Hail Hail

3月15日(月)   その2

※これから起こったことは一部の台詞回しや誇張表現を除きほとんど事実に基づいています。

帰国日にフライト時間も迫る午後4時半すぎ、この時点で3スタジアム観に行く予定が、たったの1スタジアムのみ。しかも、サウスイーストロンドンで迷子になり、どこにいるかも不明の状況。(´Д` )

切羽詰まってふと見つけたパブ「The Red Lion」に飛び込んで場所を聞くことに決めたが、ここはイングランド1凶暴なフーリガン組織を持つミルウォールFCの地元エリア。

 

たぶん、、、場所的にもこのパブだったと思うんだけどねー。

たぶん、、、場所的にもこのパブだったと思うんだけどねー。

 

下手すると蜂の巣を突くことになるんじゃないか、虎の穴、いやライオンの穴に手を突っ込んでしまうことになるんではないかと、

ガクガクブルブル((((;゚Д゚)))))))しながら、心臓ばくばくになりながらも、もしかしたら月曜日の夕方で店も暇してるんじゃないかとの淡い期待を持ちながら、背に腹は変えられんとパブのドアを開けたのであった。


あ!!(◎_◎;)


やべっ、客がいた!!!


しかも、もう赤ら顔!!!

(>人<;)

でも、中に入ってしまった手前、後には引けず、正面にあるカウンターへ歩いていく。

ドキドキバクバク、心臓が口から飛び出そうになりながらも、パブのマスターであるおばあちゃんと言っていい年齢に見えるちょっと品の良さそうな女性に話しかける。

「The DENというミルウォールFCのスタジアムに行きたいんだけど、場所知ってる?」と聞くと、なんとマスターの女性は、カウンターで飲んでる赤ら顔のおっさんに

「この人ミルウォールのスタジアムに行きたいらしいわよ~」と、話を振ったぁ~~~。(いや、おばあちゃんに聞きたかったんだって)

そうするとその月曜日午後4時半にして赤ら顔のおっさんが、それを受けて、「The DENに行きたいのか、なぜ行きたいんだ」と聞いてくるので、自分は日本から来たフットボールファンでスタジアム巡りをしていてThe DENに行きたいんだけど道に迷ったんだ」というと、

やおら外に連れ出される!

(゚o゚;;

そして、店の外で、「The DENはここから1マイル(約1,6Km)も先だぜ、歩いて行くのは難しいから、お金があればタクシーで行った方がいいぜ、おいお前お金持っているか?」

 

と、わざわざ外に出なくてもいいんじゃないかという内容ながら、まさかスタジアムから1マイル以上も離れていたなんて、という現実を突きつけられる。

ああ、1マイルってあんまピンとこないけど離れているのは確かだよなー。
すぐ近くまで来てたと思ったんだけどなー。と打ちひしがれていると、タクシー代も今回節約旅をしてきたからこの時点で出してくないし、もう、しょうがないフライトの時間もあるから今回は諦めるか、と思い、「OK Thank you. 」と言って出て行こうとしたら、おっさんに止められて、もういいよ、行くよ、と言おうとしてサンキューを連呼するも、何を思ったか

おっさんに店の中まで引き戻される。
(無駄な抵抗は出来ませーーーん、されるがまま)

そして、「俺がタクシーを呼んでやるからお前1ポンドコインを持ってるか?」とおっさん、

「へっ?」!(◎_◎;)

とは思いながら言われるがまま、財布を覗くと£2硬貨しかなく、それを渡すと、おっさん、硬貨を持って店の奥に行きどこかへ電話して戻って来る。

「今電話でタクシー呼んだから、来たらそれに乗ってスタジアムに行ってこい。」

と、一切有無を言わさず、電話代のお釣りを渡されて、

おっさんさらに£5渡して、これをドライバーに渡して行ってこい、と!!!!


♪───O(≧∇≦)O────♪


ヤターーーーーッ!!!

とは露ほどにも思わず、

いやいやいやいや、見ず知らずのおっさんからそんな受け取れないし、さすがに£5ぐらいは持ってるし、

ノーサンキューを連発するもおっさん一切聞き入れず!!

£5紙幣を握らされ結局受け取ることに。

タクシーが来るまで店で待っていようと、緊張の中、店でおっさんとマスターのおばあちゃんと待つことに。

どこから来たのかと何故イングランドに来てるのかの話になり、日本からフットボール観戦に来て今日帰国する予定なんだ、とか、フライトまでの時間スタジアムを見て回っていてロフタスロードに行ってきた、とか話す。

するとマスターのおばあちゃんは昔シティにある日本の銀行で働いたことがあり、日本酒が大好きだとか、日本食はとても美味しいとか結構親日的なことをいってくれる。

おっさんも日本にギャリー・リネカーがプレイしたのを覚えているかとか、イングランドは好きかなど、結構フレンドリーな会話をしばらくしていた。

そこで、何を思ったかおっさん、ちょっとパブの奥のテーブルに自分を連れて行こうとする。

最初は気づかなかったが、なんと店の奥にはテーブルでビール片手にカードゲームをしている4人組がいるではないか。

その4人組の方に連れて行き、さらにその中でも一番巨漢のいかにも「極悪」そうな客に日本から来たフットボールファンが、The DENに行きたくて迷ってたから、これからタクシー呼んで行かせるんだ。と話しかける。

その巨漢、カードゲームに集中しつつもちらりとこちらを見て、「ああそうか、お前はミルウォールのファンか?」ドスの利いた声で聞いてくるので、滝のような脇汗全開になりながら、(⌒-⌒;;;)No、だけどフットボールファンでThe DENは有名だから是非一度見てみたかったんだ、的なことを震えながら話すと、ここから遠いぞと返してくる。

赤ら顔のおっさんが、そこでだからタクシーを呼んで行かせるんだ、で、帰りはどこか最寄りの駅におろしてやるのさ的な説明をしてた。

その後いくつか言葉を交わしたが、記憶がぶっ飛んで覚えていない。ただその時ミルウォールはFA CUPに勝ち残っていて準々決勝でトランメアローヴァーズとのリプレイをアウェイで控えている。そのリプレイには見に行くのかと聞いたら、彼は見に行くそうだ。

※ちなみにこの時のミルウォールには、日本でもおなじみ2006年のワールドカップでは逆転の2ゴールで日本代表に辛酸を舐めさせた、元エヴァートンでオーストラリア代表のティム・ケイヒルが所属していた。

だって、その巨漢の彼こそ、

泣く子も黙るミルウォールのフーリガンファームのリーダーだと、その後おっさんから紹介されたのであった。

キャー。まじかー(>人<;)

もう下手なことは言えない、まかり間違ってもウェストハムやチェルシーの話題、ましてやセルティックのファンだなんて絶対禁句!ホラー映画なんて目じゃない恐怖に包まれガクガクブルブルしながらの一時だった。そのうちカードゲームに集中したいらしいので、その場を離れ再びマスターの元に戻り、九死に一生を得たのであった。。。(; ̄ェ ̄)

その後も少し3人で会話をしていたが、酔っ払いのおっさんはなぜだかわからないが、いたく自分を気に入ってくれているみたいだった。

せっかくだから何かお礼にと考えたら、あ、そうだと思い出し、まだ開封していないタバコを1パック取り出す。日本とUKで一番価格差があるのが、タバコ。日本では300円程度(2004年当時)で買えるが、こっちでは1,000円近くする。逆にビールはこっちの方が安いけど。

出国時に成田のDuty Freeでカートン買いしているので、残りはまだある。

なんならウォルバーハンプトンでチケット価格交渉の際に使おうかなあと思っていたが、出番なしだった。

出会った記念と短い時間だったがハラハラドキドキするも楽しい時間が過ごせたので、お礼にと言って二人に差し出すとマスターのおばあちゃんは最初の一本だけ出して後は返そうとするので、自分はカートンで買ってまだあるのでというと納得し、火をつけてみる。

一服吸って、「悪くないわね」と一言。( ^ω^ )

おっさんにも勧めたがスモーカーなのにもかかわらず、なぜか受け取りってくれなかった。。。

そうこうしているうちに、店の外にタクシーが到着。おばあちゃんと握手をしてお礼を言って店の外へ。ロンドンでよく見かけるブラックのオースチン、ではなく普通の乗用車をタクシーに使用している。

運転席には、なんと、また、年は近いのかもしれないけど、迫力は圧倒的な差があるくらいスキンヘッドで体重は100kg近くありそうな強面のドライバーが、、、

おっさんが、ドライバーに事の経緯を話して先ほどの£5にさらに£5 を握らされ、これをドライバーに渡せと言われる。


「Thank you very much」

を何度も繰り返し、おっさんと握手して、さらにサムアップして助手席に乗車する。

ありがとうおっさん!!!\(^o^)/

飛び込みで入ってきた見ず知らずの日本人観光客にここまで優しくしてくれて最大級の感謝をしても足りないぐらい。

ていうか、なんで彼の名前を聞かなかったんだろう。。。

そしてタクシーは一路The DENへ向かうのであった。

なんとその3まで続く。