Hail Hail

5月25日(月) その2

飛行機は1時間半弱でロンドンの南にあるガトウィック空港へ。機内にはチラホラ、ノリッジの黄色いストリップをきたファンを見かける。

彼らにとっても相手のミドルズブラにとっても大事な1日。勝てば40Mポンドと来シーズンのプレミアリーグ入りというクラブの命運をかけた試合。

ノリッジは昨シーズン降格したので、来シーズン以降定着をはかるために1シーズンでの復帰を果たしたいし、
準決勝でローカルライバルのイプスウィッチを下しているので、勢いがある。

一方のミドルズブラは降格してからもう6シーズン?ストラカン時代には3部降格か?というところまで落ち込んだけど、モウリーニョの弟子?カランカが監督に就任し、チームのスペイン化とともに、師匠のコネクションを使って、バンフォードをレンタル加入させ大活躍。一時はリーグ首位を走るなどチームをプレイオフ圏内まで引き上げた。

ともにイングランド内では街自体も、ファンベースも大きいわけではないので、9万人収容のウェンブリースタジアムのチケットが完売するとは考え難いが、プレイオフファイナルなのでチケット相場は高めと見ていいだろう。

おおっ、こう書くとなんかフットボールブログらしい!( ̄ー ̄)

飛行機は11時にガトウィック到着。この日はバンクホリデー(祝日)のため、空港は混雑。

荷物受け取ったり、切符を買うのに時間がかかり12時近く発のガトウィックエクスプレスでロンドン中心地へ。
ヴィクトリアから地下鉄でロンドンユーストンへ。

ユーストン駅で荷物預かりに荷物を預けるが、前の客が時間がかかりイライラさせられる。さらに自分の番では半日荷物を預けるのになんと20ポンド!かかる。
今度からはユースホステルとかで荷物を預かってもらえる、もしくはロッカーがあるところを探そう。1時過ぎにベイカールーラインでウェンブリーへ。
すでに地下鉄は黄色シャツ(ノリッジ)や赤シャツ(ミドルズブラ)で混雑している。

 

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地下鉄に乗る黄色シャツ(ノリッジ)

 

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同じ列車に乗る赤シャツ(ミドルズブラ)まさに呉越同舟


駅には警官隊も配置。30分弱でウェンブリーセントラル駅到着

 

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今日の主戦場はここ、ウェンブリーロードへ向かう階段下


階段途中から多数のダフ屋が声をかけている。階段下にも10人以上がせっせと商売に励む。

早速相場調査のためヒアリング開始。

「チケットあるか」

「No」

「何枚いるか?」

「一枚」

「300(ポンド)でどうだ」

「冗談でしょ」

「じゃあ200ならどうだ」

「フンッ No」

「180」以下同様。

150を断ったところで、「じゃあいくらならいいんだ」

「80しか持ってない」

「ふざけんな!!!」

他、何人かと話すが、チケットの出元はいっしょでみんな仲間内のようだ。

何人か同じ対応をすると「こいつは相手にするな」的な話になり、声をかけられなくなる。

少し場を冷やすために、その場を離れてATMへ行ったり、周りを散歩する。まだまだ時間はあるので、交渉ラインを100にするか80にするか少し迷う。ドルトムントの時と違ってここはロンドン、ユーロではなくポンド。
20の差は大きいと80で行くと決めて再チャレンジ。

再び戻ってくるとほぼほぼ声をかけられなくなったので、階段途中や駅まで行ってだれか一般のファンが声をかけてくれないか待ってみるが、なかなか現れない。階段を上ったり降りたりでウロウロしているとたまに別のやつから声をかけられる。
そいつは定価95ポンドのチケットを120でいいと言ってくるが、そんな高いチケットはいらないので、頑として80しか持ってないと言い張る。

階段下でウロウロしているとさすがにウザかったみたいで、さらに別のやつがやってきて、

「100でいいから」

「80しかない」

といってお札を見せる。

「しょーがねーな、80でいいからよこせ!」

と言って定価56のチケットをを80で交渉成立。

別れ際に

「クソ野郎、早く消えちまえ!」と最大級の賛辞をもらう。( ̄ー ̄)

 
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公式発表の有料入場者数は85,000人程度だったので、 もっと値段は下げられたかも


チケット確保したので屋台で食事。

続々とファンがやってくる。

 

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まさにロードトゥウェンブリー


スタジアムに続く通りで黄色と赤が綺麗に別れてそれぞれのゲートを風景は圧巻。
歩きながらそれぞれがチャントを歌ったり、相手を罵倒したり盛り上がる。スロープを登ってゲート近くに行くとBBCの番組の有名アナウンサーがいた。席はノリッジ側のゴール裏。ゲートをくぐり階段を登っていくが、これがまたハード!階段途中で息切れて休憩しているファンもいるほど。
エレベーターもあるんだけど、階段はお年寄りにはきついだろうなー。ひいこら、ひいこら歩いてやっと席までたどり着いた。席はコーナー側3階席の上段。
高さ的にはニューカッスルのセント・ジェームシーズパークの3階席と同じぐらいか。
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さすがにスタジアムは今まで見た中でも最高レベル


ウォーミングアップ時からサポーターは盛り上がり、
スクリーンでは両チームのプレイオフファイナルまでの道のりを紹介する映像が流れている。

両チーム先発メンバー発表。
セルティックからノリッジに移籍したフーパーはサブ。
スコットランドのハミルトンを指揮していたアレックスニールに監督が変わってもキャメロン・ジェロームに先発を奪われたままでシーズンを終えている。
ミドルズブラの注目、バンフォードは先発。試合の模様は以下のリンクでどうぞ。

Norwich x Middlesbrough 25. May 2015

前半からのリードで周りはお祭り騒ぎ。

 

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3階席からでも十分試合は見やすいのがいいスタジアムの条件

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有利な展開で盛り上がるノリッジサポーター。 旗がちょっと邪魔


2点目の時は隣のおっさんやら前の若者たちとハグしたり、ハイファイブしたり。前半からの勢いの差が勝負を分けたようだ。

試合終了後のトロフィ授与、ノリッジ側コーナーでのセレモニーを少し見て隣のおっさんにおめでとう。と握手してスタジアムを後にする。

 

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おめでとうノリッジ、来シーズンアレックスニールの采配が楽しみ


帰りは人の流れと逆に行きブリットレールのフットボールスペシャルでマリルボーン駅へ。10分ちょっとで到着し、ユーストンに移動して荷物をピックアップ。

友達と会う予定だったが、彼が時間とスケジュールを勘違いしていて残念ながらキャンセル。パディントンからヒースローへ、初めての鈍行で移動(普段はヒースローエクスプレス)ヒースローでは、早めにチェックインし、手荷物検査もパスして早めにDuty Freeへ。

残った小銭でUK最後の一杯を味わってからゲートへ。

 
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今回の旅UK最後の一杯。お疲れ様でした


結構多種多様な人種、国籍の乗客を乗せて定刻通りドバイへ向けて飛び立った。