナイテッドにいた。
彼はこの試合の翌週のCL FCポルト戦で大失態を喫してスランプに陥ったみたい。

一方のフルアムは元セルティックのウィンガー、王貞治に似ているボビーペタが所属していた。あと、後にレンジャースでプレーするアメリカ代表のボカネグラも当時所属。

試合はキーンの急増ディフェンダーの隙をついた格好でアウェイのフルアムがPKで先制。

フルアム先制のPK、ほんとだ、GKは現エバートンのティムハワード

 

しかし前半でファンニステルローイが同点に追いつくゴール。

あんまわかりにくいけどブラウンとDFコンビを組むロイキーン. 背中を向けているのがネビル弟

 


後半もCR7の完璧なクロスをお馬さん、いやファンニステルローイが完璧なヘディングでゴールを決め、危なげなく準決勝に進出した。

試合がアディショナルに入ったと同時にスタジアムを後にする。前回でもあったメトロ駅の大混雑を避けるため早めに駅へ向かう。幸いまだ駅への入場制限は始まっておらず、あっさりメトロに乗車。
15分ほどでピカデリー駅に戻ってこれた。

荷物預かりで荷物をピックアップし、駅の窓口でようやくブリットレールパスのバリデーションを行う。

昨年も往復で使ったグラスゴー行きに乗るため一番遠くにある14番線へ向かう。しかも、今回乗る列車は前回に乗った列車となんと同じ時刻発!

前回ほどではないが今回も時刻表通りには来ず、少し遅れての入線。発車後しばらくは旅行記を書いたり窓の外を眺めたりしていたが気がつくと爆睡していた。旅行始まって2日目にして早くもかなりのお疲れ気味。

グラスゴーセントラル駅には19時半すぎに到着。
インフォで宿を紹介してもらおうと思ったが、もうすでにクローズしていた。

ガイドブック頼りに宿をこれから探すことにする。

目星をつけている場所に行くため、地下鉄に乗ろうと思ったが、前回試合後に使った列車が地下鉄だと思っていたが、あれはスコットレールで駅が地下にあるだけ。地下鉄は別に走っていてセントエノキ(St. Enoch、イーノックが正式な発音かも)に駅がある。

地下鉄で2つ目のカウカデンズで下車し、急な坂をえっちらおっちら歩くこと10分。

B&Bが多い地域らしいレンフルーストリートで今夜の宿を探す。最初の2~3件は、満室を表す「No Vacancy」の看板がドアにかけられている。次の2件は、シングルルームがなくツインしか空いていない。

1件、シングルが空いていると言われたが、値段を聞いたところ「£35」と言われたので、どうしようかと悩んだ挙句、

「また来るよ」と言って

他を探しにいってしまう!!!

(゚Д゚;)(゚Д゚;)(゚Д゚;)(゚Д゚;)


前にシングルがなくて断られたホテルのスタッフから、さらに10分ぐらい歩いていったところに空いているホテルがあると教えてもらったので、そこに行こうと歩いて行ったら、これが大失敗!!! 

 

行けども行けどもホテルらしい建物も看板も見当たらない!

 

時間はとうに21時を過ぎている。

今回も重い荷物を持って歩いているので早くも足が痛み出し、足を引きずりながら探し回る。

しかも、現在までに丸二日半、50時間以上風呂どころかシャワーも浴びていないし、ベッドで寝ていない!!!

さすがに今夜は宿に泊まりたいし、なによりシャワーを浴びたい。
どんどん街灯も少なく繁華街から離れていく方向に足を進めながら、先ほどの£35のところでなぜ決めなかったんだ!と後悔が頭の中をぐるぐる回る。

途中で開いているコンビニがあったので店で聞いてみると、場所を教えてくれて行ってみたが、見つからない。さらにグラスゴー大学付近まで歩きウロウロすると、ユースホステルの看板を遂に発見!!!

やっと着いたと思って丘の上にあるホステルへ行ってみると、なんと、「改装工事中」の看板が。建物はもちろん真っ暗。

がーーーーーーーん  Σ(゚д゚|||)ガーン.

やることなすこと全て裏目。。。

もう、これ以上探索は無理、と、先ほどのレンフルーストリートに戻って、£35でいいからそこに泊まろう、と再度歩いて戻る羽目に。。。

ようやく戻ってきたB&Bのまでチャイムを鳴らし、先ほどとは違う親父さんのスタッフに£35のシングルでOKだから泊めてくれ、と頼むと、

なんと、

シングルは満室になってしまった!!!

チーーーーーーーーーン 、しゅーーーりょーーーー。(。-_-。)

時間は22時半を過ぎ、重い荷物を持って1時間半近くウロウロした挙句、泊まれるところ確保できず、さらに探す気力もなくなり、

なんとロビーでへたり込んでしまった。。。

どーーーーしよーーーー。。。。(´Д` )完全に思考停止。

だからあの時、オッケーしておけばよかったのにぃ、変に節約意識が強すぎてタイミングを逃し結局損をしたり、
それ以上にお金を浪費したりするんだ、本末転倒じゃん。(>人<;)のような後悔がぐるぐるまわっている。
と、みかねた親父が、一言。

「スタッフ用のシングルルームがあるからそこでよければ、泊まってもいいよ。」

 

まじーーーーーー?!━━━━(゚∀゚)━━━━!
まさに「九死に一生を得る」とはこのこと!!!
(とその時は思った。本当に旅行記にも書いてある)

3日近くのシャワー無し、ベッド無しからやっと解放される!!!!ε-(´∀`; )。泊まる立場なのにお金を払って感謝して泊めさせてもらう変な感じだけど、

これが感謝せずにいられようか!

チェックインして狭い部屋ながら、早速待ちに待ったシャワーを浴びる。

前回のコヴェントリーのB&Bと同じくチョロチョロしかお湯の出ないシャワーだが、浴びれて身体を洗えるだけで大満足!!!久しぶりにスッキリする。

できれば洗濯もしたかったが、さすがに疲労困憊でやる気になれず、テレビをつけてマイケルダグラス主演の「Game」が放映されているが特に見るでもなくまんじりと過ごす。

気づけば食事は朝ピカデリーで食べたハンバーガーとオールドトラフォードで食べたパイのみ。
グラスゴーでは何も買い物していないので、その後何も口にしていないが、しょうがないと諦めて11時過ぎにようやく3日ぶりのベッドで就寝。