Hail Hail

1日過ぎちゃいましたが、5月3日はセルティックファンにとってメモリアルな1日なのです。

その名も「アルバートキッドデー」しかも今年は30周年!

albertkidd
アルバートキッドって? とお思いでしょうが、僕もほとんど彼のことを知らないんです。
しかも彼はセルティックの選手でもファンでもありません。

じゃあ、なぜセルティックファンは彼のことを崇め立てているかというと、時代は1986年まで遡ります。



1985-1986シーズンは、シーズン終了後の夏にメキシコでマラドーナが神の手を使ったり5人抜きをしたり、リネカーが得点王になったり、ベルギーがシーフォのおかげで大躍進したりした年でしたが、スコティッシュプレミアリーグでも歴史に残るドラマがありました。

その年は前年のアバディーンの優勝に引き続きなんとエジンバラのハーツが開幕から首位をひた走り、2位セルティック、3位と4位は当時、オールドファームの2強時代を一瞬切り崩したことで、「ニューファーム」と呼ばれたダンディーユナイテッドとアバディーン、そしてなんとレンジャースは5位で得失点差もマイナスになる程低迷していたのです!

首位のハーツは、このシーズン奇跡的な躍進でシーズン中盤の10月から負けなしで最終節を迎えるという王手の状況でほぼタイトルは手中に収めていました。しかも最終節は6位のダンディー、これは絶対優勝は揺るがないだろうという下馬評です。
2位のセルティックもデビッドヘイ監督の元、”マエストロ”、ポールマクステイやダニーマクグレイン、トミーバーンズ、ブライアンマクレア、モージョンストン等を揃えハーツにあと一歩のところまで追い詰めましたが、勝ち点2、得失点は4足らず、最終節のセントミレン戦を迎えます。(当時は勝ち点3制ではなく勝ち点2制)

35節(全36節)を終えた順位表は

  1. ハーツ     35試合 20勝 5敗 10分  得点59 失点30 勝点50 得失点差+28
  2. セルティック  35試合 19勝 6敗 10分  得点69 失点38 勝点48 得失点差+24

ではまず、アウェー、ラブストリート スタジアムで行われたセントミレン x セルティックのハイライト動画をどうぞ。(ちょっと長いです)
※当時は、ゴールキーパーへのバックパスは手で扱えました。禁止になったのは94年から。


このセルティックの勝利により、勝点は60、得失点差は、+29まで積み重ねましたが、ハーツが引き分け以上で優勝が決まってしまいます。

そこで、登場するのが、アルバートキッドです。
アルバートキッドは、当時ハーツと対戦するダンディーFCの選手、そして彼は最終節では先発ではなくベンチからのスタートでした。

それでは、運命のダンディー x ハーツ戦のハイライトをどうぞ。

この劇的な2ゴールを決めたのがそのアルバートキッドなのです。
最終的には、セルティックとハーツは勝点50で並んだものの、得失点差でセルティックが上回り逆転の優勝を決めたのでした。

30周年をスコットランドの地元紙でも取り上げています。

Daily Ranger Record

セルティックファンは今でもこのことを忘れず、ハーツを奈落の底に落としたアルバートキッドを讃え、歌にもなっています。

彼はセルティックに一度も在籍せずともセルティックのレジェンドとなったのでした。


※試合中継がインターネット経由の為、回線状況によって中継ができなくなる可能性もありますのでご了承ください。

スコットランドプレミアリーグ Celtic x Aberdeen Live Viewing

日時:2016年5月8日(日)20:30キックオフ 
場所:渋谷アイリッシュパブ「FAILTE」(フォルチェ)
主催:東京セルティックサポーターズクラブ
参加費:東京CSCメンバー、ノンメンバーともに無料でご参加いただけます。
禁止事項:イベント内での20歳未満の飲酒、喫煙
参加申込、問合わせ:お問い合わせフォームから、お問い合わせいただくか
nobubhoy0901★gmail.com (★をアットマークに変換)にメールでお問い合わせください。
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