Hail Hail
2016年12月29日(木) その2
早速荷物を置いて準備してホテルを出発する。
駅までの最短距離を歩くと、約10分もかからず到着。
しかも駅の裏手の出入り口までほぼ一直線で行ける。
バーミンガムニューストリート駅の反対側は(東側)はほとんど今まで来たことがなかったが、今では新しくトラムが開通し運行している。
駅構内に入り、ちらほら見かけるヴィラファンとともにホームへ。
マッチデーの時は、ホームサポーターの後を追いかければ初めてのところでも間違いはない。
今回初めて行くヴィラパークはアストンとウィットン二つの駅の中間点にあるので、どちらで降りるかは車内の状況を見て決めようと思う。
列車内はかなりの混雑、ふと見るとリーズファンも何人も乗っていた。
隣のボックスに座っているおっさんは、指にLUFCのタトゥーが入っていて、あからさまなヨークシャー訛りで喋っている。
悪名高いリーズファンが呉越同舟で行くのもいいのか?と思いつつも、リーズとヴィラに因縁はあまり記憶にないし、列車内で暴れる頃は今の所ないだろうと思い静観してそのまま乗っている。
列車は大勢の客を乗せて出発、車内ほぼ満員。
10分ほどでアストン到着、降りるのは1部、だいたいはウィットンで降りるようなのでそれに従う。
ウィットン到着で全員降車、駅のスロープでは警官隊が待機、早くもリーズファンがチャントを歌い出す。
スタジアムへ行く途中にヴィラファンオンリーのパブなどを発見、試合日の時はパブの外に仮設テントを張り、大人数にも対応している。
そのパブを横目で見つつスタジアムへ歩く、なだらかな坂道とまで言えないゆるい上り坂を歩いていくと右手にヴィラパークが見えてくる。ようやく来ました、バーミンガムとブラックカントリーの4大チームで、きてなかったのはここだけだった(近辺での残りはウォルソールのベスコット)
どこにチケットオフィスがあるのかわからないのでとりあえずスタジアム周りを一周。
そしたら駅から北一番近くにあるグッズショップに併設されてチケットオフィスがあったではないか。
他のファンとともにチケットオフィスに並ぶ、当然のことながらジェネラルセール(一般販売)は、行ってるものと思っていた。
・このヴィラパーク、何と言ってもどんな試合の時でも空席があるので有名。
・一番入手が難しいマンチェスターユナイテッドのアウェーゲームでさえ、ヴィラパークでは取れるという評判なぐらいだった。
・しかも現在はプレミアリーグから降格して2部のチャンピオンシップで苦戦中、
いくらなんでも古豪のリーズユナイテッドが相手とはいえ、満員になるなんて万に一つもありえない。
・
が!!!
ここで予想をはるかに覆す大珍事勃発!(゚o゚;;
チケットオフィスに入り、順番を待っていると、自分の番になりカウンターへ。
今日のチケット一枚欲しいんだけどと単刀直入に言うと、帰ってきた答えが、
「過去の試合で予約履歴があるか? なければ今日の試合のチケットは得ることができない」
!!!!! はあ???!?(・_・;?
全く予想外のことを言われたもので最初何を言われているのか理解できなかった。
ただ、確かに、チケットオフィスに入った時にある張り紙を目にして、あれ?と思ったんだけど、さすがに外国人観光客、なんとかしてくれるだろうとタカをくくっていた。
張り紙には「今日の試合のチケットは“ヴィラパークの過去の試合でオンラインの予約購入履歴がある人”のみ購入できます」
そこで、俺=
・過去に見たアストンヴィラの試合はいずれもアウェー(2003年 チャールトン戦、2004 年 ウォルバーハンプトン戦)
・ヴィラパーク訪問、この日が初めて。
・過去にオンライン予約でヴィラパークの試合を購入、もちろんない!
・
・
。。。・゜・(ノД`)・゜・。終了
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つまり、この試合に関して予約をしないと買えないのではなく、この試合より前の試合にオンライン予約で個人情報を記入して予約購入したことのある人だけが当日券を購入できる、ということである。
先ほどにも書いたが、この日が“初”ヴィラパーク。当然、過去の予約履歴なんてあるわけもない。知ってたら誰かの名前を借りてでもと思ったが、ID確認でバレる可能性もある。
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ちょ、待てよ!
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それよりも何よりも、地元住民のアウェーファン対策なのに、一見さんの観光客にもチケットを売らないってどういうこと!!!o(`ω´ )o
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海外観光客のチケット購入を全く考慮してない、ヨーロッパを制覇したこともある大都市バーミンガムの名門クラブって一体何?
何度食い下がっても一切首を縦に振らない。自分だけじゃなく地元のヴィラファンの中にもチケットが購入できずにすごすご引き下がっているファンもちらほら見受けられる。
こんな仕組みが2016年にまかり通っていいのか?いや2016年だからチケット購入履歴のデータベースを活用してこんなことができるのだが、セキュリティは守られるだろうが、全くもって弊害でしかない。
未だ数千席が売れてない状況なのにもかかわらず販売拒否を食らったのは初めてで茫然自失としてしまった。
まさか、アストンヴィラでチケット入手できずという事態に陥るなんて。
チケットオフィスから離れて別にあるコレクションポイントで試合開始まで立っていたが、あまりチケットを持っていそうな人を見つけることはできなかった。
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と言うよりも、これほどチケットが余っている中で紙幣を上に見せてあまりチケットを探す勇気が出せなかった。といったところ。オールチケット(完売)だったら踏ん切りはついたのだが。
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コレクションポイントで一人の日本人と出会う。彼はヴィラのシーズンチケットホルダーからWeb経由で譲ってもらったそうだ。事前に分かっていればそういう対策も取れたが、さすがにこの日は余裕だろうと思っていたので、事前に確保など考えていない。
先日行くのを諦めたダービーもそうだけど、1月2日のエバートン、シェフィールドウェンズデーでさえ、出発前にはチケットは一般販売されていた。
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当然そこで購入確保して当日現地受け取りにすることはできたのだが、毎回予定変更等が必須のこの旅、未だにオールドファーム以外、チケットは当日なんとかなると思っているため、確保せず現地に向かうのだが、こうも連続して観戦不可となるとは。
もう、行けばなんとかなる時代は終わってしまったのかもしれない。
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だんだん減っていくファンの行き先を眺めながらコレクションポイントで立ちすくみ、試合が開始された後は、ぐるっと一周回って駅に戻ることにした。
帰る道すがら一人のリーズファンが道端で暴れていて警察に取り囲まれ地べたにはいつくばらされていた。なおも抵抗するのでちょっとした捕物になっていたのを見たのが、せめてもの救い?か。
駅に戻ってガラガラの列車に乗り込み再度バーミンガムニューストリート駅へ。
さすがに2度の観戦失敗は精神的にも来るものがある。まあ死ぬわけでも財布盗られたとか捕まったわけでもないし、チケット代は浮いたと考えれば得したとも思えなくもない。
試合内容はテレビで確認すればいいので、その場にいたことが大事だけど、過去観戦した数10試合に1試合が加わっただけよりもこうやってネタになった方が後の思い出に残るのでその方がいいか、と納得させる。
帰りの列車の中でアイリッシュパブを探し、駅に着いてから、以前泊まったりコーチを利用したりしたことのあるディグベス地区に行ってみる。
ここら辺は土地勘があるのでスイスイ歩いてちょっと離れたところにあるアイリッシュパブでビール片手にさっき見れなかった試合を観戦。
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リーズが後半に先制するもヴィラがPKで同点に追いついたという試合展開だった。このアイリッシュパブは特にセルティックパブでもなさそうだし客もまばら。一人の酔客がセキュリティに外へ連れ出された以外はいたって平和で、いっぱい飲んだ後は、試合も終わったことなので店の外にでる。
駅に戻りホテルへの道すがら、セインズベリーズで買い物をして、ケバブ屋でケバブを買ってホテルに戻る。
テレビをザッピングしながら食事をして23時頃には早めに就寝。
フットボール的には何しにバーミンガムに来たんだか、と言いたいところだが、
珍しい路線を観光したしバーミンガムの町の変わりようは見れたし、ということにしておこう。
次の日に続く。
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