Hail Hail

 

2012年1月3日(火)

 

朝二日酔いとトイレの音で目が覚めるも二度寝、起きたのは8時半頃。

シャワーを浴びて朝食に行こうとしたら、中2階の食堂はクローズで、地上階のバーで食事を出すそう。
理由は、外がものすごい暴風雨のため使用不能になったらしい。

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風がすごくて人通りもまばら

フラフラしながらバーで朝食を済ませ部屋に戻り着替えて出かける準備をしながらどうするか考える。
この日の予定はロンドンに戻って夜のスパーズ、フルアム戦を観戦予定だが、夕方までにロンドンに果たして着けるだろうか。

しかもニュースによると今日からスコットランドは数日大荒れの天気になるらしい。2日後の帰国便のこともあるので、早めにスコットランドを脱出してロンドンに近づいておきたい。

10時にチェックアウトしてセントラル駅へ。なんと今日から通常ダイヤのはずだが、駅が西風のためクローズド!!

さすがにこの風ではグラスゴーとカーライルの間の路線は走れないだろう(全く風除けになる林も建物も何もない区間がしばらく続くため)

と、なるとエジンバラに行き、キングスクロス方面が運行していることにかけるか、それともコーチを使って南下するか、しかないか。

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人の気配もほとんどなく運行する見込みもなさそうなクイーンストリート駅

ジョージスクエアを通ってクイーンストリート駅へ。何とこちらもクローズド!!

続いて坂を登ってブキャナンバスステーションへ。ターミナルは列車で移動できない人でごった返している。

チケットオフィスでエジンバラ行きのチケットを購入しようと並んだが窓口ではバスで直接払ってくれと言われる。

エジンバラ行きのバス停はたくさんの行列。10時台のバスがあることを祈るが、結局来たのは11時30分。
出発したのが少し遅めだったけど、グラスゴー脱出するのにも午前中を使ってしまった。

到着したバスに乗車でき、11時35分満員の乗客を乗せてバスはバスステーションを出発。

バスは一路フリーウェイを通りエジンバラへ向かうが、途中の道では風でアクリルの壁がぶっ壊されたバス停や剥がされて吹っ飛んでる立て看板、さらに高架の上には40t級のトレーラーが横転していた!!!

乗っているバスも風でかなり振られて一歩間違うと大惨事になりそうなほど揺れながら走っている。
車内では隣に座った老人と少し話したが、彼もエジンバラまで列車で行こうとしたが駅が開いていなくてバスにしたとのこと。

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グラスゴーのブキャナンバスステーション、エジンバラ行きは果たして吉と出るか凶と出るか

バスが風で揺れるたびに二日酔いが覚めるほど結構ドキドキしていたが、なんとか無事に12時30分にヘイマーケット到着、ここでかなりの乗客が降りていった。

さらに13時近くにエジンバラのバスステーションに到着し、降車。

ここからウェイバリー駅へ歩いていくが、歩みが止まるほどものすごい風!
あれ??グラスゴーより風がひどいぞ???

でも、よくよく考えてみたらバスでさらに風の強い東側のエジンバラに移動してきたことに気づいた。
西のグラスゴーでの風のピークは過ぎていて、東の方に暴風が移っていたのだったのか。。。

なんとかウェイバリーに到着してみて愕然。今まであった駅への入り口が工事で閉鎖中。
駅構内へは併設しているショップやフードコートを通ってしか行けないが、そこにはすごい人。

そして駅へ続く通路の手前に一人のレンジャーズファンが!!

いや、実際彼には何の害もないのだが、見た目はごっつそうでまあまあ凶暴そう。セルティックファンがいるからすぐに暴れるわけではないが、何かよからぬ予感がする。

と思ったら何とウェイバリー駅も閉鎖中!!!

一切南や北への列車が動いていない。。。。

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暴風な感じが伝わりませんが、上空の雲はすごい勢いで流れていました。

せっかくエジンバラまで来たのにこれにはがっくりでしばらくどうしようか茫然自失状態。

へなへなと座り込みたいところだが、混雑で空いている席がなかなかない。

やっと見つけてしばし座っているが今度はお腹がすいてきた!買いに行きたいっけど、立つと他の人に席を取られるし、荷物を置いてキープもできないし、で空腹に耐えながら椅子でじっとしていると構内アナウンスが流れる。

ウェイバリーは閉鎖だけど、南(ロンドン方面)に行くなら、隣のヘイマーケットから列車が運行するとのこと。

そうかっ! ここでやっと気がつく、バスで多くの人がヘイマーケットで降りて行ったのはこのことを知っていたからなのかも、これから向かうしかないのだが、これだけでも2時間近く時間を浪費してしまった。

とりあえずヘイマーケットへ急ごうと席を立ち、ハンバーガー屋でチキンバーガーとチップスを買って外にでる。
しかし、チキンバーガーにケチャップもマスタードも塗らずにテイクアウェイしてしまった!

外にでると激しい逆風が吹く中、15分で着くところを30分近くかけてヘイマーケットまで歩く。
結局ヘイマーケット到着は14時を過ぎていた。プラットフォームに行くとここもすごい人でイングランド行きの列車を待つこと20分、ようやく列車が入線してくる。

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ヘイマーケットへプリンシズストリートを歩くけど、風が強くて進めない!

パスがあるので当たり前のように1stクラスに乗ったのだが、混雑のためか車内は大混雑。それもそのはずチケットなしで乗車してくる人も多く、この列車は臨時なので車掌も1stクラスのチケットを買わなくても座ってもいいという緊急措置を認めていた。

しかも、なぜか、さっきウェイバリー駅で見かけたレンジャーズファンが息子とともに近くの席に座っているではないか!・・・なんてこったい。

列車は14時45分に出発し、何と午前中閉鎖されていたグラスゴー方面のルートを通って南下!あーこれだったらグラスゴーセントラル駅もお昼ぐらいまでにはオープンしていたかも。

結局エジンバラまで無理くり移動したのは無駄に時間を使っていただけだったとは。。。

列車はカーライルを過ぎプレストンへ。当初のロンドン行きの計画を諦めてウィガンで試合を見ることも考えたが、ウィガンには降りたことがないので荷物をどうするかホテルはあるかなど試合前にやっておかなきゃならないことが時間内に行うのは難しそう。

さらに、やはりまだ風はおさまっているわけではなく列車の運行も徐行したり、停まったり頻繁にするのでかなりのノロノロ運転。
18時30分 プレストン到着、この列車はバーミンガムニューストリート行きなのでロンドン行きに乗り換える。
この時点でもうロンドンでの観戦は叶わないことが決定。

そこまでスパーズの試合にこだわらずもっと近場での試合もあったはずなのだが、新聞のチェックを怠ってたのは事実。今更ながらちょっと悔やむ。

その後列車は南下するごとに快調に進み20時50分ロンドンユーストンに到着。

キングスクロスの常宿街に行こうかとも考えたが、再度ユーストンで探してみる。先日のホテルは当然パスだが、その裏通りに数軒の小綺麗なB&Bが立ち並んでいる。

その中でドアに2つ星がついているジョージホテルに入って聞いてみると通常は£59だけど、シーズンオフなので£50でしかもシングル料金でトリプルルームにしてくれるとのこと。

さすがにベッド3つもいらないけど、まあ、そこまでサービスするならとチェックイン。

部屋に入ってびっくり!数あるB&Bの中でもさすが2つ星ついてるだけあってアメニティや設備もばっちり。これならノボテルやホリディインなどよりもランクは上な感じがする。

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どーん!と豪華なベッドルーム、でもベッドはこんなにいりません。

外に出てコンビニで買い物し夕食を買って戻る。
遅めの夕食をとった後は、アイリッシュパブのコックタバーンへ行ってみる。

相変わらずこの店では若い客がいないで、年配の憩いの場と化している。

昨日飲み過ぎたので一杯だけ頼んでテレビでやっているマンC x リバプールを観戦、マンCの3-0リードに少しがっかり。
今日は遅いし、トニーもミックもいないので、カウンターに座っているお客さんの話に耳を傾けつつ飲み終えるとそのまま店を出てB&Bに戻る。

部屋でテレビを見ながらSNSなどをチェックしていたが、Match of the Dayでウィガンの試合のハイライトを見たら、スタンドでも横殴りの雨でびしょびしょになりながらファンは観戦していたので、行かなくて正解かも。

23時に就寝。

強風に煽られ翻弄され続けた一日だった。

次の日に続く。