Hail Hail

セルティック監督 ロニーデイラ、今シーズン終了を持って辞任が決定!

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セルティックFC公式ウェブサイトは先ほど、ロニーデイラ監督の今シーズンいっぱいの退任を明らかにしました。

Celtic FC.net
昨シーズンは1年目ということでファンも後押しし、ヨーロッパリーグではLast32(インテルに敗退)、リーグ4連覇は果たして2年目こそはと期待されましたが、

・チャンピオンズリーグ予備予選敗退(しかも本戦グループ最弱のマルメ相手)

・ヨーロッパリーググループリーグ最下位(6戦して1勝もできず)

・リーグカップ、スコティッシュカップ共に準決勝で敗退(先日のレンジャース戦が決定的)

と、ことごとくファンの失望を買い、SNS、ブログサイトではデイラ監督辞任を求める声が圧倒的多数を占めてました。

いや〜〜〜こんだけの声が上がっちゃうのも無理はないですねー。

リーグ内だけの成績を見たら、前監督のニールレノンの最後の実績と変わらないんですが。

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レンジャース相手の敗戦とヨーロッパでの低迷が決定的ですよね。

先日のレンジャース戦は引き金となっただけで、原因は成績を残せなかった理由を自ら招いたことにあると思います。

その1:慢性的なストライカー不足。

シーズン28ゴールを決めているリーグリフィスのパートナーがいなくて3トップに近い4-2-3-1を敷きましたが、前線の4人にスペースがなくゴール前で回すばかり。

しかも4人ともフィジカルが弱いのでタメが作れず飛び出しもできずノッキングの嵐でした。
グリフィスが点を取れないと得点の期待薄、特にヨーロッパでグリフィスが活躍できなかったため、全くいいとこ無しに終わりました。

今シーズンは特にチフチとコリンカジムリチャーズなんていう「なんで採ったんだかわからない」2人を入れて代わりに実績のあるストークスを手懐けられずにローンに出したのもストライカー不足を露呈した一因と成りました。

その2:統率力、求心力不足を露呈。

セルティックは世界中から選手を集められるグローバルなクラブですが、その実、アイリッシュやスコティッシュのケルト民族の象徴的クラブでもあります。ロニーデイラはノルウェー出身、いわばファンやクラブにとって、すぐに実績を求められる「外国人監督」なのです。

ストロムゴセットで頭角を現し、「ノルウェーのクロップ」との前評判で鳴り物入りでやってきたことで、セルティックファンは、洗練された戦術で攻撃的なチームに生まれ変わり、再びヨーロッパの強豪へ返り咲く足がかりを作ってくれるだろうと期待していました。

ところが、期待していたヨーロッパでは結果を出せず、リーグでも序盤から失速気味、若手を積極登用するでもなく、連れてきた移籍選手は期待はずれ、さらには我の強いベテランから使われないことで強烈な反発を受け、急激に求心力を失ってきました。

それでも、同郷のヨハンセンがMVP級の働きをしていた昨シーズンは良かったのですが、今シーズンはパフォーマンスが落ちているのにもかかわらず使い続け、キャプテンのスコットブラウンも怪我から復帰してからはフィールドでのキャプテンシーを期待しましたが、ブラウンのパフォーマンスが全盛期からは程遠く、ファンはやきもきするばかりでした。

残念ながら外様(アイリッシュ、スコティッシュ以外)の監督は、実績が出せないとファンからより厳しい追及を受けます。以前は半年もたずに解任されたトニー・モウブレイや、チームをぐちゃぐちゃに混乱させたジョン・バーンズなどは今でも嫌われています。ちなみに彼らはイングランド人。

そのぐらいセルティックの監督としてのプレッシャーは大きいのです。

その3:オールドファームのプレッシャーの無さ

これは彼の不運なところではあるのですが、低調なパフォーマンスでも国内リーグはライバルのレンジャースがいなかったため、リーグではそこそこ勝ち抜けます。アバディーンが強豪として復活、という見方もあるかもしれませんが、逆に言うとセルティックがライバル不在で地盤沈下を起こしているとも見れます。

ライバル不在だったからこそ延命できたとも見て取れますが、ライバルがいればもっとプレッシャーがかかっていただろうし、もしかしたらプレッシャーに押しつぶされるか監督として成長するかどちらかだったかもしれません。
まあ、結局引導を渡されたのがレンジャース戦ですから、タイミングとしては今が潮時かも。

さて、それで次期後任監督人事の話がレンジャース戦の後から沸騰中ですが、以下の5人ではないかと言われています。

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左からブレンダンロジャース(元リバプール)、我らがニールレノン、ご存知モイモイ、なぜかビエルサ(元アルゼンチン代表監督)、そして誰? 北アイルランド監督のマイケルオニール。

ファンの大勢は、ボルトンが3部落ちし、財政も破綻しかけているため、セルティック復帰に関心を示しているニールレノンの再登板を支持しています。

が! 自分は反対です。(断言)

素晴らしいモチベーターで、統率力も高いのですし、大好きな人物ですが、いかんせん戦術眼があまり高いとはいえないと思います。

それなら、ブレンダン・ロジャースやモイモイなど、新しい風を入れて欲しいですが、ロジャースは古巣スウォンジー復帰が濃厚とも言われ、モイモイは4月で早くも2部落ち決定のアストンヴィラの就任の噂が出ています。

まあ、結局レノンの再就任と落ち着きそうですが、ポールランバート(ブラックバーン)とかデビッドオレアリー(元リーズ、アストンヴィラ)とかヨーロッパでの経験が豊富な監督がいいなぁ。

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