Hail Hail
2012年1月2日(月) その2
ポールと別れてスタジアムへ。
セルティックのスカーフを売ってる露店を見かけたが、待ち合わせ時間が迫っているのでゲートへ急ぐ。
さらにマッチデープログラムを購入するのも忘れてしまった。アウェーでも欲しかったんだけど。
ゲートでチケット半券をちぎってもらいターンスタイルをくぐってスタンドへ。ここのゲートはスタンド直結で階段を上ると直ぐにメインスタンドに出る。
スタンドに到着すると、直ぐにマーティンとアレックが声をかけてくれてお出迎え。
マーティンとはレンジャーズ戦は別々の席だったものの今回は一緒。さらにアレックとは日本でもなかなか会う機会がなく2年以上ぶりの再会となった。
2人ともSNSで自分のスケジュールをチェックしていてくれて、その移動距離と無謀さにびっくりしていた。
パブでも出していたバナーを持ってきていたので、スタンドの最前列にくくりつける。
席はメインスタンド側だが、ホーム側とは腰ぐらいまでの高さしかない古いスチール製の格子扉があるだけ。
一応スチュワードが扉のところに立っているが、簡単にホーム側に入れてしまうほどのセキュリティのゆるさ。
セルティックファンはスタジアムの半分を占め、バックスタンド、ゴール裏そしてここのメインスタンド一部がセルティックエンドとさすがの動員数。ダンファームリンはメインスタンドの7割ぐらいとゴール裏のみ。
どちらがホームチームなのかわからない逆転現象が起こってる。
セルティックのウォーミングアップからじっくり見ていたが、このぐらいの近さでセルティックの試合を見るのはもしかしたら初めてかも。
セルティックパークでも前列に行くより高いところで見てることが多いので。
前節のレンジャーズ戦の勝利の勢いそのままに新年1試合目も連勝を続けたいセルティックは前半からアウェーでも積極的に最下位ダンファームリン相手にボールをつないで試合を進める。
やはりゴール裏のファンが一番元気がありチャントの音量も大きい。グリーンブリゲード(セルティックのウルトラス)もゴール裏に集結しているようだ。
バックスタンドと自分達側のメインスタンドは比較的静か目。
前半に久しぶりに先発したストークスがゴールを決めてセルティックが先制する。ここ数試合先発から外れていたストークスだがコンディションよさそうでプレーもキレていた。
さらにサマラスがもらったファウルで得たフリーキックのチャンスにマルグルーが決め、2-0とリードを広げる。
試合開始後はそれほどでもなかったが、時間が経つごとに足元から底冷えしてくる。午後になる程気温が下がって寒くなるのは、めったにない経験。ハーフタイム中はじっと座ってるのも辛く立って体を揺すってないと辛い寒さ。
今回の旅では雪もなく気温は比較的高めでアンフィールドでは着すぎで蒸し暑くて寝落ちしてしまうほどだったけど、この寒さは今までの観戦試合の中でも上位に入るぐらい。(4度目のウィカムの試合とか)
ただそんな中、3人で比較的声を荒げることもなく見ていたが、やはりちょいちょい色々あーだこーだ話しながら見るのは楽しい。
しかも、東京で見るのと雰囲気変わらずに、ここスコットランドで見れるのは仲間がいるからに他ならない。
後半はさらにワニャマの素晴らしいボレーシュートで3-0とあっさり勝負あり。
前半からのリードと完璧な展開に余裕からか交代枠も3人すべて使う、韓国代表のチャドゥリとキソンヨン、さらにシーズン序盤の負傷リタイアで長らく戦列から離れていたエミリオ・イザギレが数ヶ月ぶりに交代出場で戦列復帰し、スタンドから大歓声があがって盛り上がる。
試合はそのまま3-0で終了し、セルティックは10連勝達成。新年もいい流れを継続することができた。
その他の試合は、先ほどハーフタイムまでテレビで見ていたエジンバラダービーはハーツが3-1で勝利、前節直接対決で下して2位に引き摺り落としたレンジャーズはマザウェル相手に勝利で勝ち点差2は変わらず。
試合後は取りに行ってからマーティンとアレックと一緒にマーティンの車へ。さすがにこの寒さはスコットランド人の二人でさえ堪える寒さのようだ。
車に戻ってエンジンをかけると暖房を最強にしていた。
この後戻ってどうするかという話になり、アレックの提案で、アレックの家族と彼が滞在している彼の妹?の家へお邪魔することに。
年始の初めての来客を迎えることをファーストフットといいビールや、お酒や何かプレゼントを持参して訪問すると、その1年訪問先の家に良いことがある、という風習があるらしい。
車は夕闇迫る中、行きと同じ道でフォースブリッジ(この時アレックとマーティンからフォースブリッジのことを教えて貰った)を経由してエジンバラへ。エジンバラからフリーウェイでグラスゴーへ戻った。
途中ペトロールステーション(ガソリンスタンド)併設のコンビニでビールやらワインやらを調達しようと思ったが売ってなく、ちょっと離れた酒屋に行って買ってくる。
3人で家にお邪魔し、妹家族やアレックの子供達に挨拶。それぞれ妹や旦那さんが作ってくれる料理をいただきながら、ワインやビールを飲みながらいろいろ会話。マーティンは車なのでノンアルコール。
彼女の家の隣はレンジャーズファンが住んでいてお互いに仲が悪く、しょっちゅうもめているそうだとか彼女の息子(小学生)はセルティックのシーズンチケットを持っていて毎試合必ずセルティックの試合を観戦しているが、レプリカのストリップは、買い与えず、スカーフだけをもたせているそうだ。
その理由は、ストリップを買い与えると嬉しくて毎日着てしまう、そうすると街中でトラブルに巻き込まれる可能性がある。スカーフに関しても身につけていいのはセルティックパークの周りだけ。
必ず試合が終わったらスカーフは外してカバンに入れて持ち帰ることを徹底させている。
やはり近所付き合いやいろいろなタイプの人が住んでいるので、街中だけじゃなく普段からトラブルに気をつけるのはここに住む人たちにとっては重要なことなんだと身につまされる。
他にもいろいろな雑談や子供達と遊んだりしながら楽しい時間を過ごさせてもらった。
途中でマーティンが帰るので見送り、彼からもプライベートの話を色々聞いたが、ここでは割愛。じゃあ、また東京でと言って彼を見送った。
楽しい時間を過ごして早くも時間は23時になっていたので、アレックがタクシーを呼んでくれる。
みんなにお礼を言っておいとますることに。現地の人の家にお邪魔して生活の一部を垣間見てさらに色々と話を聞桁のはとても楽しかった。
車でしかもエジンバラからやってきたので全然グラスゴーのどの辺りにいるのかわからなかったが、ホステルまでたったの£10で到着、意外に近かった。
で、今度こそと思い、昨日に引き続きシティセンターのパブに行ってみるが、この日もクローズド、今日は時間が遅かった。しかしこの日は店の前に2人のセルティックファンがいて、もう閉まっちゃったの?と聞いたら、そうだよ。と教えてくれて、その後一緒に飲みに行くことに。
しかし!!
この2人組結構酔っ払ってるのか、はたまたそういう趣味なのか、店を探しに道を歩いているとどう見ても普通はそのままスルーだろ!というちょっと商売っ気のある中年の女性3人組に声をかけ、さらにその中でも生き霊と化してそうな、千と千尋に出てくる湯婆婆を細くしたようなバアちゃんを熱心に口説いている!
結局その3人組と一緒に店に行くことになった!
行った店にはかなり可愛い女性客二人組もいたのだが、どう見てもキッツイ相手と話をしても地獄のようなので、さすがにこれはきついと彼ら二人がかなり酔っ払ってるのを見計らって、抵当な言い訳を使って逃げ出すように店を出てホステルへ戻った。
せっかくいい一日だったのに最後の最後で大変な目にあった。
何時かわからないけど、部屋につき次第就寝。
次に日に続く。
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