Hail Hail

2007年1月2日(月) その2

この試合の席はこれで通算3回連続でリスボンライオンズスタンド。すっかり自分の定位置スタンドとして定着しつつある。しかも前回のオールドファームの時と同様アッパー(2階)の席。

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はい、またもリスボンライオンズスタンドです。でもこれには訳があるんです。

ただ今回はアッパーでも最前列なのでゴール裏だが最高に見やすい。まあこのセルティックパークはゴール真裏じゃない限りはどこでも見やすい素晴らしいスタジアムなのだが。

自分の席近くからのポジションから写真を何枚か撮って、いよいよ今回の旅の目的である、我らが東京セルティックサポーターズクラブのバナー(フラッグ)をスタンドに掲げるというミッションを敢行する。

リスボンライオンズスタンドの席をあえて予約したのもバナーを貼り付けるのが目的。いつも試合前の映像は反対側のジョックステインスタンドからカメラを撮っているので、リスボンライオンズスタンドが映っている。
それを見越してしかもアッパーなら目立つだろうと思い席を確保したのである。

もしこれが試合中継中に映ったら最高だなー。とちょっと妄想に耽りながらも自分としては初めての試みでドキドキ緊張もしている。

アッパーの壁面にはキットスポンサーであるナイキのロゴが描かれているが、そのロゴにできるだけかぶらないようなところにバナーを貼り付けてみる。

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アッパー最前列なので下を覗くとこんな感じ

やったぁ、成功!*\(^o^)/*

おそらく史上初、東アジアのネイティブがセルティックパークにバナーを貼り付けるという快挙を成し遂げた。

気づいた周りのセルティックファンも、「よくやった」「良いね」と口々に褒めてくれる。

と、浮かれてたのもつかの間、

貼り付けて5分も経たずにセキュリティスタッフが飛んできて、「すぐに外せ!」と注意される。

「えーーいいじゃん、ロゴにもかかってないんだからさぁ」とごねるが、

「ダメだすぐに外せ!」と一点張り。

なんと、このスタッフの対応に、周りにいたセルティックファンがブーイング!
まあ、しょうがないよねー、ルールだしねー、と日和見を決めこまず、日本からわざわざ来たんだからそれぐらいいいじゃないかと、スタッフといえど同じスコティッシュ同士ではなく、海外から来た一見の日本人ファンの味方をしてくれるのであった!(/ _ ; )

結局、バナーは外してしまうのであったが、周りのファンに味方になってもらったのは注目を集めて恥ずかしい反面、とてつもなく嬉しい出来事だった。

その後、別の女性スタッフがやってきて、自分の息子にあげたいので、そのバナーを譲ってくれないか、とお願いされたが、ちょごめん、さすがにCSCの持ち物だからあげることはできないよというと、そうそれは残念ねーと諦めてもらった。

バナーは壁に貼り付けることはできなかったが、手持ちならいいだろうと自分の席で立ってバナーを持って試合開始まで掲げていた。

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試合前の中村さん、真ん中で横向いてますよ。

スタジアムの入りは8割ぐらい、GKはボルッチ、DFはテルファー、オディ、冬の移籍でハーツから移籍したプレスリーがいきなりスタメン、ネイラー。MFはレノン、ヤロシク、中村、FW ズラウスキとビーティ。
ようやく日本人選手所属クラブ4チーム目、試合にして6試合目に日本人選手のプレイが見られる。

前半はキルマーノックのプレスをなかなか崩せない展開。そういえば気になったのは、セルティックパークが
ものすごく静か!5万人近く入っているのにボールの蹴る音が聞こえてくるぐらい。

スコティッシュプレミアリーグの試合は観戦3試合目にして実はこれが初めてなのだが、テレビで見ていてももっと騒がしいはず、だがこの日はセルティックが先制するまで、ちょっとした歓声や拍手は起こるが、フットボールを見に来ているより何か観劇に来てるかのようだった。

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背中向けてる中村さん、なかなか前向いてくれませんね。

今までの2試合(UEFA CUPとオールドファーム)が、ありえないぐらいの大歓声だったのでなおさらそう感じたのかも。

試合は前半37分にセルティックが先制、FKのリスタートは右サイドで中村がもらい中央へクロス。ゴール前の競り合いからセットプレイで上がっていたDFのオディがボレーでけり込みゴール!前半は1-0で終了。

ハーフタイム中は、トイレから戻った後も、自席で腕をプルプルさせながらもバナーを掲げてる。
反対側のジョックステインスタンドでもどこかのCSCがアイルランドのバナーをスタンドから掲げているが、またすぐに撤去させられた。大丈夫だったらもう一度トライしたかったのに。

後半も前半同様静かな展開、双方に一度ずつクロスバーを叩くチャンスがあったが決めきれず。

そんな中セルティックに交代選手。ビーティに代わってヘッセリンク、さらにライオダンに代えてマクギーディを投入する。ようやく主力が投入され、前がかりになって攻めるが点には結びつかない。

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なんだJリーグとあんまレベル変わんないっすね、先輩。という声が聞こえてきそうなお粗末な内容。

やっとこ後半アディショナルタイムで中村のスルーパスからマクギーディが抜け出しゴール!下位チーム相手に4-0、5-0で勝てる試合を90分かけて2点差で勝利。

勝利は嬉しいのだが見所の少ない試合だった。

試合終了数分前から盛んにスタジアムでは警察が試合終了後は早くスタジアムから出るように、というアナウンスが流れている。

空っぽになったスタジアムの写真を何枚か撮り、名残惜しさを感じつつもスタジアムを後にする。

露店でバックナンバーのプログラムを売っていたのでCLのマンU戦のプログラムを買おうと思って値段を聞いたら £10と言われ断念。定価の3倍ものプレミアが付いていた。

再度スーパーストアで買い物し、スタジアム近くのパブを一通り見て回るも、ニールの姿は見つからないので、諦めてギャロウゲートを歩いて戻ることに。

すでに辺りは暗くなり、照明で照らされたセルティックパークを後ろ髪引かれながら見つつもシティセンター方面へ歩いていく。
毎回のことだが、今度はいつこれるだろうか。

その3に続く(長文になったので)