Hail Hail

6月15日(火)   その2

ケーブルカーを終点近くで降りて、市街地を離れる方向にひたすら歩く。次の目的地はロサンゼルスでも訪れたジャパンタウン。

チャイナタウンは市街地内にあるが、ジャパンタウンは離れたところにあるサンフランシスコ。

ひたすらまっすぐ西?(正確には西南西)に歩いていくこと30分ぐらい。

途中で方向を確認しながら歩いていると、はっきりこれは「お寺」という建物を見つける。すごいな、完全純和風のお寺だ。

 
うっかりすると自分は日本にいるんじゃないかって勘違いしそうになるお寺。

うっかりすると自分は日本にいるんじゃないかって勘違いしそうになるお寺。

 

その先に「ニホンマチ」と呼ばれるジャパンタウンがあった。商店街やショッピングセンターを見学しながら、お昼でも食べようかとウロウロする。

 

どこか地方の観光地のような雰囲気

どこか地方の観光地のような雰囲気

 

ロサンゼルスでもそうだけど、日本の実際の都市にいくより日本らしい風情やオブジェが立ち並ぶ。

 

ショッピングセンター内に兜、甲冑、刀が

ショッピングセンター内に兜、甲冑、刀が

 

ニホンマチのアイコンとなる扇子のオブジェ

ニホンマチのアイコンとなる扇子のオブジェ

歩いていて面白いモノ発見。グラスゴーの目抜き通りの一つに「ブキャナンストリート」があるが、ニホンマチにも「ブキャナン街」があった。なにかグラスゴーと関係した通りなのだろうか。

スコットランド人には日本語の勉強になるね!

スコットランド人には日本語の勉強になるね!

 


ショッピングセンターの近くの通りには、ニホンマチを歩きながら歴史を紹介するボードが立っていて、移住していった「一世の女性たち」や太平洋戦争後の2世、3世の扱いについてが日本語と英語で書かれている。

今回の旅は、セルティックのコミュニティやアメリカの国自体が、移民やアイデンティティに深いつながりがあるので、自ずと興味が湧いてきて、UKにいってる時とは違った観光をしたり文化に触れたりすることが多くなったと感じた。

 

全部で8箇所ぐらいに分かれて日系移民の歴史が学べる。

全部で8箇所ぐらいに分かれて日系移民の歴史が学べる。

 

ニホンマチの紹介ボードを見てそんな感慨にふけったりして、

ちょっと自分のこと

カコ(*゚∀゚)ィィ!

なんて一人悦にはいったりしていたとか、いないとか。。。


広場の壁には「平和」の文字が。

広場の壁には「平和」の文字が。 日本らしいなー。

 

結局、ニホンマチに少しでも還元しようと思い食事でもと思ったが、こんな時に「帰ったらいくらでも食べれるしな」なんて思ったんもんだから、(それとちょっとお腹が痛かった)ぶらぶら見学しただけでニホンマチとお別れに。

また、ひたすら歩いてホテルに戻る道をいく。

てくてくしばらく歩いていると、でかい建物がだんだん目に飛び込んでくる。

ここが有名な?シビックセンターらしい。(あんま調べてない)美術館とか有名?らしいシティホールを見学しながら歩く。

 
シティホールにはウォリアーズのNBAプレイオフを応援するバナーが

シティホールにはウォリアーズのNBAプレイオフを応援するバナーが

 

芝生でたくさんの人たちが、日光浴をしているアメリカらしい光景も目にするが、一方で小綺麗ではない身なりの人たちもたくさんウロウロしている。

個人的にサンフランシスコは街がコンパクトだからか、ロサンゼルスに比べてホームレスらしき人たちを多く見かける。パウエルSt.の周りもとても多い。

シビックセンターを越えるとようやくホテルのある通りに戻ってきた。

ホテルで荷物を受け取り、挨拶をして外へ。

時間は4時前。フライトが8時なのでまだ時間はある。

行きと同じく再びBARTに乗り空港方面へ。

でも、空港駅では降りず、一つ乗り越したミルブレー駅へ。

ここで降りたのには理由があって、ラスベガスのコンベンションで会ったサンフランシスコセルティックサポーターズクラブのホームパブが駅から歩いてすぐのところにある。

コンベンションが終わった後も、Facebook等をチェックしているとニューヨークとか別の場所でコンベンション仲間通しで再会し、リユニオンと称してパブで飲んだりしているので、最後の一杯はここで、と決めていたのであった。

駅を降りて大きな道路をしばらく歩くと道の反対側に目的の「Fiddler’s Green」を見つけた。

Irish Pub
Fiddler’s Green

閑静な住宅街にあるFiddler's Green

閑静な住宅街にあるFiddler’s Green

 

早速入ってみると、素晴らしい店内の雰囲気。一杯エールビールを頼んでちびちび飲みながらスマホをいじったり、店の会話に耳を傾けたり。

 

テーブル席が多いけどトラディショナルなアイリッシュパブ

テーブル席が多いけどトラディショナルなアイリッシュパブ


結構常連さんがカウンターにいて話しているが、アクセントは明らかにアイリッシュ。やはり、この店もパブ本来の目的である、付近のアイリッシュコミュニティの集会所となっているのであろう。
まだ時間は早かったがこの日もNBLのプレイオフがあるので、試合観戦目的の客もちらほら増えてきている。
2杯目ぐらいを飲んでいるところに、隅っこで話していた男性がテレビのチャンネルをいじったり、音声の調節をしたりしている、どおやら彼がオーナーのようだ。

その彼と話していた女性が常連さんかと思ったら、カウンターの中に入ってオーダーを受けたりしているので、スタッフのようらしい。

頃合いを見てオーナーらしき男性に話しかける。

オーナーの名前はオリバー、スタッフだと思ってた女性が奥さんのローズ。

ラスベガスのコンベンション経由でサンフランシスコに来て、これから日本に帰るとこだけど、ここがサンフランシスコCSCのパブだと聞いて来たんだ。というと、よく来たねといって歓迎してくれた。

彼らも実は短期間ながらコンベンションでラスベガスに行っていて、GREEN NIGHTだけ参加していたそうだ。

独特のアイリッシュ訛りで話すのでどこの出身かと聞いたらドニゴールだそうで、5月にアイルランド旅行した時に訪問した話をして盛り上がった。食事は取ったかと聞かれ、まだと答えると、なんでも好きなものを頼んでいいよと、言ってくれるので、アイリッシュシチューをご馳走になる。

これがめちゃめちゃ美味い!!!

見るからに美味そうでしょ?その通り、美味いんです!

見るからに美味そうでしょ?その通り、美味いんです!

 

オリバーは混んできた店の切り盛りのため離れるが、その間ローズと話していると、裏手?からある家族がやってくる。

彼らのうちの一人がサンフランシスコ在住でサンフランシスコCSCの運営メンバーとのこと。
で、彼の兄弟とその家族がグラスゴーから来て滞在しているとのことで、最後の最後にまたグラスゴー訛りが聞けることとなった。(もちろん彼らもコンベンションに参加してた)

出会った記念になにか渡せないかと思ったが、すっかり在庫切れなので、せめてもと一緒に写メを撮ってもらう。

また近いうちに再訪したいなー。ありがとう!!

また近いうちに再訪したいなー。ありがとう!!

 

どこに行ってもセルティックコミュニティは歓迎してくれてほんとうにありがたい限りである。

そうこう楽しい時間を過ごしていると、フライト2時間前になったので、オリバーにタクシーを頼んでもらう。ここから駅へ行って電車で行くより早いそうだ。

とても名残惜しい。

すごく素敵なパブだし、あまりいい思い出がなかったサンフランシスコだったけど、最後にこんないい出会いと体験ができたからもっと長くいたいとこなんだけど。。。

タクシーは10分ぐらいで到着し、みんなに感謝とハグをして別れる。

もし、またサンフランシスコに来る、というより経由でどこか行く時に立ち寄りたい場所ができたのであった。

ほろ酔いのままタクシーへ。

次回、いよいよ最終回!!!