Hail Hail
2月20(木) その2
旅行記に行く前に、前置きとして、
・・・告白します。
このブログはセルティックファンのブログですが、最初のきっかけ、というかスコットランドのクラブで初めて知ったのは、セルティックではなくなんと、
・・・・
もう一方のチームのレンジャースだったんです。
90年代のスコットランドは今と全く逆で、セルティックは財政危機に陥って、チームはいつまでたっても優勝できず、ファン経営陣に対して怒り心頭だった。一方のレンジャースは、「セルティックが£5出すならウチは£10だす」
という2倍2倍キャンペーンをマジでやっているほど、羽振りが良く、ガスコイン、ラウドルップ弟、デブール兄弟、カニーヒアなど、世界的タレントを次々と獲得し国内無敵の9連覇を成し遂げていた。
(でもその方針が原因で2012年に破産、消滅)
まだまだインターネットなどない時代、情報源はほぼほぼ雑誌に頼っていたのだが、そこで、上記に挙げた選手がレンジャースでプレイしていることを知り、スコットランドリーグの存在とともにそのライバルとしてセルティックがいるぐらいの認識だった。(一時期、元鹿島の柳沢がレンジャースに?という飛ばし記事もあったなあ)
そして、2000-01シーズンにある選手の名前を意外なところから聞くのである。
(選手等の画像は基本的にリンクで貼り付けます。肖像権や著作権にかかわるので)
セルティックファンの間では「KOK, King of Kings」と呼ばれる。セルティック通算7シーズン、242ゴール!
彼を初めて見たのが94年のアメリカW杯。
ドレッドヘアをたなびかせて右サイド駆け抜け、ボールタッチが柔らかいプレイの印象が強く、3位決定戦のブルガリア戦でゴール決めていたのを「なんとなく」覚えていたのである。
彼は自分の中でウィンガー(サイドの選手)という認識だったのだが、その意外なところというのが、2000-2001シーズンに50得点を叩き出し、「ヨーロッパゴールデンブーツ」=ヨーロッパ内主要プロリーグ内での得点王、を受賞したのである。その時所属していたのが、スコットランドのセルティック。
これがきっかけで改めてセルティックを知ることになって、更には、元々リバプールが好きだったので、いろいろセルティックと共通点、(特にYou’ll Never Walk Aloneを歌うとか)があるのを知った。
更には、日韓のW杯の時に電車で出会った、アイルランド代表のファンでセルティックのストリップ(ユニフォーム)を着ているファンから、その時自分が着ていたリバプールのストリップを見て、フレンドリーに話しかけてきてくれたりしたことがあったりして、好印象。さらにセルティックに興味を持ち始めていたのであった。
そんな中、2度目のUK旅行でリベンジを行うにあたり、イングランドだけじゃなく足を伸ばしてスコットランドへ、それもちょうどこのシーズン、セルティックはUEFA CUPを戦っていたので、チャンピオンズリーグと連戦でセルティックの試合を見れるという絶好の日程となったのである。
永久保存版! ヘンリク・ラーション セルティック時代の全242ゴール集!
そんな前置きがあった上での旅行記をどうぞ。(今回大フォントが多め)
ーーーーーー
グラスゴーセントラル駅に再び舞い戻ってきたのはキックオフ1時間前を切った午後7時。駅には大勢のセルティックファンが急いでスタジアムに向かっている。まずは荷物を預けないと観戦に行けないので午前中にチェックしておいたロッカーへ。
朝は職員がいなかったが、受付には職員のおっちゃんがいる。
ロッカー代、たったの£3。
午前中にオフィシャルストアで買った自分のつけているスカーフを見て、おっちゃんが反応し、「セルティックの試合にいくのか?」と聞いてくる。
どおやらおっちゃんもセルティックファンらしい。
「Yes」と言って、試合後にピックアップしたいんだけど大丈夫か聞くと、「まかせとけ!」みたいなことを言ってくれて、さらに、「戻ってくるまで開けて待ってるから楽しんでこいよ!」と言ってくれた!!ヽ(;▽;)ノ
多くのファンが、駅の地下ホームから出る路線に向かっているので、一緒に向かってみる。この列車には乗ったことがないが、ファンと一緒なら迷うことはないだろう。ごった返すホームで少し待っていると、場内アナウンスがあり、なんと列車がキャンセル!!!
なんてこったい、と大勢のファンと引き返すことに。
再び地上に出てどうしようかと思ったが、ここは奇をてらう事はせず、朝セルティックパークへ言った時と同じ方法で向かう事に決めて駅を出る。朝に乗った64番のバスを待つがなかなか来ない、、、
その間に何台もバスが来てるが、64以外のバスにもセルティックファンは乗車していることにはたと気がつき、
なんだ、一緒に乗っちゃえばよかったー、と後悔する。。。10分以上待ってようやく64番のバスが来たので乗車、
中にはほぼセルティックファンで、さながらサポーター専用バスのよう。
発車したその先でもどんどんセルティックファンが乗ってきてあっという間に満員になる。
そんな中、一人背の低い俳優のロバートカーライル似のファンがいきなりバスの中でセルティックの応援歌(セルティックソング)を歌いだした!!
なんと、公共の路線バスの中で大合唱が始まる!!中には窓を叩いてリズムをとるファンも出てきて早くも大盛り上がり!!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
うぉーーーーすげーーー!!!超たのしぃーーーーー!!!!
次々とあちらこちらでいろんな曲を歌いだすとそれに呼応して大合唱になり、バス内のボルテージがどんどん上がっていく。もちろん「You’ll Never Walk Alone」も歌ったので一緒になって歌った!
うへーーー、試合前なのに楽しすぎるーーーーヽ(;▽;)ノ
と、そこで、席に座っていた一人のおばーちゃんが停留所で降りたいらしく席を立つ。
そうしたら!!!
歌って盛り上がっていたファンが、一斉におばーちゃんがバスから降りるのを手伝いだした!
凄いぞーー、えらいぞーー!セルティックファン!!!
バスはスタジアムに近づくにつれ、のろのろ運転になったので見切ってバスを降りて歩いてスタジアムまで急ぐ。暗闇に煌々と照らされるセルティックパークを見ながらゾクゾクする。
ぎりぎりキックオフに間に合うかと思ったが残念、ゲートに向かって人をかき分け急いでいるときにスタジアムから試合開始前の「You’ll Never Walk Alone」が聞こえてきてしまった。(>人<;)
なんとか少しでも早くと、舗装されてないぬかるんだ芝生を歩きようやくリスボンライオンズスタンドへ到着。ターンスタイルでは入場の列を作っているので後ろにならび、イライラしながらもじっと自分の番が来るのを待ち続け、荷物検査後にターンスタイルをくぐってスタジアムの中へと吸い込まれていくのであった。
いよいよこの旅のクライマックスなのでその3へ続く。
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