Hail Hail
5月24日 その3
スタジアムの正面玄関前で友人のポールと再会し、出待ちをする。
普段、渡英して試合観戦の際はほとんど出待ちはやらない、たとえ、セルティックであっても、個人的にあまり興味ないので、さっさと帰るか飲みに行ってしまうことがほとんど。それは今でも変わんないだけど、今回は2つほど用事がある。
一つは今日の試合で活躍したホンジュラス代表の左サイドバック、エミリオ・イザギレ選手に挨拶すること。
というのも、ホンジュラス、の名前でもしかしたらピンと来るかもしれないが、彼は昨年10月にホンジュラス代表の一員として来日して、トヨタスタジアムで日本代表と対戦した時に先発フル出場でプレイしていた。
実はその時に
エミリオからチケットもらって見に行ってた!
(しかもメインスタンド5列目ぐらい)
その時に直接会って話したんだけど、グラスゴーに今度来たらまた会おうぜって話してたので、約束を果たしにきた。
しかも、その時に間をとりもってくれたのが他でもないポール。ポールのことをちょっとだけ話すと、彼は若くしてセルティックに人生を捧げてるハードコアなサポーター。
セルティックの試合はリーグ、カップ、ヨーロッパのホーム、アウェーはもとより、リザーブ、ユース、プレシーズンまでほぼ全ての試合に訪れる。
FB、Twitter、掲示板サイトなどSNSを駆使し、しょっちゅうセルティックの情報を発信し続け、数千人のファンと友達で、クラブ関係者、選手、コーチ、レジェンドにまでその存在を知られ、多くから愛されている。
彼とは数年前から掲示板サイトで知り合い、グラスゴー訪問時にはチケットやアウェイのバス、パーティへの参加などいろいろなところですごい世話になっている仲。
特にポールとエミリオは選手とファンという関係を超えて仲良しで、お互いの連絡先を知っているほど。
そのポールの計らいでエミリオと今度は3人でセルティックパークで再会しようということで出待ちをすることになったのだ。
出待ちしているとアジア系の青年たち3人に話しかけられた。
どうやら試合後のセレモニーの時に自分が掲げていたフラッグを見つけたんだって。当初彼らは台湾の旗を持っていたので台湾から来たんだと思っていたら、中国から来た大学生でグラスゴーに留学しているらしい。台湾の国旗を持っているのは自分たちは中国人だけどリパブリカン(民主主義者)だからだそうだ。
セルティックは政治的に左派系の色合いも持っているので、そういう側面からシンパシーを感じて応援する人がいてもオッケー。
出待ちをしていると選手がポツポツでてくる。
DFアンブローズ、MFヨハンセン、DFヴァンダイク、DFデナイヤー、MFコモンズ、FWストークス、なかなかお目当のエミリオはでてこない。
選手だけじゃなくコーチのジョンコリンズや相手チーム監督のジョンヒューズ(元セルティックの選手)などもでてファンサービスをしてくれる。
選手の仲でひときわ人気のコモンズと奥さんのリサが別々に出てくる。コモンズも人気だが奥さんのリサもとてもセルティックファンから慕われていて、人気がある。ポールとリサが知り合いなので紹介してもらい挨拶する。
正面玄関とは別のところから出てきたGMSやアームストロング、残念ながら車にのってしまったキャプテンのブラウンを追っかけたり、前監督のニールレノンやリスボンライオンズのレジェンド、セルティック史上最高のキャプテン、ビリーマクニールやバーティオールドなどとも写メを撮らせてもらう、この大人気ないミーハーぶり!( ̄ー ̄)
・・・やってみるとけっこう楽しかったんだもん。
そうこうしているとセルティックの最高責任者ピーターローウェルが出てきたので最初は写メを一緒に撮ってもらっただけだったが、人が少なくなったのを見計らって名刺を渡して挨拶をする。
東京でセルティックサポーターズクラブを10年以上やってるんです、って言うと、非常に感激していた。
クラブ関係者とは何人も過去にあったり関わったりしているのだが、ピーターとはまだ会ったことがなかった。
立ち話レベルとはいえ存在を知ってもらえたいい機会だった。
駐車場近くでGKのゴードンを追っかけていると、ポールが呼んでいる。
エミリオだ!!!
ただ、彼は娘がぐずってしまい、ファンサービスができなく直接駐車場まで行ってしまったとのこと。
駐車場は塀で仕切られているので塀際を走って追っかけてエミリオに声をかける。
「エミリオ!!!」
エミリオも気づいてくれて娘を車に乗せて、塀越しであるがこちらに来てくれ再会を喜んでくれる。娘を長い間車においてはいけないので2、3言だけ言葉を交わしただけだったが、なんとか再会できてよかった。
ポールにありがとうと伝える。
これで目的の一つは達成できたがもう一つ大事な目的を残している。
それは、昨年のW杯ブラジル大会でギリシャ代表FWで元セルティックのサマラスとの友情で話題になった、ダウン症のセルティックサポーター、ジェイ君と会うこと。
彼のお父さんとは事前からメッセージでやりとりしていて、この日に会えたらと会話していたんだけど、この日は朝からジェイ君大忙し。試合のアンバサダーに選ばれ、選手入場時にもマスコットとして一緒に歩き、試合後のセレモニーでも選手と一緒にスタジアムを一周。
だいぶ待ってみたがなかなか出てこない。
選手もあらかた出てきたし、夕方になってかなり寒くもなってきた。諦めかけたその時にジェイ君がお父さんのマーティンと一緒に出てきた!タイミングを見計らってプレゼントを渡して一緒に写メを撮る。
マーティンともようやく挨拶ができたのでよかった。(あとでマーティンからお礼のメッセージをもらった)その後、ポールは監督のロニーデイラが出てくるまで待とうと言ってくれるが、目的は達したので、ピーターと合流すべくセルティックパークを離れることに。
ありがとうポール。今回もたくさん世話になったよ。握手とハグをして、セルティックパークに別れを告げギャロウゲート通りに向かう。
そういえば朝から何も食べてないので、辛抱たまらず近くのピザハットで休憩。
その後ピーターとSLOANSで合流しようとするが、初日酩酊していたため場所を覚えていなくかなり迷う。
合流できたのは7時をとうに回っていた。
ピーターとしばらく飲んでいたのは覚えているが、
その後の記憶が定かでなく、気がついたらホテルで寝ていた。
長い一日が終わった。。。
Pingback: ハッピーバースデー エミリオ! | セルティック ライフ〜Celtic Life in Japan
Pingback: 【ジンクス再び】2017-2018 セルティック移籍情報 | セルティック ライフ〜Celtic Life in Japan