Hail Hail
2004年3月14日(日) その2
キックオフ30分前に入場するとスタジアムはまだ半分の入り、チケットの席へ向かう。席に着くとさっきのチケットを売ってくれたファンと再会。彼は両親と一緒にきていた。
彼と彼の両親に挨拶をして席に座る。
売ったチケットは彼の兄弟だか姉妹だか嫁さんだか来れなかった人のシーズンチケットのようで、チケットを自分に売ったことを電話で伝えていた。試合前に彼と今回の旅のことなどについて少し会話する。
席の位置はバックスタンド2階のゴール裏付近、スタジアムはドーム型ではないので、四隅はスタンドがないため風が通り抜けて寒いし、屋根があるものの雨が降りつける。
下の1階席にはアストンヴィラのファンが陣取っていて、ゴール裏のウルブスファンと早くも挑発しあい、罵倒しあっている。
前回観戦時には、残念ながらキックオフに間に合わなくて外で聞いたウルブスのテーマソングになっている「Hi Ho Wolverhampton」(Jeff Beckの Hi Ho Silver Linning が原曲)も今回は初めて十分に堪能した。
ウルブスは昨年のFAカップのチームとさほど変わらず。プレミアリーグ昇格にあたり、ポルトガル人ゲームメーカーのシーラスやスパーズからイベルセンなどを新たに獲得していた。
一方のアストンヴィラも昨年のチャールトン戦の時のメンバーと大きな変更なし。GKにストークでもプレーしたデンマーク代表のソーレンセンが加入。
長くニューカッスルで活躍したペルー代表のソラーノも移籍していた。
試合は立ち上がりからどっちがホームチームだかわからないほど一方的にアストンヴィラが攻め立てる。そして早くもアストンヴィラが先制、ドイツ代表のヒツルスペルガーがゴール!
さらにアンヘル、メルベリと立て続けにゴールを決め、なんと前半30分もせずに0-3と大量失点!!!しかも3点目は、セルティックでもおなじみリー・ネイラーがハイボールの処理をもたついたところをアンヘルにかっさらわれゴールされるというお粗末。
すっかりダービーのお祭りムードはどこへやら、スタジアムは一部を除いて静まり返る。
そこそこ攻撃は機能していた今シーズンのウルブスだが、ディフェンスが弱く大量失点もしばしば、さすがにこれでは残留も難しそう。
一方のアストンヴィラはチームも好調で、このまま上位に食い込んで来シーズンのヨーロッパを確保したいところである。
思わぬ大量失点で前半途中から席を立つファンが多い、試合の興味が削がれコンコースに引っ込んだのだろう。
このままでは、後半は見る価値ないかな、と思われた前半終了間際にウルブスにPKのチャンス!!
ここで1点返せれば後半はまだチャンスがあるかもと思われたが、あっさりGKのソーレンセンにセーブされてしまう!
後半もソラーノからの素晴らしいスルーパスにアンヘルが抜け出し、アウトにかけたシュートがゴールマウスに吸い込まれ遂に0-4。ゲームオーバー。
ピッチに向かって怒号を浴びせるファンや早々に席を立つファン多数。
後半35分には満員だったスタンドも半分ぐらいの観客しか残っていない。
普段なら4点目が入った時点で自分も席を立つのだが、この試合が今回の旅最後の試合なので、とりあえず最後まで見ようと座っていたら、全然知らない近くにいたじいさんが、俺に向かって指をさし、
隣のチケットを売ったファンに対して、
「なんでこんなやつがここで見てるんだ、こいつがいるから負けたんだ!」
みたいな(聞き取れなかったのでニュアンス的に)ことを腹立ち紛れに言ってきた。
隣のファンも嘘か本当か「そうだね」みたいな返しをしていた。
はぁ?!(;゜0゜)
とてつもなくガッカリしてるのはわかるけど、なんだこいつら!( *`ω´)
今回の旅の最後の試合はホームチーム最悪の結果でしかも自分にとってもいろいろ後味の悪い試合となった。
試合のダイジェストはこちら。
Wolves x AstonVilla 14.3. 2004
試合終了後ファンがはけた後のスタンドをうろうろしセンターサークル付近からの写真を撮り、スタジアムを出る。
スタジアム最寄りのパブでは荒れたウルブスファンが、集団で駅に向かうヴィラファンを盛んに挑発する。後ろから罵倒したりけりを入れようとしたりしている。
それに対しほとんどのヴィラファンは無視して駅へと歩いていく。
まあ、後ろには警官隊もいるので、表立って暴挙に出ることはあまりないと思うが。
ヴィラファンが大方いなくなったところでスタジアムをぐるっと一周すると、メインスタンドでアストンヴィラの選手が出てくるところに遭遇。
ウルブスファンがヴィラの選手にサインをもらっているという面白い光景。
アンヘルやメルベリの写真を撮って離れる。
20分ほど歩いてホテルに戻り荷物をピックアップ。
ホテルのパブでは数人のウルブスファンがヤケ酒中。
マスターはいなかったが、スタッフのおばちゃんが対応してくれ、試合のことを聞いてきたので0-4でガッカリだと伝えると、ウルブスファンはみんな荒れてるわよ~、だって。
荷物を持って駅近くのバス停へ。
ロンドン行きのコーチは45分待ち、チケットカウンターの窓口が日曜日で開いていないので、乗れるかどうかは不明。
駅に行ってみるとなんと鉄道が動いていた! ダイヤは大幅に乱れているが、ウォルバーハンプトン駅もオープンしている。
ウォルバーハンプトンよりもバーミンガムの方がなんとかなると思い、バーミンガムニューストリートまでの片道切符を買う。£3.5
ウォルバーハンプトン(16:03) ~ バーミンガムニューストリート(16:30)
バーミンガムで駅の外に出るのは今回が初めて、駅前が非常にわかりにくい造りになっている。
地図で場所と方向を確認し歩いてコーチステーションまで行くことに。
途中、この方向で本当にあってるのか不安になり何度も立ち止まったり、道行く人に聞いたりしていると、ナショナルエキスプレス(コーチの運行会社のひとつ)のバスが通って行くのを見つける。
あれを追っていけばコーチステーションに着けると確信し、バスの向かった方向へ。
なんとか30分近くかけてコーチステーションに到着。
バーミンガムの街は、というか今日は3月の第二日曜日で14日。
少し日程が早いがセントパトリックスデーで緑一色!
アイリッシュの人たちが緑の格好で陽気に酒を飲んでいる。
もう少し後(17日がセントパトリックスデー当日)だと思っていたのだが、お祭りは前倒しで行われているようだ。
もちろん緑の格好の中にはアイルランド代表やセルティックのストリップ姿も多い。
全然このことを予想していなかったので面食らって楽しむどころではなかったし、なんとかロンドンへたどり着かないとという思いが強かったので、セルティックファンとしてあるまじきスルーしてしまう。
チケットオフィスでロンドン行きの切符を買う、一番早い17:30行きのバスにしたかったが、運悪く手配中に満席になる。次の18:00、18:30はすでに満員で19:00発からしか空いていない。
仕方なく19:00発のチケットを購入、£13。
しばらく待合室で陽気に練り歩くアイリッシュを眺めている。
なんなら一緒にパブで盛り上がりたかったが、でかい荷物を持って混んでるパブに入れないし、荷物を置いていくわけにもいかず指をくわえて見てるだけしかできなかった。
17:00過ぎに付近の歩行者天国が解除され元の通行に戻る。
18:00ちょっと回ったところでバス停に並ぶが、バスの入出口付近でなにやら騒ぎが。
酔ったアイリッシュの若者グループ同士で小競り合い、2人がファイティングポーズをとりながら牽制し合っている。
その怒号を聞きつけバス停には多くの野次馬が集まってくる。コーチの職員が警察に通報する。
にらみ合っていた二人のうちの一人が他の仲間が持っていたビールの小瓶で相手の後頭部を殴りつけたところでバトルがスタート!
敵味方入り乱れて喧嘩が始まり、止めようとするやつ、加勢するやつ、泣き叫ぶ女の子など大騒ぎになり、野次馬もどんどん増えてくる。
ただ、すぐにひとつのグループが逃げ出したので喧嘩は拡大せず、もう一方のグループも警察が来ることを察知してその場を離れたので、パトカーがきた頃にはもう騒ぎはすっかり収まっていた。
そんな余興を楽しみながら、バスに乗車。
バーミンガム ディグベス 19:05 ~ ロンドン ヴィクトリア 21:05
ヴィクトリア到着後Tubeでキングスクロスへ。(ヴィクトリアに泊まっても良かったのだが)
以前泊まったモンタナはフルなので2軒となりのノーザンホテルにチェックイン、£30。
前回行った食料品店でビールを購入し、同じ並びのチップス屋でケバブを購入。
ホテルで遅めの夜食を食べるがビールを飲んでたら睡魔に襲われ0時半就寝。
そしていよいよこの旅の最終日をむかえるのであった。
SPL Hamilton x Celtic Live Viewing(観戦会)のお知らせ(終了してます)
スコットランドプレミアリーグ、
インヴァネス x セルティックのライブ観戦イベントを開催します。
キックオフはウィンタータイムに入りましたが試合終了後でもまだ終電に間に合う9時15分。
場所は新宿駅5分、歌舞伎町入ったとこすぐにある、スコティッシュパブ&バーの名店、
「Hazelburn(ヘイゼルバーン)」で初開催します!!
(ドンキ沿いの通りより一本東側です。)
歌舞伎町HAZELBURN (食べログのページに飛びます)
入店に関して制限はありませんし、イベントに参加、を表明しなくても時間内に来れば、
店内で観戦できます。
また、イベント参加を表明しても、初回から3回目までは無料で観戦できるので、
美味しいギネスや他の珍しいビールを片手に楽しくフットボール観戦しませんか?
メンバーは日本人だけではなくスコットランドやアイルランド出身のサポーターも
いますので、英語でのコミュニケーションの機会もあります。
(もちろん英語できなくても全然オッケー)
nobubhoy0901 gmail.com(をアットマークに置き換えてください)に連絡ください。
Pingback: どうやって迷路の街バーミンガムを攻略したのか(UK5 vol.4) | セルティック ライフ〜Celtic Life in Japan