Hail Hail
2月17日(月) その2
シェフィールドのブラモールレーンを後にして、駅に戻りながらもホテルを探すが初回渡英時に泊まったノボテルがあるが、予算オーバー、他に安宿街を探すも見つからない。
時間は午後4時を過ぎそろそろ試合が気になる時刻。シェフィールド駅に戻りロンドンセントパンクラス行きに乗車、途中ダービー到着前にホテルがいくつか見えたので、途中下車してホテルを見に行くと、なんと駅近は£70近くで話にならず。
安いB&Bがないかあるホテルで聞いたところ、かなり歩くらしくあきらめた。さて困った。試合後にどこかシェフィールド近郊まで移動して宿を取りたかったが目論見通りにいかず、結局レスターへ戻る羽目に。
これだったら最初からレスターで宿を探すべきだったと後悔の念が湧いてくるのであった。シェフィールド、ダービーでの宿泊をあきらめ再びレスターに戻る、しかも試合開始時間も結構迫ってきた。
列車に乗車すると日本人らしき2人組の乗客が同じくダービーから乗ってくる。一人に話しかけてみるとその人は日本語が通じなかったが、もう一人に話しかけてここら辺の事情に詳しいか聞いてみたら、ロンドンに戻る途中でレスター周辺のことはよく知らないそうだ。
18:30レスター着。
駅を出てタクシー乗り場の方に一軒のB&Bを発見するが満室だった。
ああ、残念。。。さて、どっちの方向に行けばいいんだろ、と思案にくれていると一人のアフリカ系のおっさんが話しかけてきたのでホテルがないか聞いてみる。坂を上った右手にB&Bが何軒かあるよと教えて貰った。
ありがとう!
言われた通りに行ってみると確かに一本の通り沿いに何軒かのB&Bが連なっている。
1軒目はチャイムをなんども鳴らしても受付がいないようで無反応。
2軒目はなぜか雰囲気的にパスして3軒目に行ってみる。
受付で聞いてみるとシングルは一杯だったが、ダブルなら£20で空いているそうだ。ちなみにシングルだと£15でトイレ風呂は別。チェックインして部屋へ。なんとベッドが3つもあり広さも12~3畳ぐらいの超広々なスペース。
早速荷物を置いて準備をしてスタジアムへ出発!連日の重い荷物を持っての移動で足が悲鳴をあげており、歩いて行くのは辛いのでまたしてもCABを使用。£4ぐらい。
試合開始15分前にスタジアム到着、月曜の夜だが首位攻防戦、続々とファンが集まってきてる。スタジアムも暗闇に浮かび上がる感じで雰囲気を盛り上げる。席はバックスタンド側ゴール裏の30列目。ここもものすごく見易いスタジアム。
アウェイのポーツマスのファンも千人近く左手に陣取ってチャントを大音量で歌っている。現在首位で初のプレミアリーグ昇格がかかっているのでファンも気合入っている。
そ・し・て・
ポーツマスといえば忘れてはならないのが、そう、
日本代表GK 川口能活!(2003年当時)
日本代表の守護神が2001年から所属しているのである。ちょうど自分の席に着いた時、ポーツマスの選手が自分サイド側のゴールでウォーミングアップをしていた。川口選手発見!!!髪が伸びているが、間違いない。
川口選手 シュート練習! いつの間にかストライカーに転向???と思ったら正GKのシャカ・ヒスロップのキーパー練習に付き合ってるのであった。。。
残念!(でもない、元々第2GKなのは事前にしってたし)日本人選手のプレーを見ることはこの試合では叶わず、川口選手はこの試合もベンチを温め続けるのであった。
ちなみに、それ以外には2015年プレミアリーグ初昇格を果たした小クラブ,AFCボーンマスの青年監督エディ・ハウイが川口の同僚。
さらには元アーセナル&イングランド代表のウィンガーでアルコール、ギャンブル、コカインにまみれてキャリアをふいにする一歩手前だったポール・マーソンとか、元サンフレッチェにいたオーストラリア人DFフォックスとか、元セルティックではラーションと一時期コンビを組んでいたFWマーク・バーチルがいた。監督はご存知ハリー・レドナップ。
一方のレスターは、ポカをやらせたらイングランドでシーマンか彼、と言われた元イングランド代表GKイアンウォーカー、ちっちゃいおっさん、だけど点取るカナダ代表MFポール・ディコフ、ロンドン生まれのトルコ代表MF、キャプテンマジー・イゼットとか、いまいちマニアックだな。監督はミッキーアダムス。
試合は前半10分経たない頃に早くもレスターが先制!スタジアムは大盛り上がり!
しかし、1点取った後はポーツマスにペースをにぎられてしまい、サイドを制圧されてたびたびピンチを迎える。しかし、ポーツマスも得点には繋がらず前半は1-0で終了。トイレに行きたかったがすごい人でごった返していて
無理なのでタバコを吸って戻って来た。
後半もやはりポーツマスが攻勢、特にマーソンの存在が光ってる。サイドで起点を作り質のいいクロスやセットプレイのFKなど格の違いを見せる。そしてついにポーツマスが同点に追いつく!大盛り上がりのポーツマスファン、
勢い余って二人ほどグラウンドに乱入して捕まるほど。
同点に追いついたことでさらに攻勢をかけるが、その後は点が入らず1-1でタイムアップ。お互い勝ち点1ずつを分け合った。
1位と2位は自動昇格なので、お互い勝ち点を伸ばして順位をキープすることが大事、それを両チームともわかっているのであまりリスクを犯さない展開だった。
その後シーズンエンドで両チームはワンツーフィニッシュで自動昇格、ポーツマスは在世破綻するまでFAカップ優勝1回を成し遂げるなど、2010シーズンに財政破綻で降格するまで残留し、一方のレスターは1シーズンで降格してしまった。
帰りは重い足を引きずりながらひたすら歩く歩く。やはり試合終了後は交通機関をつかまえるのは至難の技。45分ぐらい歩いてようやくホテルにたどり着いた。
部屋が広いし、ヒーターが付いているので、洗面台で洗濯をするが、さて、乾燥、と思った頃にヒーターが止まる!!!いろいろ調節するが、ジャバラ形のヒーターはつめたいまんま。。。仕方なく、共同のバスタブでお風呂に入ろうとお湯を貯めようとするが、
今度は水栓がどこにも見当たらない!!!
なんてこったい。(´Д` )
風呂に浸かるのは諦めて、コヴェントリーの時と同様ちょろちょろしか出ないシャワーを浴びて、凍えながら1時頃就寝。