Hail Hail
2月15日(土) その2
急いでTurnstyleをくぐってスタジアムに入場すると、さすがイングランド有数の新スタジアム(2003年当時)すり鉢型の全方向スタンドが赤に統一されて非常に壮観だった。
3万人規模のスタジアムはどこの位置からでも非常に見やすい造りになっていて、とても素晴らしい。昨年の日韓W杯で見たどのスタジアムとは比べ物にならないぐらいのクオリティだった。
自分の席はアウェイ側ゴール裏のメインスタンド寄りで、前列、コーナーフラッグのすぐ後ろ、と普通からしたら最悪の場所(前回のリバプールも同じ位置)なんだけど、スタジアムが見やすいのと、まあ、入れただけでラッキーなので文句などいうまい。( ̄ー ̄ )
同じ一角を陣取るノリッチサポーターの怒号、歓声がものすごく、頭の後ろからいきなりでかい声を浴びせられるので、その度に後ろを振り返ってしまう。
試合前のチアリーダーのてれてれした気の抜けたチアリーディングの後に、いよいよ試合開始。
(すごいぞYoutube! この試合のハイライトがあったので、試合の模様はこちらでどうぞ!)
FA Cup 5th Round Southampton x Norwich 2003
ノリッチはポストに当たる惜しいチャンスもあったが全体的にはホームのサウサンプトンにおされノーチャンス。ホームでの大声援を受けてゴードンストラカン率いるセインツ(サウサンプトンの愛称)が危なげなく2-0で勝利して、ベスト8進出した。
(ちなみに、この後サウサンプトンはなんと決勝まですすみ、アーセンベンゲル率いるアーセナルとカーディフのミレニアムスタジアムで対戦、0-1と惜敗するも準優勝を果たすのであった。)
旅行記には、試合内容よりもスタジアムで行われているチャント(応援の掛け声や応援歌)について書いているので、割愛、、、しようと思ったけどちょっとだけ紹介しようかな。
ノリッチ側はチームカラーがイエローなので、「カーモン、イエローーーズ!」(カタカナで書くと変)が基本のチャント。サウサンプトンが代名詞となっている、聖者が街にやってくるのメロディと歌詞で「オーウェンザセインツ、ゴーマチンイン♪」と歌うのだが、
ノリッチも「オーウェンザイエローズゴーマチンイン♪」と歌っている。
相手のチャンスがあると相手側のファンは一斉に立ち上がるが、チャンスを防ぐと拍手喝采とともに始業のチャイムのメロディでシットダウン、シャットアップ、シットダウン、シャットアップ」と相手側に向かって歌う。
他にも書いてあるのだけど、このころから試合よりもファンに意識がいってたのね。。。
試合は大勢が決まり、帰りのことが心配になってくる。
事前に調べた情報によると対戦相手によっては、試合終了後アウェイ側のファンの退場はホームファンが全部はけてからということもあるらしいので、この後の移動も考えて、後半42分頃に席を立つ。
スタジアムを出るとサウサンプトン、ノリッチ双方のファンで家路に急ぐ人たちが駅に向かっている。彼らと一緒に早歩きで駅へ。
ちょうど17時半の列車に乗ることができてロンドンウォータールーへ。
最初は混雑して立っていたが途中から座れて日記を書いていた。ウォータールー駅には18時40分着、Tubeでユーストンへ行き、預けていた荷物を受け取る。
ユーストンで手持ちの残金を調べると£30ぐらいしかなかったので、両替をすると(この頃はまだ日本円を持ち歩いていた)2万円がなんとたったの£87!!
あまりのレートの悪さに愕然とする。(>人<;)(この頃のレートは£1=210円)せめて90ぐらいはキープしたかったのに。。。(ちなみに成田空港で両替したら£95あった)
ユーストンで買い物をして20:00発のウォルバーハンプトン行きに乗る。この時点で移動を考えているのもちょっと無謀だが、日曜日の「サンデーサービス」(ブリットレールは日曜日になると工事や運行本数削減で移動がかなり難しくなる)を考えるとできるだけロンドンを脱出して郊外都市に泊まりたいところ。
で、向かったのはコヴェントリー。
事前調査情報では駅前にB&B街があり、しかも近隣のバーミンガムよりも割安で泊まれるところが多いとのことだった。
なんとこれが大失敗!!!
20:10にコヴェントリー着。そもそも駅の周りにはなんもない!
シティセンター行きのバスがあったので、初訪問の街、しかも冬の夜!地図もないのに(ガイドブックはあるけど)バスに乗るという暴挙に出る!!!
しかも、シティセンターをはるかに通り過ぎてしまい、その先の訳のわらない場所で降りる羽目に!(>人<;)
ヤバい!!
歩いて戻れないところまで来ちゃった!!
。・゜・(ノД`)・゜・。
と、仕方なくここでも掟破り!のCABを捕まえなんとかシティセンターまで戻る。シティセンターにあるホテルは予算オーバーで、ちょっと無理。思案するもさらに戻ってガイドブックに書いてあるシティセンターと駅の間にあるホテルに行ってみる。当時の荷物はバックパックだったので、重い荷物を背負って歩くしかない。30分ほどでFomula1というホテルがあった!週末料金になってるけどぎりぎりOK、と思って中に入って聞いてみると、
なんと満室!!!( ;´Д`)
この時点で23:30!(>人<;)
その隣にもホテルはあったのだが、全然高くて諦める。
結局他に行くとこもないので再度駅に戻ってどうしようか思案していたら、ガイドブックによると駅からちょっと行った細い路地にB&Bがあるのを発見する。(そんなもん最初にチェックしとけよ!!!という声が聞こえなくもないが)
2時間近くの時間と体力を消耗させて、やっと辿り着いたのは駅から数分のB&B。運良く?最初の1軒目で一部屋空いていたので、チェックイン。ヽ(;▽;)ノ
部屋は3階立ての3階で、まあまあ広くて清潔だったが、
シャワーのお湯がちょろちょろとしか出ない!!!(>人<;)
風邪ひきそうになりながらも少ないお湯で体を洗い、出たら速攻着替えて布団にくるまって0:30頃就寝。
教訓:初めての場所には夜遅くに到着しない。夜に初めての場所でバスは使わない。イングランドの水道事情は悪い、特にお湯!(2003当時)