Hail Hail

 

2007年12月26日(水) その2

 

※残念ながら、この日の夜の出来事は画像が残ってません。デジカメをB&Bにおいてきてしまい携帯で撮ったのですが、その携帯の画像データを保存できませんでした。

ディストリクトラインで、再びヴィクトリアのコーチステーションへ。
コーチステーション近くのサブウェイでサンドとスープを購入。

荷物を受け取ってポーツマスハーバー行きのバスを待つ。

16時30分、定刻通りにバスが発車、車内はほぼ満員。

車内では不安が募る、寒くないとはいえ、初めての場所で宿無し、野宿は避けたいところ。
日記を書いていたが筆が進まず途中から車窓を見ながら音楽を聴いていた。
途中昨日知り合ったBくんからTelをもらう、彼はアーセナルファンのアウェーツアーのバスで一足先にポーツマス入り
スタジアムにはダフ屋が多いらしい。 昼間はホワイトハートレーンでトットナムとフルアムの試合を前半だけ見てたらしい。

18時40分にポーツマス到着、バスステーションは鉄道駅の直ぐ近く、試合開始まで1時間を切っている。

駅前のホテルは明かりがついておらずクローズド、B&Bを求めて歩いていく。
フェリー乗り場近くにB&Bがあると事前に調べておいたのだが見つからない。

駅周辺を諦めてスタジアムに向かいながら探すことにする。

大きなランダバウト(ロータリー)で行く方向に迷いとりあえず決めた方向に歩き出すと、パブ兼B&Bを発見する。
こういうところは部屋数が少ないので、ちょっとためらうが、他に行くあてもなく時間もどんどん迫っているので、思い切って中に入って尋ねてみることに。

シングルの空きはあるが、£45とちょっと高め。他に近くにないか聞いてみるが、近くにあるところも同じ料金だと言われる。
悩んでいる暇などなく、チェックインすることに。

部屋はセミダブルで広く、快適。

ここで、焦って荷物を全部おいて急いで出発。

そう、なんとデジカメを置き忘れて行ってしまった!!

外に出て歩いてスタジアムに行っては間に合わないと、ランダバウトでタクシーを捕まえてフラットンパークへ、£9。
約10分でスタジアムに到着し、£10紙幣を渡してお釣りはいいよと行ってタクシーから出る。

スタジアムは住宅街に囲まれて、一周できない。アーセナルのハイバリーと同じような感じ。
まずは駐車場側、そしてフラットン駅から一番近いゲートの近くに行くがダフ屋らしき人は見かけない。

BくんにTelしてみると、フラットンパークに着いた時に別の日本人と会ったらしく、彼が一枚余らせていると教えてくれる。購入価格でなら譲ってくれるらしいので、いくら?と聞いてみると、£130!だって。
さすがに、それは適正とは思えないのでお断りして自力で探すことにする。

今度はタクシーで着いた場所近くにあり、住宅の間を通っていくゲートに行ってみる。
ここもぞろぞろ歩いてくるのはシーズンチケットホルダーで、ターンスタイル近くに何人か立っているが、待ち合わせのようでダフ屋は見当たらない。

さすがに場所を絞り込めず困ったなー、と思ってうろうろしていると、ポーツマスファンの一人に声をかけられる。

明らかにダフ屋っぽくない。

シーズンチケットを2枚持っていて1枚は父親のなんだけど、今日父親が来れないので1枚いらないかと聞いてきた。
「How much?」と聞くと、額面通りの£30でいいという。
・・・ただ、あんまり良い席じゃあないんだけど、となんども繰り返すので、どうやらリストリクトビュー(柱や屋根などで視覚が制限される席のこと)らしい。

それでも、試合が見れるならなんでもオッケー、と思い、商談成立。

親父さんのシーズンチケットのカードを預かり、順番にターンスタイルをくぐる。
ターンスタイルを無事通り抜けた後にカードを返すとともに£30を支払う。

一緒にスタンドへ行くとなんと昼間のウェストハムの試合と一緒で2試合連続のメインスタンド!
しかも位置も同じくセンターライン付近!とこれで£30はかなりお得!
と、思ったのもつかの間、彼が連れて行ってくれた席はなんと最前列!!!

しかも、椅子はなんとピッチの高さから1m近くも低く座るとまず試合が見れない。立ってもピッチの高さから数10cmの所に目線があるので、視線はほぼ選手の足とボールを見ている感じになる。

あまりのすごい席に思わず爆笑!
まあ、でも試合は観れるし、すぐ近くにはハリーレドナップ監督も見えるしいいか!

スタジアムは、満員でホーム側のゴール裏はなかなかの盛り上がり、有名なベルを持ったジョンアンソニーポーツマスさん(彼はクラブが好きすぎて苗字をポーツマスに変えた。)もここからはっきり見える。

チケットを売ってくれたロイと一緒に話しながら試合観戦。

最前列ということもあり、なぜか異様に興奮している自分に気づく、臨場感はさすがに半端ない。

前半は、現在首位を走るアーセナルの一方的な展開となるかと思われたが、さすがにホームの利を生かしてポーツマスも踏ん張りゴールを割らせない。

この試合の構図、攻めるアーセナルに守ってカウンターを狙うポーツマス、がはっきりしているのもあるし、試合のクオリティが高いというよりやはり臨場感のおかげもあって、昼間の試合よりも楽しめて観れる。

今まで試合は2階席で見るのがベスト、という持論を持っていたのだが、臨場感を楽しむという点では最前列近くも悪くはないことに気づく。

前半はロシツキー、セスク、アデバヨールによる攻撃をポーツマスが耐えしのぎ0-0で終える。
ハーフタイムを終えて後半も同じような展開だが、アーセナルはなかなかゴールが割れない。

ベンチを見ると明らかにベンゲル監督のいらだつ顔が見て取れる、一方のレドナップは予定どおりか無表情を決め込む。かえってポーツマスのコーチに就任している、元アーセナルのレジェンド、トニーアダムスの方が、古巣相手に興奮気味なのが面白い。

アーセナルはベンドナー、ディアビを投入してさらに攻め立てようとするが、一方のポーツマスもGKのジェームズを中心に、守備中心ながらも耐え凌ぎゴールを割らせない。
アディショナルタイムもチャンスを作れず0-0と2試合連続の引き分けで終了。

前節が0-4でディフェンスを粉砕されていただけに、首位相手の無失点での引き分けでポーツマスファンは大喜び、隣のロイも悪くない結果にご満悦だった。

スタジアムを出るときにロイが、帰りはどうするのか聞いてきたのでB&Bまで歩いて帰るつもりというと、彼は車で来ていてB&Bまで乗せて行ってくれるって!

超ラッキー!(((o(*゚▽゚*)o)))

あ、でも、B&Bの名前と住所が全く思い出せない。。。

名前は確かDuke of xxxx ??? なんちゃらなんだけどというと、部屋の鍵持ってる?と聞かれたので、
部屋の鍵を見ると、Duke of Buckingham! と書いてありさらに郵便番号まで書かれていた。

これまた偶然にもロイの家の近所だという。またまたラッキーな展開。

ロイの車で一路B&Bへ、15分ほど走ると見覚えある通りに出てB&Bに無事到着。
チケットも譲ってくれ、車でも送ってもらい非常に感謝!しかも超ナイスガイ。
ロイと握手してお礼を言って別れる。

部屋に戻り、テレビでMatch of the Dayを鑑賞、ちょうどチェルシー、アストンヴィラのハイライト。
前半の0-2は元セルティックのショーンマローニーのゴール、後半チェルシーが4-3とリードするも、最後アシュリー・コールがペナルティエリア内でハンドを犯しPK、バリーがきっちり決めて4-4の大乱戦となった。

1階のパブがまだ開いていたのでスカイスポーツを見ながら2杯ほどビールを飲んでから部屋に戻って就寝。

次の日へ続く。