Hail Hail

 

2012年1月2日(月)その1

 

5時半に目が覚めるもベッドでぐだぐだ。
それには理由があって、昨日の洗濯が実はまだ終わってなかったので。

しかも昨日の空洗濯した洗濯機がどうなっているのかちょっと気にしていたので、早朝なら誰もいないだろうと無理くり起きて洗濯物とお金を持って下のランドリーへ。

さすが朝6時前は誰もいない。

空洗濯してしまった洗濯機はエラーランプが点滅中。ただ、洗剤は全部排水されてたみたい。

正常に動いている洗濯機に洗濯物を入れてコインを入れてランドリーを後に、終わった頃を見計らってまた来よう。

・・・

再度ランドリーに戻ってみると残り5分だったので終わってから乾燥機を使おうと思ったが小銭がない。
受付に行って両替してもらおうとしたら拒否られた!
まじかよ、、、

仕方ないのでまた生乾きのまま部屋に戻り部屋干しすることに。
こういう時ドミトリーではなくシングルなのは助かる。

8時にコンチネンタルの朝食を食べに行く。味噌汁を持ってきたのでお湯で溶いて飲む。

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朝のグラスゴー、なかなか幻想的

部屋に戻ってゆっくり準備をして9時半にホステルを出発。

午前中の目的として、数年前から日本以外で流行っている「Superdry 極度乾燥(しなさい)」のジャケットを買いに行く。セルティックのショップもあるアーガイルストリートぞいに店があるので行ってみると10時からのオープンなのでまだ開いていない。

ATMでお金をおろし、少し雨が降ってきたので雨宿りしながら開店を待つ。

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現地では今でも大人気のSuperdry、各都市に1店舗はある

10時に開店し店へ。

あれもこれも目移り指定しまうが、散々迷ってジャケットとT-シャツ、バッグを購入。

うろうろしすぎて目移りしすぎて結構時間が経ってしまい急いでホステルに戻り、ダウンから買ったばかりのジャケットに着替えて再度出発。今度はセントラル駅へ。

今日の試合はスコットランド中部のスターリングの近くダンファームリンでセルティックのアウェーゲーム。

グラスゴーから列車でも行けるのであるが、今回はサポーターのチャーターするバスで一緒に行く予定なので、待ち合わせのペイズリーへ行く。

現地ではマーティンと同じく日本から帰省中のアレックの3人で観戦するのだが、スタジアムまではペイズリーにあるセルティックサポーターズクラブ、「デイビー・ヘイCSC」(デイビー・ヘイはセルティックのレジェンドの名前)のバスで行くことに。

このバスに誘ってくれたのが、現在若手で一番有名なセルティックサポーターのポール。
ポールは普段はスーパーマーケットの店員さん。
セルティックに関してはそれこそほぼ全試合、ホームアウェーはもちろんヨーロッパ、そしてユースの試合にまで駆けつける「ハードコア」なサポーター。

彼とは、数年前から出入りしていたセルティックのファン専用の掲示板サイト「Celtic Minded.com」(有料会員のみ)で、いろいろ書き込みしているうちに仲良くなった。

初日のピーターともその掲示板で知り合ったため、何かあればその掲示板を使ってたので非常に重宝していた。

ポールも先日のチケット確保にはいろいろ掲示板上で声をかけてくれ非常にそれが助かったし、そのおかげでピーターの協力を得ることができた。

その時のお礼と挨拶もしたかったので、一緒に試合観戦をするマーティンやアレックとは別行動で、現地待ち合わせすることにした。

列車は20分ぐらいでペイズリーギルモアストリート駅に到着、この駅はグラスゴー空港の直ぐ近く。
駅についてポールにメッセージすると、程なく一台のバスがやってきて窓からポールが手を振っている。

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ポールと2ショット、言葉は聞きづらいけど本当にナイスガイ

駅を出てバスに向かい、ポールに挨拶、やっと会えて嬉しいのと掲示板サイトではいろいろ他のサポーターと取り持ったり、好意的なコメントをしてくれたりと世話になっていた。

バスは駅を出発し、一路ダンファームリンのイーストエンドパークスタジアムへ。

バスの中ではポールと隣同士、いろいろ話しかけられるのだが、ポールの発音が吃音に近くてなかなか聞き取れない。

しかし、何度も聞き返して理解し、返事を返してお互いのことを話し合った。

車内は結構静かでまだはしゃいだり歌ったりするファンはいない。

前回のアイブロックスは距離が短かったので、すぐ着いてしまったが今回は片道2時間近く。

エジンバラを過ぎてダンファームリンに向かう前に有名な「Forth Bridge」(フォースブリッジ:1890年に造られた鉄道橋と道路橋)を通る。

 

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2015年にはユネスコの世界遺産に登録されたフォースブリッジ

スタジアムには少し早めに着いたので、一旦スタジアム近くのパブへ行って休憩。
オープンなパブでお昼の時間帯だが地元の人も数多く訪れている。

テレビではハイバーニアンとハーツのエジンバラダービーを中継中、セルティックファンはもちろん全員ハイバーニアンの応援。

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立ち寄ったパブ兼ホテル

グラスゴーのセルティックとレンジャーズの関係はそっくりそのままエジンバラでのハイバーニアンとハーツの関係に置き換えられる。実際ハーツとレンジャーズのファンは仲がいいし、セルティックとハイバーニアンも嫌いあってはいない。逆を言うとハイバーニアンはレンジャーズがハーツ並みに大っ嫌いだし、セルティックはハーツが大っ嫌い。

パブの中ではそれぞれ中のいいファン同士で固まって座っているが、こういう時はイマイチ入り込めず、隅っこで立ってモニターを見ているとポールがやってきて一緒に立って見てくれている。さらに、ドリンクを勧められビールを一杯奢ってくれた。

さすがに初めてのところで場の展開もわからずちょっと躊躇していたのだが、ポールが気を利かせてくれてとてもありがたかった。何かお礼は、と思い使用中だけど、このころ動画が流行っていた「ウサビッチ」のキーホルダーをプレゼントした。

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バナーを持って記念撮影

アルコールのおかげか、場にもだいぶ慣れてきて、ちょっと上機嫌になったので、試合の時にと持ってきていたバナー(フラッグ)を取り出すとそれを持って何人かの仲間で記念撮影、普段見慣れないバナーなので他のファンも興味深く「この文字はなんて書いてあるんだ」とか「どういう意味なんだ」と聞いてきた。

エジンバラダービーが前半を終えハーフタイムに入り、キックオフも迫ってきたのでポールからこのままスタジアムまで歩いていくか、それともバスで駐車場まで行くかと聞かれたので距離はどのぐらい?と聞くと歩いても10分ぐらいらしいので、歩いていくことにする。

スタジアムに近づくにつれてあちらこちらからセルティックファンがわらわらと現れてくる。
マッチデーならではの雰囲気に自然とワクワクしてくる。

ポールとスタジアムまで歩いているが、彼の人気はものすごい。
それこそ老若男女、子供からお年寄りまで多くのセルティックファンがポールに声をかけポールも一人一人名前を呼んで挨拶したり、ハグして2言3言会話したり、彼のキャラクターと優しさをよく表した光景だった。

掲示板サイトでも大人気なポールは実際にも多くのファンから愛されているのを目の当たりにした。

スタジアムの角でポールが別のファンと話し出したので、ここで彼と別れることに。
ありがとう、ポール、実際に会えて嬉しかったし楽しかったよ。また、連絡を取り合おう。

とハグしてポールと別れゲートへと向かった。

その2へ続く。