Hail Hail

 

カップ戦では難敵のインヴァネス相手に6得点大勝でベスト8進出!

 

 

格の違いを見せつけました。

リーグでは最下位のインヴァネスですが、今シーズン「唯一」スコットランドでセルティックから勝ち点を奪った相手です。(結果は引き分け)カップ戦では数シーズン前にも敗退に追いやられたり、意外に侮れないのがこのインヴァネスというチームなのですが、この日はもう練習試合を見ているかのような格の違いを見せつけました。

この日のメンバーはこちら

 

GK:ゴードン、DF:ルスティグ、ボヤタ(トゥレ)、スヴィアチェンコ、ティアニー
MF:ブラウン、ビトン、ヘンダーソン(マクレガー)、フォレスト、シンクレア
FW:デンベレ(チフチ)

サブ:デブリース、マカイスティーブン、イザギレ、ガンボア

それではハイライトをどうぞ。

 

前半はガッチガチに守ってくるインヴァネス相手にスペースがなかなか見つけられず攻めあぐねるセルティックでしたが、やはり後ろからの飛び出しがチャンスを作ります。

最近ネ申がかっているDFのルスティグが今度はゴール前まで現れビトンからのスルーパスに反応、GK目の前にして超絶トラッピングから利き足ではない左足で押し込み先制します。
このダイアゴナルラン(ピッチの逆サイドに向かって斜めに走ること)が素晴らしい。

こういうスペースへの入り方をされるとマークを交わしやすくフリーになりやすいのですが、今シーズンはこの走りをする選手が多くなり、また、パスの出し手もそれに呼応してパスを供給しているので、いとも簡単に見えるぐらいゴールに結びつきます。

引いて守る相手にはミドルシュートともに非常に効果的になりますよね。
先制ゴールを奪って楽になったのかここから後半にかけてゴールラッシュが始まります。

その主役は何と言っても「40ミリオンの男」FWのムサ・デンベレです。
この試合も完全にレベルの違いを見せつけました。まだ21歳ですよ!彼は。

セルティックの2点目は完全にキーパーのエラーですが、(脇の下を抜かれた)そのあとの2点は完璧なゴール。シンクレアがエリア内で倒されて「すわPKか?!」と思ったところをこぼれたボールに詰めて3点目、ハットトリックとなる4点目はフォレストのクロスの時点で勝負あり、のエリア内どフリーでのヘディングで、2試合連続のハットトリックで、今シーズン早くも26ゴール!となりました。

2月で早くも26ゴールなら、今シーズン行くか40ゴール!?ヨーロッパゴールデンシュー(得点王)も夢じゃない。

さらには、ティアニーとブラウンというセルティック新旧アイコンも続けざまにゴールをたたき込み終わってみれば6-0の完勝。国内の連勝を24に伸ばし、無敗記録も30試合に到達しました。

これでスコティッシュカップもベスト8進出で、マーティン・オニール(現アイルランド代表監督)時代の2000-2001シーズン以来の国内3冠にまた一歩近づきました。

以前から主張していますが、「リーグは重要だけど、リーグ優勝だけじゃ満足しない、リーグカップ獲ってもまだ物足りない、スコティッシュカップを勝ってこそシーズンが大団円に終わる。」

 
なぜかというとイングランドもスコットランドもシーズンの最終試合は、カップファイナルと相場が決まってるのです。その最終試合であるハンプデンパークで行われるカップファイナルで勝ってこそシーズンがハッピーに幕を閉じるのです。

日本の天皇杯と違うところは、リーグ中にもカップ戦は行われリーグ終了のすぐ後にファイナルが行われるところ、リーグが終了してから、じゃあ次はカップね、だと一過性、シーズンの流れを感じずらい点があります。

スケジュールは勝ち進めば進むほどタイトになりますが、ファンにとってはシーズンエンドが一番盛り上がる方が観客動員にもつながりますし、気持ちを維持できます。
逆に言えば、日本やアメリカのプレイオフ、チャンピオンシップ的な方式なら別物として楽しむ見方もあるので、これは好き好きなんでしょうねー。
話はずれましたが、今シーズンはスコットランドで敵なし、と言うより次元が違うクオリティを見せつけているセルティック。いくらイングランドから「パブリーグ」(素人のリーグ、アマチュアという意味)と言われようが、セルティックファンとしては見ていてこれ以上楽しいものはありません。

過去2,3年は点は取れない、アウェーに弱い、引いて守られると崩せないという問題をいろいろ抱えて、見てても楽しくなくセルティックパークの観客動員も芳しくありませんでしたが、今シーズンは毎試合見ていてワクワクすることがどんどん増えていってます。

いくらレベルの高くないスコットランドリーグといえどここまでの快進撃はそう見れるものではありません。
シーズンも残り4か月足らずですが、たとえリーグ優勝が3月で決まっても、最後のカップ戦まで目に焼き付けたいと思います。

 

Mon the Hoops!