Hail Hail
2016年3月11日 (金)その3
ゴール裏とメインスタンドのコーナー側に大きな階段があり、登ったところにゲートがある。
手荷物検査の後に、バーコード読み取りでゲートを通る。
ゴール裏はまだ半分ちょっとの入りで、最前列の柵がまだバナーで埋まりきってないので、持ってきた東京CSCのバナーを貼り付けることができた。
スタジアムに入って一番びっくりしたのが、なんとメインスタンドのロウアー(下半分)もテラス、立ち見席だった! 反対側ゴール裏も下1/3は立ち見なので3万人弱規模のスタジアムで1万人近くがスタンディング。
やはり間違いなく座って観戦するより立って応援する方がスタジアムの雰囲気は良くなる。
セルティックもセーフスタンディングゾーンをセルティックパーク内に作る予定だけど、エリアを大きくしてくれたらもっと昔の雰囲気に近くなるんだけどなー。
スタンド裏を見学するもこれから時間とともに寒くなるし、飲めば飲むほどトイレが近くなるのでビールは控えておく。
キックオフが近づいてくるとともにスタンドも埋まってくるが、そんな中で困ったことが、
ここは「喫煙大国ドイツ」。
昨日行ったJolly Roger や Shamrockなどのパブもそうだったが、スタジアム内もものすごい数の喫煙者が、寸分をおかずにモクモク、吸うのは構わないんだがタバコをやめてから匂いがきつい。もうあっちでもこっちでも男女関係なく吸われるので、ちょっと我慢すればいいやというレベルを超えている。。。
それでもいい場所で試合が見たいので、煙を避けながら我慢して観戦することにする。
メインスタンドでは無数の風船が飛び交い、ゲイのサポートを表す虹色の帯がたなびく。
サンパウリのテーマ曲?(初めて聞いた)をスタジアム中がBGMに合わせて合唱し、盛り上がってくる。
Das Herz von St.Pauli(意訳すると「サンパウリ魂」という曲名)
そして鐘の音とともに始まる、AC/DCの「Hells Bells」に合わせ選手が入場してくる。
確かにかっこいいんだけど、AC/DCのフロントマンのアンガス兄弟は二人とも「大の」レンジャースファンなんだよねー、セルティックと仲がいいサンパウリがレンジャースファンのバンドを使用するのはちょっとどうなの、と思いながらも、ウルトラス側では紙吹雪が舞い、コールリーダーの掛け声とともにチャントが始まる。
Hells Bells
あんまり個人的には、コールリーダーの元のチャントやタイコを使う応援は好きではないんだけど、イングランドのクラブでもタイコを使ってコールリーダーが先導するか、チェルシーやマンシティのように静かなスタジアムになってしまうかの二極化になりつつあるのは仕方ないことなのかな。
セルティックもウルトラスのグリーンブリゲードは前者だけど、他のファンはヨーロッパの時でもない限り、歌わずに応援することがほとんどで寂しい雰囲気の時が多い。
なかなかブンデスリーガ2部でも1部に引けを取らないスタジアムの雰囲気。
相手のパーダーボルンは、あまり名前を聞いたことないクラブ。ブンデスリーガ2部でも現在下位にいる。
しかし、あろうことか、なんと前半10分しないうちにアウェーのパーダーボルンが先制!、一瞬静まり返るが、返ってウルトラスの応援の熱が上がってくる。
しかし、前半20分に我慢できなくって1度目のトイレから戻ってくると、なんとさらに2点目が入れられているという予想外の展開に。前半は0-2で折り返す。
スタンドでのモクモクが耐えられず前半終了と同時にスタンドを離れてコンコースで時間を潰す。さすがに寒くなってきてビールを飲む気になれない。
後半は、15分にサンパウリがPKのチャンスを決め、1-2にするも、その10分後に3点目を決められ、80分には決定的となる4点目を取られてしまう。このころからスタジアムを出るファンがちらほら。
あーあ、と思って2度目のトイレに行ってたらサンパウリが1点を返し、2-4に、あー、2点も見逃してしまった。
そのあと、後半アディショナルに1点差にまで迫りスタジアムは盛り上がるが、時すでに遅し。下位相手に大事な勝ち点を取りこぼした試合となった。
これだけいい雰囲気のスタジアムだから勝利までとはいかなくてもせめてリードするところが見たかったが、終始後手の展開ではなかなか盛り上がらないのいた仕方ない。
試合終了しばらく様子を見守りながら、ウルトラスも片付け始めたところで貼り付けていたバナーを回収しに行く。忘れずに回収できて少し安堵。
ファンと一緒にスタジアムを出るが人の流れに逆らい、ファンレイデンへ。
まだ先ほど会ったセルティックサポーターは来てないようなので、バーでビールを頼んで、やってくるファンを見ながらちびちび飲む。あー、冷たい。。中では多少暖房が効いてるのと人の熱気で外よりは寒くない。
BGMはもちろんパンクで、80年代の懐かしい曲もかかる。
程なくするとドイツ人のアンディがやってくるが他のセルティックファンは来ない。アンディとしばらくカタコト通しで話をする。
結局彼らは来なくて、アンディからデモ行進に行くけど、一緒にどお?と誘われたものの、ちょっと今日はいいやと別れることに。
ファンレイデンにこのままいてもなのでスタジアムを離れる。
先ほど一緒だったアンソニーやノエルたちに合流したいところだが、どこに行ったかは不明。ジョリーロジャーは昨日ミソが付いてるから今日は避けたいところ。
FBをチェックしていると、グラスゴーからバスで来ているファンのグループが、「シェビーン バー」というグラスゴーのアイリッシュレベルバンドの名前と同じバーに行っているみたいなので、行ってみることに。
ハンブルグに到着して1日半近く経つが未ださっきのグループとしか遭遇していないので、セルティックファンが恋しくなった。
この試合のハイライトはこちらから
その4へ続く。
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- #サンパウリ, #セルティック, #パンクフットボール, #ブンデスリーガ2, #パーダーボルン