Hail Hail

チャンピオンズリーグ予備予選2回戦の対戦相手が、リンフィールドとSPラ・フィオリタの勝者に決定

 

先月末に昨シーズンが終わったばかりですが、もう新シーズンに向けての動きが始まっています。


近年UEFAのランキングが著しく落ち込んでいるスコットランドリーグですが、そこで唯一気を吐くセルティック。
しかしながら、1チームだけ奮闘してもなかなかランキングは上がらず今シーズンもチャンピオンズリーグは予備予選の2回戦から始まります。


そうするとなんと本戦出場まで早くも6試合消化し、勝ち抜かないとたどり着けないというハードルが待ち構えています。

昨シーズンはブレンダン・ロジャースの監督就任初戦でなんとジブラルタルのリンカーンレッドインプスにアウェーで敗れるという大波乱がありましたが、今シーズンは順調に勝ち上がってもらいたいものです。


そして今シーズンですが、先ほど予備予選1回戦及び2回戦の組み合わせ抽選が行われました。

2回戦から出場するセルティックの対戦相手は、北部アイルランド(別名北アイルランド)のリンフィールドと、サンマリノのSP ラ・フィオリタの勝者に決まりました。

リンフィールド

 

2回戦で対戦する可能性のあるリンフィールドの名前にセルティックファンが色めき立っています。

1886年にベルファストで創立したクラブは、リーグ優勝52回、カップ優勝43回を誇り、北と南に別れたアイルランドリーグの北側では、半ば圧倒的な戦績をあげています。

そんなリンフィールドですが、非常にユニークな特徴を持っています。

それは、ベルファストを中心とする北部アイルランドにおけるプロテスタント住民の象徴的なクラブなのです。
つまり、4年前にセルティックが対戦した同じベルファストのクリフトンビル(クリフトンビルは、アイルランド最古のクラブでベルファストのカソリック住民のクラブ)との関係と同じく、レンジャーズの兄弟クラブとして非常に強い結びつきを持っています。

 

リンフィールドの今シーズンのホームキット、レンジャーズと酷似した青を基調として赤と白(ユニオンジャック)を配色している

クリフトンビルのサポーター=セルティックサポーター、であるのと同じく、リンフィールドのサポーター=レンジャーズサポーターという図式が成り立ちます。
この関係がクロスすることは不可能なくらい両チーム同士の結びつきは強固です。(イングランドのチェルシーと合わせて青の3クラブの結びつきが強い)


つまりリンフィールドのサポーターも非常に攻撃的で、ヨーロッパでは強くないのでそれほど目立ちませんが、レンジャーズサポーターと徒党を組んで、過去から現在においてトラブルを起こしています。

グラスゴーとベルファストは地理的に近く人の流れも盛んで、グラスゴーへ移住した人々の多くが北部アイルランドの出身の人が多いため、グラスゴーでのセクト主義は、北部アイルランドの代理戦争だとも言われています。

ちょっとダークな内容になっていますが、セルティックファン、レンジャーズファンの多くが、今までの自分たちの家系の歴史において切っても切り離せない、自分たちのアイデンティティにも関わっていることなので、どうしても過敏に反応してしまいます。

おそらく、リンフィールドとの対戦になった場合、ベルファストでもグラスゴーでも、レンジャーズファンとリンフィールドファンが結託して何かトラブルを仕掛けてくる可能性は大いにあるので、試合は必ずセルティックが勝つでしょうから、トラブルにだけは巻き込まれないようにしてもらいたいです。

チャンピオンズリーグ予備予選2回戦は、7/11,12 と7/18,19に行われます。