Hail Hail
2011年12月28日(水) その2
グラスゴー便の飛行機は満席で離陸、さすがに夕方の帰宅時間帯の便なので混んでいる。
席は、ビジネスクラスではなかったが、前から3列めなので十分満足。
17時頃、飛行機はヒースロー空港を飛び立つと一路北上、20分ほどでミッドランド、30分ほどでブラックプールなどランカシャー上空を通る。
ランカシャー上空ぐらいの頃トイレに行きセルティックのストリップを着用して戻って来る。
スコットランド上空に入ってくると機体がガタガタと揺れ出し、シートベルト着用サインが点灯する。
スコットランドはものすごい風のようだ。
到着数分前から高度を下げ出すが、機体の揺れが激しくなる。着陸ギリギリまで強風で煽られ弱い人なら酔っちゃうぐらいの振動を感じながらも無事18時にグラスゴー空港に着陸、無事着いた時は周りから拍手や歓声が上がっていた。
こういうノリは好きだなー。( ^ω^ )
シートベルトサインが消えると同時に出口へ急ぐ。
ロンドンで入国審査を受けているので、すぐさまバゲッジクレームに急いで自分の荷物が出てくるのを待つ。
国内線なのでそんなに預けている荷物は多くないはず。と思い、早く出てくることを祈りつつ一番先頭で荷物が吐き出されるのを待つ。
10分後荷物が出されて始めたが5分待っても10分待っても自分のキャリーが出てこない。。。
おっかしーなあー、なんでこんなにかかるのよ!とイライラが募る。。。(♯`∧´)
荷物が出始めて15分イライラと怒りは頂点に達し、係官に文句でも言ってやろうか、と思っていると、あることに気がつく!!
なんと、待っていたGate2で荷物が出されていたのは確かにグラスゴー便の荷物だったのだが、ベルトコンベア付近にある柱にサインがあり「EU外居住者の荷物はGate3から出されます」とあった!!
なんてこったい!(>人<;)
急いでドアの向こうのGate3へ急ぐ!、なんともう既に何周もしているだろう自分のキャリーバッグを発見し急いで回収する。そのまま踵を返し出口へ!
未だにGate2で荷物が出るのを待っている日本人の親娘がいたので、日本人向けの荷物はあっちから出てますよ、と教えてあげて出口へダッシュ!!
出口を出るとマーティンが待っているはずだが、、、、いた!出口正面ではなく右手にちょっとイラついた感じで立っていた。
あいさつもそこそこに二人で駐車場へ急ぐ!
外に出るとさすがすごい突風!さらに小ぶりだが雨も降っている台風に近い嵐。
キャリーをトランクに入れて車に飛び乗り駐車場を出る。
ごめん!マーティン! 荷物のゲートを間違って時間をロスしたことを説明。
車は駐車場を出るとシティセンターへ向かうフリーウェイに乗ろうとするが、なんと空港近くの入り口が工事のために封鎖中!なんてこと!マーティンも冷静な振りしてちょっとイライラしている。
遠回りになるが一つ前の入り口まで戻り、そこからフリーウェイへ。
フリーウェイに入るとしばらく70kmぐらいで走行するが、マーティン曰くここら辺には監視カメラがあるらしい。
そこを抜けると100kmぐらいでシティセンターに向けて走行できるようになった。
ラジオでは今日のオールドファームの話題で持ちきり。試合前の選手情報やコメンテーター陣の予想、ファンの声などを立て続けに放送中。嫌が応にも盛り上がってくる。
雨と猛烈な風の中をフリーウェイを走り、左手にアイブロックスを見ながら、クライド川を渡ってシティセンターへ。さらにシティセンターをぐるっと迂回してイーストエンドへ。
ここまでは順調に走行していたが、フリーウェイを降りるとセルティックパークへ向かう大渋滞に巻き込まれる!
渋滞を尻目にたくさんのセルティックファンが、徒歩で車を追い抜いていく。
あちらこちらの小道から無数のファンが集まってくる光景を見ると、興奮が抑えきれなくなる。
フリーウェイを出て15分ぐらい、すでに時間は19時を過ぎた頃、ようやくギャロウゲートぞいのショッピングセンターに到着、駐車スペースを探すが、なかなか空いているところがない。
マーティンが、自分は車を置いてから向かうので、先に降りてセルティックパークへ向かってくれ。
と提案され、先に車を降りて試合後の待ち合わせ場所だけ確認して別れる。
ASDA(スーパーマーケット)の横を通りギャロウゲートを渡り、墓地近くの道からセルティックパークへ。
周りでは早くも盛り上がってるファンがチャントを大声で歌っている。
道の両端ではスカーフやバッジを売っていて買いたいところだが試合開始が迫っているし待ち合わせもあるしで、立ち寄れず。せめてマッチデープログラムだけでもと思ったが、なんと近くのプログラム売りのスタンドは、完売していた!
さすがにプログラムを買いにウロウロできないので、諦めて道を急ぐ。
ただ、ここで食べとかないとチャンスはないと思い、売店でチーズバーガーと紅茶を買い歩きながら食べる。
待ち合わせのGate14は、ノーススタンド(バックスタンド)なのだが、セルティックパークに着いた時見えていたスタンドが暗くてよくわからず、しかも混雑で方向が定められなかったため、一瞬、ノーススタンドかと勘違いし、反対方向へ行きかけたが、よく見るとその隣のゴール裏、ジョックステインスタンドだったので慌てて踵を返し、逆方向へ急ぐ。
この頃にはファンも入場を急いで早歩きになりスタジアム周りはあっちこっちとごった返している。
人の流れに逆らいつつ急いでGate14の前に行くと、茶色のコートにバーバリーのスカーフ、メガネをかけて無精髭の大柄の男が、こちらに気づいて寄ってくる。
彼が、そのペドロだった。ペドロはHNで、本名はピーター。
挨拶をしてガッチリと握手。
時間もないので、シーズンチケットを受け取り一緒にゲートを通過して、カードを返却する。
とにかく9,000Km離れた日本から当日やってきて、セルティックパーク到着、さらに6万人の入場者がいる中で、初対面のファンからチケットを譲ってもらう。⬅️今ここ
とにかくこんな途方もないスケジュールを綱渡りでこなし、運命的な出会いと親切を受けこのセルティックパークのスタンドに立っている自分がにわかに信じがたかった。
その3へ続く、いよいよ運命の試合キックオフ!
空港からの道順、(ポイントポイントの説明付き、地図を拡大してごらんください)
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