Hail Hail

3月11日(木)

朝7時半起床、ちょっと寝過ごした。8時20分ごろホステル出発。

朝は火曜日にミドルズブラへ行くときに途中見かけたゲーツヘッドスタジアムへ。

メトロに乗り9時過ぎに到着。

ここは日本と同じく陸上競技場のトラック付きのスタジアム、後で調べてみたら、この場所は元イングランド代表で元スパーズ、レンジャース、のポールガスコインの出身地。

 

ゲーツヘッド

ゲーツヘッド、こんなとこ来る(変態)日本人はそうはいない


しかもフットボールクラブもあり、現在は5部のカンファレンス所属(2015現在)

少し見学後、セントラル駅に戻り、今日の予定を考える。

北部ヨークシャー、ランカシャーのスタジアム巡りをしようかとも思ったが、後半のメインイベント、ウルブスとアストンヴィラのウェストミッドランドダービーのチケットを探しに行こうと決めて、南下する。

 

ニューカッスルセントラル駅

ニューカッスルセントラル駅


9:15発のリバプールライムストリート行きに乗るがこれが大失敗で特急ではなく各駅停車。

10:30にヨーク到着。10分後に発車するエクスター行きの特急に乗車。

13:10 バーミンガムニューストリート到着、すぐにウォルバーハンプトン行きに乗車してウォルバーハンプトン、13:35着。

こちらも1年ぶりのウォルバーハンプトン、さっそく歩いてモリニューまで行き、チケットオフィスへ。

オフィスで受付に日曜日のチケットはあるか、と聞くとなんとALL TICKET(売り切れ!)( ;´Д`)まあ、ウルブスにとっては記念すべき初めてのプレミアリーグで相手はミッドランドの最大チームのアストンヴィラ。お隣のブラックカントリーダービーの相手であるウェストブロムに匹敵するダービーの相手、しかたないか。

と、当日なんとかすることにして、近くのスーパー「ASDA」で買い出し。

駅に戻ってバーミンガムニューストリートに戻ろうと思ったが、到着したマンチェスターピカデリー行きに乗ると、バーミンガムには経由せず、西回りでストーク、マンチェスター方面へ行ってしまった!!

これでバーミンガムでの宿探しはパア。

 

もふもふした羊がいっぱい。

もふもふした羊がいっぱい。

 

15:58にマンチェスターピカデリー着、直接ニューカッスルへ行く列車はないので、16:02発のリーズ行きに乗るためにダッシュ。

16:55リーズ着、17:07発のヨーク行きに乗り換え。

リーズでは早くも黒と白の縦縞のニューカッスルのストリップを着たファンが乗車してきた。

17:40ヨーク着、ここで15分ほど待ってアバディーン行きの特急でニューカッスルに戻るのだが、ヨーク激寒!!! これだと今日の観戦は辛そうだ。

17:55ヨーク発、18:56ニューカッスル着。
途中のダーリントンからはぞろぞろとToon Army(ニューカッスルファン)が乗車して車内は黒と白で染まる。

メトロに乗りスタジアムへ。

スタジアムショップでスカーフとプログラムを購入、その後、スタジアムへ入場。

 

ゴール裏、ピッチレベル

ゴール裏、ピッチレベル


席は、今までの観戦試合中ベスト!!!とも言える、バックスタンド中段、やや右よりで最高に見やすいし、ピッチの匂い、ボールの蹴る音、フィジカルのぶつかり合いまで聞こえるぐらい臨場感たっぷりの極上席。

ハイボール、ロングボールもちょうど目線近くなので、テレビで見る感覚で試合が観れる。♪( ´▽`)

スタジアムは8割がた入っているが、ものすごい高い位置にある3階席はけっこうガラガラ。

そういえば、この日はずっと列車移動で情報が入ってこなかったが、スペイン、マドリッドでの列車爆破テロが起こった。
イングランドもロンドンを中心にテロで狙われやすいところなので、ちょっと不安になった。

試合前にはそのテロでの犠牲者を追悼するために1分間の黙祷が捧げられた。
(でも、試合前はテロの情報は聞いてなかったのでなんの黙祷かはわかってなかった)

試合前の黙祷。。。

試合前の黙祷。。。

何と言ってもこの試合の見所は、エースのアラン・シアラー(現BBC Match of the Day 解説者)、サウサンプトンからプロのキャリアを始め、
ブラックバーンでのSAS(シアラー&サットン)フォースでプレミアリーグ優勝を果たし、イングランド代表入り、インテルだ、ユベントスだ、バルセロナからのオファーを退け、子供の頃からのマイクラブだったニューカッスルユナイテッドに当時移籍金最高額で移籍。
EURO96では得点王も、98W杯、EURO2000では、活躍できず代表引退し、クラブに専念、名将故
ボビーロブソンのもと大活躍を続けていたのであった。

それ以外にも、ニューカッスルの若き(当時)スピードスター、ウェールズ代表
クレイグベラミー
(彼はニューカッスル時代、監督が元レンジャースのグレアムスーネスに変わった時、大げんかをしてセルティックにレンタル、オールドファームでゴールを決めて大活躍!
その後マンチェスターシティに移籍してもレンジャースと対戦した時にレンジャースファンからサインを求められても断った!という素晴らしい選手)
残念ながら41歳の若さでその命を絶った、元ウェールズ代表監督の
ギャリースピード、GKは不動の守護神アイルランド代表のシェイギヴン(ユースの時セルティック)、フランス代表のウィンガー、ローランロベールなど、この頃のチームは素晴らしかった。

一方のマジョルカ、何と言っても元バルセロナ、インテル、レアルマドリッドのカメルーン代表サミュエル・エトーが当時レアルで使われずマジョルカでプレーしていた。
この頃のエトーを観れたのはめちゃラッキー、あと、一昨年イングランドでの初観戦試合のトットナム、イプスウィッチの時にイプスウィッチでプレーしていたナイジェリア代表のフィニディ・ジョージが、さらにバルサファンならお馴染みのドリームチームの一員で有名テニスプレイヤーの従兄弟でもあるミゲル・アンヘル・ナダル(テニスプレイヤーはラファエル・ナダル)がいた。
あとはさすがに知らない。。。


試合はホームのニューカッスルがボールを支配、アウェーのマジョルカはスペインのクラブなのにかなり引き気味で前半は静かな展開。

 

シアラー(手前)とベラミー(奥)

シアラー(手前)とベラミー(奥)、もちろん白黒のほうね。


ベラミーが俊足を活かして再三突破を試みるが、オフサイドにかかってチャンスを作れない。

前半はあまり見どころなく0-0で終了。

この試合観戦は非常に寒いことを覚悟していたが、全然そんなことなく快適に観れた。
昨日のガラガラのスタンドと比べても自分の周りは空席なしで埋まって、風よけもばっちり。

その代わりに、というわけではないが、首から下げていたチケットホルダー(中にはパスポートが入ってる)の金具が取れてストラップと分離してしまった!ので、応急処置としてタバコの火でホルダーの端に穴を開けて再びストラップを通して応急処置。

これが歩いている時とかではなくてよかった。

後半ニューカッスルが再び攻め立てるが、先制したのはなんとアウェーのマジョルカ、エトーが持ったボールをサイドに渡してワンツーの折り返しをダイレクトでシュート!
これは惜しくもバーに当たったがその跳ね返りをカレーラがダイレクトで頭で押し込みゴール!

静まり返るスタジアム。。。

このままじゃヤバいと、猛攻を仕掛け67分に、中盤からのハイボールをシアラーとディフェンダーが競り、そのこぼれ球をベラミーが抜け出してキーパーの脇を抜くシュートで同点!

そして、ロベールのコーナーキックからニアサイドでエースシアラーが頭で合わせニューカッスルが逆転!
シアラーのゴールとゴール後の右手をあげるパフォーマンスが観れてよかった。

さらに、FKのチャンスをロベールが地を這うようなシュート!
目の前にいた相手選手の動きにキーパーが翻弄されボールと逆方向へ動いてしまいボールを止められず3-1!

そして、しまいにはコーナー付近でのFKに美しいダイレクトボレーで合わせたのはDFのブランブル(彼は身体能力は高いがポカが多いセンターバック)、ストライカー顔負けのゴールで4-1として、ゲームオーバー。

大量リードでアウェーのセカンドレグに向かうことになった。

試合のダイジェストはこちらから

(ニューカッスルはこの大会、ベスト4まで勝ち進むが、ドログバが所属していたフランスのマルセイユに敗退、セルティックはこの日なんとバルサに1-0で勝利!さらにアウェーのカンプノウでも0-0の引きわけでベスト8進出するもビジャレアル相手に敗退。セルティックパークにも行きたかったなあ。。。)


試合後帰りは歩いてホステルへ、40分ぐらいで到着。

ホステルに戻ると宿の主人がお出迎え、ニューカッスル勝利に上機嫌だった。
ブランブルがゴールするとは貴重なものを見たね、と言われる。

さらに、テレビを見てなかったのでここで初めてマドリッドの列車爆破テロのことをおしえてもらう。192人が亡くなったそうだ。

主人とひとしきり話した後に部屋へ戻るときにアジア系の若者とすれ違う、日本人ぽい?

部屋では昨日もいたロシア系のおっさんと新しくインド系のにーちゃん、彼は挨拶したらすぐに靴も脱がずベッドで寝てしまった。

シャワーを浴びてすっきりし、宿帳で宿泊客を確認すると、先ほどすれ違った若者は日本人だったので、話しかけに彼の部屋へ。

話してみると卒業旅行中の大学生で4月から就職予定だそうだ。
ロンドンで数試合見てマンチェスターではオールドトラフォードのスタジアムツアーに参加予定とのこと。

彼ともひとしきり話してたら0時を過ぎていたので別れて部屋に戻り就寝。

ノースイーストの3連戦が幕を閉じたのであった。