Hail Hail

 

ロギッチの劇的決勝ゴールでアバディーン撃破!シーズンファイナルにふさわしい激闘の果てに3冠獲得!

 

雨中の激闘を制したロギッチのゴール!

 

 

今シーズンを締めくくる決勝にふさわしい激闘でしたねー。


リーグ1位と2位の激突となった決勝戦、スコットランドの国立競技場、ハンプデンパークに満員の観客を集めて長いシーズンの最後に行われるスコティッシュカップファイナルは、後半アディショナルタイムにロギッチの個人技によるゴールでアバディーンを撃破したセルティックが優勝を飾り、シーズン無敗と、セルティックの史上4度目となる国内3冠を達成して幕を閉じました。


個人的には、リーグ優勝ももちろん大事ですが、シーズンの締めくくりとしてこのスコティッシュカップを勝ちとることが何より嬉しかったりします。気分良くブレイクと、来シーズンに入れますからね。
・・・しかし残念なことに、個人的事情により生中継で観戦することはかないませんでした。涙

それでも、リプレイでの観戦でしたが、かなりクオリティの高い試合内容と劇的な幕切れに、十分堪能できました。

この試合のメンバーはこちら


GK:ゴードン、DF:ルスティグ、シムノビッチ、ボヤタ、ティアニー(ロギッチ)
MF:ブラウン、マクレガー、アームストロング、ロバーツ(スヴィアチェンコ)、シンクレア
FW:グリフィス
サブ:デブリース、ビトン、ガンボア、フォレスト

それでは、ハイライトをどうぞ

試合は、慎重な立ち上がりが予想されると思いきや前半最初から動いていきます。
前半わずか7分で、なんとアバディーンがヘイズのゴールで先制します。
アバディーンのアイリッシュ二人、元セルティックのマギンのコーナーキックから、誰もマークについていなかったヘイズが後ろから走り込みダイレクトでシュート。

ゴールマウスにいたティアニーが反応しましたが、ゴールマウスの中でクリアしようとしたためそのままゴールにボールは吸い込まれ先制を許します。

しかし、セルティックもすぐさま追いつき試合を振り出しに戻します。
先制された2分後に、今シーズン飛躍的な成長を遂げたMF二人、マクレガーが潰れながらもパスをだし、アームストロングがDFを前にしながらもコースへ左足を振り抜いて同点ゴールを叩き込みます。

試合を振り出しに戻したセルティックは、さらに一気呵成で攻めこもうとしますが、ここで思わぬアクシデントに見舞われます。
なんと、DFキーラン・ティアニーが、アバディーンのFWストックリーが振り向いた際にひじが顔面を直撃し、顎の骨を骨折してしまいます。

出血して倒れるティアニー、口もきっていて目の下も腫れ上がっていました。


ティアニーはこの負傷により退場し、救急車で病院に運ばれます。
ひじを出したストックリーにはお咎めなしなのは不思議なところ(ビデオでみるとひじを曲げていないので、故意ではないですが、イエローにもならないのはどうなの?)

替わってロギッチが出場しますが、左サイドバックのバックアップであるイザギレがベンチにも入っていないため、MF登録のマクレガーが左サイドバックに下がり、ロギッチがマクレガーの位置でプレイします。普段やっている3バックにするかと思われたんですが、4バックは変えませんでしたね。

その後は、セルティック優位に進めながらも両チームとも攻撃的な姿勢は崩さず、アバディーンも度々惜しいチャンスを作ります。
後半に入ってもその流れは変わらず、決めきれない展開にじれったい雰囲気が漂いますが、アバディーンも大声援の後押しを受けて得点を許さず、さらにFWのルーニーを入れたりして勝ち越しのチャンスを伺います。

攻めるセルティックに守るアバディーン、一時は晴れ間も見え光も射していましたが、後半になるとかなり大粒の雨が落ちてきて、まさに激闘の様相を呈してきました。


そして、歓喜の瞬間は、このまま延長戦に突入するかと思われた後半アディショナルタイムに訪れました。

ボールが収まらない展開の中で、時間がないと判断したGKゴードンの珍しいダイレクトキックのパントがアバディーンゴール前へ、競り合いでは負けましたが、こぼれ玉をアームストロングが拾い右サイドのロギッチへ。
ロギッチの利き足は左足なので、相手選手は中へと切り込ませずゴールラインへ追いやる守備を行い、ロギッチは縦へとドリブルしていきます。

ゴールライン近くまできたロギッチはクロスを入れるでも切り返すでもなく、なんとそのまま利き足じゃない方の右足で、キーパーのニアサイドを抜くシュート!

あのシーンではピッチにいる誰もがロギッチはクロスをあげてくるだろうと予想していたと思いますが、その逆をついてきました。一連の流れからロギッチ自身、止むを得ずというより自分で決めに行こうという意図が見えるような思い切ったプレイでした。
こういうある種、無謀というかわがままプレイは、やはりヨーロッパのクラブでしか見れないものですよね。

それでは、もう一度このスペクタクルなゴールシーンをゴール後のセルティックファンの狂乱ぶりと、悲嘆にくれるアバディーンファンの涙とともにご覧ください。

得点後歓喜に沸く半分のスタンドをよそに、試合は再開されると今度は最後の最後にアバディーンがチャンスを迎えます。
DFシェーン・ローガンのクロスがゴール前に、競り合いで勝ったボールは、FWルーニーの前にこぼれルーニーが触ったボールはゴールへ!


しかし、ボールはGK:ゴードンの手中に収まり、さらにルーニーはオフサイドの判定で事なきを得ましたが、肝を冷やしました。


そしてついに歓喜の瞬間が!

ホイッスルの瞬間!

 

殊勲の決勝ゴールを挙げたロギッチ

満面の笑みのガファー(監督という意味)

パディー・ロバーツは途中負傷退場した盟友ティアニーのストリップを着て。

 

最後の画像でパトリック・ロバーツ選手が、病院に搬送されたティアニー選手のストリップを着ていましたが、彼のインタビューの時にハプニングが!
なんと病院に搬送されて応急処置を受けていたティアニー選手がスタジアムに戻ってきてカップを授与していたのです!

ちょっとその動画がYoutubeでないので、お見せできませんが、ロバーツは自身のインタビューを止めてそのシーンを見て笑顔になっていました。

当のティアニーはカップを手にファンに向かってこのポーズ!

カップとともにファンに向かってクレストを握りしめ雄叫びをあげるティアニー。

ティアニーが戻ってきた事をインタビュー中に知り、しばしインタビューを止めて笑顔で見入るロバーツ

ティアニーは試合後のTwitterで、こんな画像を。

顎を骨折した価値はあるね(笑)

これで、セルティックは今シーズン、史上初の国内47戦無敗、史上4度目の国内3冠を成し遂げ、リーグ6連覇、最高勝ち点106、という、伝説のジョック・ステインでも成し遂げられなかったシーズンを過ごしました。


これから6週間のブレイクの後に新シーズンに向けてスタートが早くも切られ、チャンピオンズリーグの予備予選2回戦も始まります。
来シーズンは、新戦力の補強とさらなる若手の台頭、リーグ7連覇はもちろんの事、チャンピオンズリーグでの躍進を期待したいと思います。


イングランド勢が史上初の5チーム参戦になるので、バトルオブブリテンも2シーズン連続で行われそうですし、オフシーズンでも移籍情報など、今から楽しみな事が目白押しですね!

Mon the Treble Champions!

Hail Hail