Hail Hail
2007年12月26日(水) その1
0時、2時、4時と時差ぼけと隣の部屋の音で目が覚める。
まんじりとしながら6時までベッドにいて、起床してシャワーを浴びる。
たっぷりのお湯でスッキリして部屋に戻り着替えて準備。
テレビを見ていると今日は天気が荒れそうな感じ、スコットランド方面は特にひどそう。
7時半過ぎに朝食に行くと、イングリッシュではなくコンチネンタル。シリアルとミルクに砂糖をかけていただく。
8時半にホテルをチェックアウト、キングスクロスへ。
ブリットレールはボクシングデーもクローズド、毎回この時期になると組合と会社側で休め、働けの労働争議が起こるが、組合は3倍賃金出すなら働くという強気の要求で押し通すため、会社側は断念しクリスマスとボクシングデーは運休となっている。
しかし、Tubeは一部路線運休しているが、メインラインは運行しているようだ。
Tubeで移動はせず時間もあるので、歩いて南にあるヴィクトリアまで向かう。
ロンドン大学の脇を抜け、トットナムコートロードへ。ボクシングデーから店は再びオープンし、セールを行うため、人気店の前には開店を待つすごい人の行列ができている。
1時間以上かかってヴィクトリアに到着。コーチステーションの荷物預かりに荷物をドロップする。£3.5。
ヴィクトリア周辺では青シャツ率(チェルシー)が多い。
・
Tubeの駅で最近施行されてきたオイスターカード(プリペイド)を購入し、ディストリクトラインに乗車。
アプトンパークに近づくにつれエンジシャツ率が増えてくる。
11時半アプトンパーク駅到着、スタジアムへは駅を出て通りを右にまっすぐ行けば5分で到着。
チケットオフィスで10分ほど並んで当日券を購入したが、なんと値段は£49! これでは赤シャツや青シャツと変わらないではないか、ロンドンのクラブチケット高すぎ〜。と嘆く。
プログラムを購入£3.5し、スタンドでチーズバーガーと紅茶を購入、£4.5。
スタジアムの外でチーズバーガーを頬張りながら道行くサポーターを眺めていると、桜のロゴが入ったジャケットの男性がいる手にはアイルランド代表のバッグ、ラグビー関係者だろうか。その後入ったクラブショップでも見かけた。
クラブショップではペラペラの薄いスカーフしか売っていないので、露店でニットのスカーフを購入、£8。
12時30分にスタジアムへ入場、£49の価値はあったのか、なんと席はメインスタンドロウワーのベンチの後ろという席。選手入場からベンチの様子まで良く見える。
席でプログラムを見ていたら£49の値段の理由が判明した。対戦相手によってカテゴリAとBの試合に分かれ、この日の相手レディングはカテゴリBの試合。ロンドンダービーやマンチェスター、リバプールとの対戦はカテゴリAで、その試合の場合は、この席は£61まで定価が上がる。カテゴリBの試合でも一番安い席で£35。
ここ数年は2部に落ちたり、借金問題もありオーナーが変わったが投資がかからず苦しんでいるウェストハムでも、こんな値段設定とは。
試合開始前にはスタンドはファンで埋め尽くされレディング相手とはいえほぼ満員。試合前に満員のスタジアムで聞く「I’m forever blowing bubbles」は、なかなか感動する。
(動画撮っていたと思ったんだけど、データが見つからないのでYoutubeで拾った動画をどうぞ)
試合は、アウェーのレディングが押し気味に試合を進めていたが、前半23分にレディングのDFグンナソンが、両足タックルをしてしまい一発レッドで退場!一人少なくなり、攻め手が減る。
目立っていたのがレディングの12番、デイブキットソン(後にストーク、ポーツマスでもプレー)が、長身を生かしたポストプレーでチャンスを作る。
一方のウェストハムはカールトンコールとディーンアシュトン。ディーン・アシュトンは3年前には、クルーに所属していて目立っていた選手、その後ノリッジを経由してウェウトハム入りし、イングランド代表にも選ばれる。
3年前の試合はこちら
サイドのソラーノやリュングベリ、中央のパーカーが攻撃を組み立ててるのだが、前線との連携がイマイチでなかなか形ができない。スタジアムもイライラが募るが、そんな中、前半40分にコーナーキックからソラーノがゴール!
ウェストハムが先制しスタジアムも歓喜に沸く。前半はそのまま終了。
アプトンパークの中は、スタンド内はおろかコンコース内も禁煙になっている。まあそれでも気にせず吸っているファンもいるんだけど。コンコースでモニターを見ていると、スパーズ x フルアムは2-0 、チェルシー x ヴィラは0-2とヴィラがリード。
後半はさらに緊張感のない展開。どちらが人数多いのかわからないぐらいウェストハムは攻め手を欠き、一人少ないながらもレディングはチャンスをうかがっている。
すると後半12分にいい動きをしていたキットソンがボレーでゴールを決めレディングが同点に追いつく。
一瞬静まり返るとともに、一斉に不満とイライラを爆発させるスタンドのファン。
ウェストハムはホームでの勝利、(ここのとこ勝ちから見放されている)を目指してカールトンコールに変えてセルティックでもプレーしたアンリカマラを投入するが、相変わらず使えない。ボールが収まらないし、スピードもないのでDFを交わすこともできない。
※この試合は、アンリカマラの他にリュングベリも半年間セルティックでプレー、さらにカールトンコールも2015-16シーズン所属しているが、全く活躍せず。3人ともセルティックでのキャリアは惨憺たるものだった。
アディショナルタイムまでなんとか勝ち越しを狙おうと果敢に攻めたが、ゴールの匂いはせず、1-1で試合終了。
席の見やすさと革張りのシート、生で聞けた「I’m forever blowing bubbles」で£20ぐらいの価値はあったが、試合内容は£10の価値もなし。みどころが少ない試合だった。
駅に戻り西方面に乗車するため駅で待つと、エンジシャツのウェスとハムファンは、多くが東方面へ、西方面にはレディングファンが多く乗車。両チームにライバル関係や遺恨がない限り、試合後はこんなもの、何でもかんでもホームとアウェーを分けている訳ではない。
ディストリクトラインに乗りながら次を検討する。一応の予定はコーチでポーツマスに行き、ポーツマス x アーセナルなのだが、チケットもホテルも未確定。それより、セルティックパブ「コックタバーン」に行って、ダンディーユナイテッド x セルティックをセルティックファンと一緒に見るのも魅力的。
ただ、どうなるかわからないけど、無駄足になるかもしれないけど、当初の予定どおりポーツマスに行くことにする。
その2へ続く。