Hail Hail

 

2016年12月26日(月) その2

 

日本では全く!知名度のないクラブですが、ロンドンで一番利便のいいクラブでもあります(空港から近い)

駅を出て15分ぐらいでスタジアム到着。

前回(2004年)、入国時にスタジアム見学に行った時は、大きな道路を横切った後、右に曲がって手前側のスタンドの方でスタジアムを見ようとしたが住宅に囲まれゲートしかなかったことを思い出したので、ファンの人と一緒に回り込むように反対側方面に歩いていく。

あれ(前回)からもう12年かー。

 

後から聞いたのだが、ここのブレントフォードは、まさしく「オールドスクール」(古き良きという意味)のフットボールスタジアムの要素を持っている数少なくなったグラウンド。

個人的見解含む、スタジアムのオールドスクールの定義は以下のとおり。

 

 

・スタジアムを囲む、4つ角に必ずパブがある。(他のファンが一番評価する点がこれ)

 

・テラス(立ち見席)がある。


・4機の照明塔が立っている。(これはスタジアムを目指す時目印になる)


・チケットはもちろんターンスタイルで手で半券をちぎる。


・ボブリル(牛すじのスープ)が売っている。


・ローカルサポーターが入場者のほとんどを占めている。

 

四つ角のパブの一つ、プリンセスロイヤル。時間があれば入ってみたかった。。。

他にもあるが、ブレントフォードのグリフィンパークは、残念ながら今シーズンで新スタジアムに移転してしまうものの、上記の条件に合致する数少ない模範的オールドスクールのスタジアムなのである。

メインスタンド側に到着し、プログラムを買った後チケットオフィスへ。
試合開始しているのにまだ20人ぐらいチケット購入で並んでいる。
15分ぐらい周りの人たちの会話を聞きながら待ってチケットを購入。

どこでもほとんど値段は変わらないけど、30ポンドのテラス(立ち見席)を購入。
どうせならテラスでしょう。

メインスタンド側のターンスタイルをくぐってゴール裏のテラスへ。

小さいスタンドながらすでにぎっしり埋め尽くされている。
前半は端っこで観戦しなが見易い場所を探す。

テラス(立ち見席)からの視点。やっぱりグラウンドレベルまで客席があるのが理想。

 

ロンドンの日差しが強く逆光になっているが、緯度が高いせいか?日差しが日本ほど強くない。

今日のブレントフォードの相手はウェールズのカーディフシティだが、カーディフの選手との体格差がすごい。ブレントフォードの選手が一回りも小さい。

フィジカルコンタクトではカーディフの方が全然有利だし、チームとしての格も上なのだが今シーズンはブレントフォードの方が順位が上、ただこの試合は、それを感じさせない前半でカーディフが押している。

ホームのブレントフォードはカーディフのフィジカルにタジタジで、なかなかチャンスが作れないでプレイしている。
ホームのブレントフォードファンは、典型的なロウワーリーグ(下位リーグ)のクラブらしく、チャントもオリジナリティがなく、典型的なチャントばかり。逆にそれが安心させるのだが。

周りのファンもテラスを陣取っているものの、常識の範囲内での汚い言葉を使う程度で、大暴れしそうな感じのファンはいない。

ロンドンでも東のチャールトン、西のブレントフォードというぐらい品のいいファンがいるが、前半の見所はメインスタンドでの同じファン同士の喧嘩だった。

これはもうスタジアムスタッフに制止されたところ。 スタジアムのほとんどが試合そっちのけで注目してた。

理由はわからないけど、年配のおっさんと若目のファンとの小競り合い、若い方が大声を張り上げ、盛んに殴りかかっている。

日本では考えにくいがイングランドで喧嘩は一つの娯楽。
過去にもロンドンヴィクトリア駅での喧嘩を見たりバーミンガムでアイリッシュ同士の喧嘩を見たり、揉めるトラブルを起こすことにこっちの人は罪悪感が薄い。(どれもこれも3度目の渡英の時だったなー)
殴りあうのも結構当たり前。

しばらくいがみ合っていたので周りのファンも試合そっちのけで注目、そのうちスタジアムスタッフがやってきて双方を引き離す。

試合は、前半にアウェーのカーディフがペナルティで先制、キッカーはもちろんカーディフの顔とも言えるウィッツの相性のピーター・ウィッティンガムが左足で決めて0-1でハーフタイムを迎える。

ハーフタイム少し前にテラスを出てゴール裏で唯一あるショップへ。
すでに長い行列ができている。15分近く並んでやっと自分の順番になりホットドッグと紅茶を頼んだら食べ物は一時的切れててドリンクだけ。
紅茶だけ購入する。
貨幣が変わるとしばらくお釣りの計算ができない。

両替の時もそうだけどよく初日でボられることが過去にもあるのだが、お釣りの計算、日本円に換算するといくらになるのか、パッと出てこなかったりする。数日過ごすとそこまでではないのだが。

後半は場所を変えてゴール裏センター付近の一番暑いファンの近くで観戦。
ただこれはちょっと失敗。後ろから大声で叫ぶファンがいて、いや、もちろん大声は全然構わないのだが、つばが。。。

 

イングランドにはサングラスというものが存在しません。サングラスはリゾート地で使うものなのでスタジアムでは日差しは手をかざして避けます。

 

頭にかかったりして時折くさいし頭にかかる。帽子必須。(; ̄ェ ̄)


後半、中盤ぐらいに攻め込んでいたブレントフォードがオープンプレイで同点に追いつきスタジアムが盛り上がる。ゴール裏では、誰彼構わず抱き合ったりハイファイブしたりだが、チーム自体にはいまいち思い入れないので、その輪には入らず。

と、思ったらカーディフが85分に勝ち越しし1-2.せっかく追いついたのになった時点で帰り始めるファンがでてくる。時間も85分ぐらいなので当然かも。

 

さすがにこれは厳しいだろうとテラスを出て、帰りかけるが、バックスタンド側の様子をちょこっと見学しに行きながら横目で試合を見ていると、なんと再度ブレントフォードが同点に追いついた!(;゜0゜)

これはさすがに残って応援していたブレントフォードのファンは喜びを大爆発させる。
勝ちきれないカーディフは現在の順位18位を表す詰めの甘さだった。
同点を確認してスタジアムを離れる。

今シーズンでスタジアムを移転するブレントフォードは、今までの歴史を紹介するパネルをスタジアム周りの通路の壁に貼り付けている。
小さいクラブでも地元に密着した歴史があるところがイングランドのクラブの好きなところでもある。

後半はちょうど西日をもろに受けながらの観戦。まだ3時にもなってないんだけど。

歩いて駅に戻る。
昼間よりも風が冷たい。

この風の冷たさは東京では感じられない。
風の強さで寒いのではなく風自体自体が冷たい。

 

ホームで地下鉄(この駅は地上駅)を待つのは辛いので、連絡通路でくるのを待つ。

現在のピカデリーラインは、ヒースロー1,2,3,5行きとヒースロー4、1,2,3行きに分かれる。
最初に来たのが、5行きだったので、一本待って4行きに乗る。

乗った車両には日本人の家族。息子がロンドンに留学していて両親が会いに来ていたようだ。

お母さんの方が自分に気づいたみたい。

ターミナル4に着いて荷物をピックアップ。折り返しピカデリーラインに乗り込んでセントラルロンドンへ。
ターミナル1,2,3でかなりの乗車してきて荷物だらけの車内になる。

途中駅で隣の女性が降りようとしたが彼女のキャリーケースと自分のキャリ^ケースがぶつかって邪魔してしまい彼女はその駅で降りれなかった。
ああ、ゴメンなさい。
その彼女はもう一つ先の駅で降りていったのだった。

その3へ続く。